加古川北、日大三に脱帽
江嵜企画代表・Ken
地元兵庫代表として報徳学園と加古川北がセンバツ甲子園に出場した。 本命の報徳が早々と敗退したがまさかの加古川北がベスト8に進出した。チームエースの井上投手に興味があり昼過ぎに甲子園に着いた。意外にも客が少ない。特別内野自由席券売り場も人がおらず簡単に買えた。
第一試合の九州国際大付属と北海の試合が5回まで終わりグランド整備中だった。俗に言うバックネット裏も空席があり、スケッチのことも多少頭に入れて選んで席に着いた。目の前にはネットがある。多少見ずらい。しかし、バッターボックスの様子や投手の球筋が横から良く見えた。
隣の席には高校生と思しき集団がおり、試合の様子を盛んにメモをとっていた。ちらっと横目で見たら、書きこみ用紙のタイトルに「甲子園見学日誌、高校野球から学ぶことと書いてあった。要は実践を勉強し、自分たちの野球に生かす狙いらしいということが彼らの会話を横で聞いていて分かった。
お目当ての加古川北と日大三高の試合は、午後1時半からはじまった。初回に加古川北がヒットで出た。バントで送ると思ったが、強攻してダブルプレーでゼロでスタートした。後攻めの日大三の打者は、井上の研究十分だったのであろう、井上のスローカーブを手元に引きつけてセンター返しでミ―ト、野手の間を抜く確実な戦法が奏功、3回まで計6点を入れた。隣の学生が3回で球数が117と話す声が聞こえた。この段階で早々に勝負はついた。
昼過ぎまで太陽が出ていた。試合後半ごろから陽が陰るとさすがに寒かった。我慢して9回まで観戦した。日大三は加古川北の井上、西嶋、井上の目先を代える継投も関係なく、まるで練習試合のように打ちまくった。加古川北は9回に意地を多少見せて、2点を入れたがゲームセット、13対2で大敗した。実力差は歴然としていた。
入りは多少悪かったが、熱心な高校野球ファンで甲子園は沸いた。ところで世界では日本列島全てが放射能に覆われているかのような報道が続いている。政府、東電のプレゼンテーションの稚拙さも責められる。しかし、CNNはじめ外国の通信社が日本での放射能被害を過大に報道していることも大いに影響していであろう。
4月12日からプロ野球も開幕する。電気を無駄に使うなと言う声もある。それにはナイタ―を自粛する手もあるだろう。イベント全てを取りやめにする行き過ぎた反応もそこここで見受けられる。
野球嫌いの人には申し訳ないが、センバツ高校野球が甲子園で予定通り行われた英断に感謝したい。(了)