「週末19日、NY市場はダウが211ドル高、ナスダックが356ポイント安と6営業日続落と明暗を分けた。中東情勢の先行き不透明と一部に出はじめた米利上げ観測が背景にある。この日は利上げに敏感なナスダック相場をリードして来たAI関連のエヌビディアが10%安と急落した」と19日、ロイター電子版が伝えた。NYタイムズ電子版は①米下院がウクライナとイスラエル支援で動き始めた、②トランプ「口止め裁判」が陪審員12名、補欠6人が決まり週明け22日から始まる。」と伝えた。
19日、ブルームバーグ電子版は「イスラエルがイランを攻撃したと伝えられたあと原油相場は一時急騰した。あと警戒感が後退し小幅高にとどまった。エコノミストで元米財務官のネイサン・シーツ氏は「地政学的リスクから原油に関する懸念へと移っていく。」と述べた。イスラエルがイランと戦火を交える事態になればどうなるか。原油生産に即影響が出て来る。仮にホルムズ海峡が閉鎖されれば1バレル=150ドルの可能性が出て来ると専門家は見ている。」と伝えた。
19日、NY市場でダウは37,986ドル、211ドル、0.56%高、S&P500は4,967と43ポイント、0.88%安、ナスダックは15,282と356ポイント、2.05%安で取引を終えた。S&P500が5,000ポイントを割り込んだことで先行き不安心理が高まった。個別銘柄ではアメリカンエクスプレスが1~3月決算で売上、利益共に予想を上回り、231.04ドル、6.23%高、1銘柄でダウ指数を88ポイント押し上げた。一方、エヌビディアは762.00ドル、10%安、ネットフリックスが555.04ドル、9.09%安と共に米利下げ年内見送り観測をうけて業績先行き不透明感から売られた。
恐怖指数VIXは18.71と3.94%上昇。米10年債利回りは4.625%と0.20%低下。NY外為市場で1ドル=154.64円、0.04%高、1ユーロ=164.75円、0.16%高、1英ポンド=191.32円、0.47%安とほぼ前日と変わらず。NY原油(WTI)はバレル83.29ドル、0.68%高、北海ブレントは87.19ドル、0.09%高と中東情勢先行き不安感を残しながらもイスラエルのイラン攻撃懸念が後退、小幅高で取引を終えた。NY金はオンス2,403.00ドル、0.21%高と2,400ドルの大台に再び乗せた。ビットコインは6万4,142ドル、1.20%高で取引された。
19日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「18日、イスラエルがイランを攻撃したと報じられた。イスラエルは公式に何も発表していない。一方、イランは事態を矮小化している。イラン国営放送はイスファハの街中の噴水をかこむ公園の様子を映している。一方、イランのライヒ大統領は大衆の前で演説しイスラエルにドローンとミサイルを撃ち込んだことを繰り返し強調した。IAEA(国際原子力機関)は「イスファファンの原子力施設に被害はないと」と発表した。イランは過去、一貫して後ろに控えて代理戦争をしていた。今回、イランは初めてイスラエルを攻撃した。いつでも攻撃できることを示した。この先何も起こらないとは言えないと専門家は見ている。イスラエルの街中の見方は物足りないとう見方と大戦争にならないとの見方と分かれている。一方、バイデン米大統領は260億ドルのイスラエル支援が決まった。イスラエル守と述べた。現時点ではイスラエルのイラン攻撃の全体像は今のところ分かっていない。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①インド南部の有権者1億6,600万人のタミール・ナドゥ(Tamil Nadu)州からインド全体では有権者10億人の総選挙がはじまった。投票率は51%だった。7地区に分けて順次インド全土で行われ6月1日に全ての投票が終わる。6月4日に一斉に開票され結果が判明する。タミール・ナドゥ州は反政府の地盤である。野党優勢が伝わる。インド全土ではモディ氏与党が優勢と伝えられる。②イスラエルがイランのイスファハンを攻撃した。原油価格が高騰した。あと鎮静化している。日本株は2.6%値下りした。香港ハンセン、中国本土株、台湾、韓国共に値下がりした。」と伝えた。
問題は日本である。2004年度に2万店あった書店数が23年度調べで1万1,000店とほぼ半減したと伝えられる。業績悪化と後継者不足によると専門家は指摘するがスマホ万能の時代へ変化して年齢問わず本離れが進んだ影響が大きいと思われる。本の好きな子供はご飯を食べるのも忘れて本屋で立ち読みして親に心配をかけた「本の虫」が昔はいた。「本の虫」に限らない。絵の好きな子は暇があれば絵を描いていた。機械いじりの好きな子は目覚まし時計を壊して親に叱られた。英語も道具としては必要だがまずは日本語で考え・読み・書き出来ることが基本と思われる。まともに日本語を喋れない・読めない・書けない日本人が増えて来て「どうする日本」が日々試される。(了)