(学校で教えてくれない」経済学)
「ワ―ルドWaveMorninng」を見ることから一日がはじまる。英BBCがアフガニスタンで命を落とした6人兵士の家族が悲しみに打ちひしがれている様子を伝えていた。同じ町から3人の犠牲者を出したところもあった。「柩の中で帰って来ないでね」と4週間前に送りだした。息子は「僕はいろいろ考えて行動するから大丈夫だよと元気に家を出た。」と話す今回死亡した19歳の兵士の母親の話は厳しかった。アフガンが今泥沼状態にあることを象徴する出来事だった。
カタール、アルジャジ―ラは、「ホムスで今朝も62名が死亡した。内44名はシリア政府軍に処刑された兵士が含まれる。アナン元国連議長が8日シリア入りするがアサド政権が直ちに停戦を受け入れる気配はない。」と報じていた。一方、シリア石油鉱物資源省のフサメッディーン次官が動画サイトで「アサド政権から離脱する」と語った。アメリカABCは「ホワイトハウスは未確認と述べた。ただ、軍からの離反の動きはアメリカの政策と合致している。アサド政権の求心力低下につながる。」などと紹介していた。日本ではアフガンもシリアも自分の国にかかわりないことだと思っている人が多い。
「ワールドWaveMorning」(世界の扉)でミヤンマーでの少数民族問題を特集していた。KNVカレン民族同盟、ジボラ―セイン書記長が画面に登場「少数民族に対する抑圧は終っていない」と語る様子を写していた。1948年、英国からビルマ連邦が独立した。スーチー女史はミヤンマーをいまも使わず「ビルマからの便り」として毎日新聞に寄稿している。彼女の心の中にはミヤンマーはなくビルマの名前にこそ民族の誇りがあるのだろう。今朝のNHKの放送で、ミヤンマーには14万人以上が難民としてカンボジア国境付近で暮らしていると解説していた。日本もODA援助でミヤンマーの水力発電施設を建設した。しかし、地域住民によれば「土地が取り上げられただけで、我々の生活は何一つ良くなっていない」と語る場面を写していた。ODA援助が一部の人間の私腹を肥やしているのであろう。
一方、フランスF2テレビが、ドイツ自動車業界が空前の好景気に沸いている。フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシエ社員に日本円換算で、一人75万から82万円のボーナスが支給される。フランスは不況が続いているが、ドイツで購買力が増えればフランスにとっても良いことだ。ドイツ自動車労組は6.5%の賃上げを要求していると前向きに評価していた。ドイツ一人勝ちの状況が続いているなどと紹介していた。
ヨーロッパからの明るいニュースとしては、ギリシャ支援に関連して9日朝放送のスペインTVEがギリシャ国債元本の53%棒引きするにあたって、債権者の民間金融機関の75%が合意のメドがついた。詳細内容は不明であるが、これでギリシャデフォルト危機が回避される。ギリシャは3月20日償還期限を迎える140億ユーロが償還可能となった。これはスペインにとって朗報だと伝えていた。8日の欧州株価は軒並み大幅上昇した。
8日、NY証券取引所は、ギリシャデフォルト回避に加えて民間調査機関の雇用データが予想を上回る増加と伝えられ、9日発表予定の2月の米雇用統計でグッドニュースが期待されるとして、NYダウは、前日比70ドル高、12,907ドルで取引を終了した。わずか2日前にNYダウは203ドル急落の際、「Healthy sell-off」(健全な売り)と7日放送のCNBCテレビでは解説していたが、2連騰で、目先、ほぼその見通し通りの展開が見られる。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「ギリシャ支援で民間金融機関の参加が75%を超える見通しと伝えられたことを好感、加えて2月の米雇用統計も強いと多くの投資家の間でリスクを取る動きが生まれた。エネルギ―、ハイテク、小売など幅広い銘柄が買われた。ECBドラギ総裁はインフレ懸念は残っているとして政策金利を年1.0%据え置きを決めた。NY外国為替市場では、ギリシャ懸念の後退観測からユーロが対ドルで買われた。一方、円が売られた。8日、日本の財務省が発表した1月の日本の貿易赤字が4373億円と単月で過去最高を記録したことが響いた。」などと解説していた。
8日のNY外国為替市場では、1ドル=81.55~59円、1ユーロ=108.20~44円で取引された。NY原油【WTI】はバレル42セント高、106.58ドル、NY金先物相場はトロイオンス14.80ドル高、1,698.10ドルで取引を終了した。
近着のニューズウイーク誌日本版が駅の売店に並んでいる。「3.11大震災、1年後の現実、日本人と「絆」の行方」と題して優れ物の読み物となっている。日本国内の新聞、テレビの報道だけを見ていると見落とされがちな甘い見方はほとんどなかった。(了)
「ワ―ルドWaveMorninng」を見ることから一日がはじまる。英BBCがアフガニスタンで命を落とした6人兵士の家族が悲しみに打ちひしがれている様子を伝えていた。同じ町から3人の犠牲者を出したところもあった。「柩の中で帰って来ないでね」と4週間前に送りだした。息子は「僕はいろいろ考えて行動するから大丈夫だよと元気に家を出た。」と話す今回死亡した19歳の兵士の母親の話は厳しかった。アフガンが今泥沼状態にあることを象徴する出来事だった。
カタール、アルジャジ―ラは、「ホムスで今朝も62名が死亡した。内44名はシリア政府軍に処刑された兵士が含まれる。アナン元国連議長が8日シリア入りするがアサド政権が直ちに停戦を受け入れる気配はない。」と報じていた。一方、シリア石油鉱物資源省のフサメッディーン次官が動画サイトで「アサド政権から離脱する」と語った。アメリカABCは「ホワイトハウスは未確認と述べた。ただ、軍からの離反の動きはアメリカの政策と合致している。アサド政権の求心力低下につながる。」などと紹介していた。日本ではアフガンもシリアも自分の国にかかわりないことだと思っている人が多い。
「ワールドWaveMorning」(世界の扉)でミヤンマーでの少数民族問題を特集していた。KNVカレン民族同盟、ジボラ―セイン書記長が画面に登場「少数民族に対する抑圧は終っていない」と語る様子を写していた。1948年、英国からビルマ連邦が独立した。スーチー女史はミヤンマーをいまも使わず「ビルマからの便り」として毎日新聞に寄稿している。彼女の心の中にはミヤンマーはなくビルマの名前にこそ民族の誇りがあるのだろう。今朝のNHKの放送で、ミヤンマーには14万人以上が難民としてカンボジア国境付近で暮らしていると解説していた。日本もODA援助でミヤンマーの水力発電施設を建設した。しかし、地域住民によれば「土地が取り上げられただけで、我々の生活は何一つ良くなっていない」と語る場面を写していた。ODA援助が一部の人間の私腹を肥やしているのであろう。
一方、フランスF2テレビが、ドイツ自動車業界が空前の好景気に沸いている。フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシエ社員に日本円換算で、一人75万から82万円のボーナスが支給される。フランスは不況が続いているが、ドイツで購買力が増えればフランスにとっても良いことだ。ドイツ自動車労組は6.5%の賃上げを要求していると前向きに評価していた。ドイツ一人勝ちの状況が続いているなどと紹介していた。
ヨーロッパからの明るいニュースとしては、ギリシャ支援に関連して9日朝放送のスペインTVEがギリシャ国債元本の53%棒引きするにあたって、債権者の民間金融機関の75%が合意のメドがついた。詳細内容は不明であるが、これでギリシャデフォルト危機が回避される。ギリシャは3月20日償還期限を迎える140億ユーロが償還可能となった。これはスペインにとって朗報だと伝えていた。8日の欧州株価は軒並み大幅上昇した。
8日、NY証券取引所は、ギリシャデフォルト回避に加えて民間調査機関の雇用データが予想を上回る増加と伝えられ、9日発表予定の2月の米雇用統計でグッドニュースが期待されるとして、NYダウは、前日比70ドル高、12,907ドルで取引を終了した。わずか2日前にNYダウは203ドル急落の際、「Healthy sell-off」(健全な売り)と7日放送のCNBCテレビでは解説していたが、2連騰で、目先、ほぼその見通し通りの展開が見られる。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「ギリシャ支援で民間金融機関の参加が75%を超える見通しと伝えられたことを好感、加えて2月の米雇用統計も強いと多くの投資家の間でリスクを取る動きが生まれた。エネルギ―、ハイテク、小売など幅広い銘柄が買われた。ECBドラギ総裁はインフレ懸念は残っているとして政策金利を年1.0%据え置きを決めた。NY外国為替市場では、ギリシャ懸念の後退観測からユーロが対ドルで買われた。一方、円が売られた。8日、日本の財務省が発表した1月の日本の貿易赤字が4373億円と単月で過去最高を記録したことが響いた。」などと解説していた。
8日のNY外国為替市場では、1ドル=81.55~59円、1ユーロ=108.20~44円で取引された。NY原油【WTI】はバレル42セント高、106.58ドル、NY金先物相場はトロイオンス14.80ドル高、1,698.10ドルで取引を終了した。
近着のニューズウイーク誌日本版が駅の売店に並んでいる。「3.11大震災、1年後の現実、日本人と「絆」の行方」と題して優れ物の読み物となっている。日本国内の新聞、テレビの報道だけを見ていると見落とされがちな甘い見方はほとんどなかった。(了)