
はい。ピッと鍼やりますよ
鍼灸には、
① 病気治しの治療(病気や症状を治めるための治療)
② 自分が向上するための治療(美容鍼灸など)
があると思います。
その中でピッと鍼は、「自分が向上するための治療」になります。
たとえば、どこか痛いところがあれば、その痛みを取り除くのが鍼灸だとすると、ピッと鍼は肉体年齢を下げるための治療と言ってもいいと思います。
たとえば、加齢とともに歩幅が狭くなって、歩くのが遅くなります。
歩幅が狭くなるのは、関節、筋肉、神経などの問題にもよるのですが、以下を参考にしてみてください。
老人の歩行速度が遅くなる原因は、多くの要因が絡み合っていますが、大きく分けて以下のような要素が考えられます。
1. 筋力の低下
- 特に下肢の筋力低下(大腿四頭筋、ハムストリングス、腸腰筋など)が影響。
- 加齢によりサルコペニア(加齢性筋肉減少症)が進み、推進力が低下する。
2. 関節可動域の制限
- 膝関節・股関節・足関節の柔軟性低下 → 歩幅が狭くなり、歩行速度が低下。
- 変形性膝関節症や股関節の拘縮が影響する場合も。
3. バランス能力の低下
- 加齢による前庭機能(平衡感覚)の衰え。
- 転倒リスクを避けるために、慎重に歩こうとする → 歩幅が小さくなり速度が遅くなる。
4. 神経系の変化
- 運動神経伝達の遅延 → 筋肉の反応が遅れ、スムーズな歩行が困難に。
- パーキンソン病などの神経疾患では、歩幅が極端に狭くなり、すり足歩行になることも。
5. 循環器・呼吸器の影響
- 心肺機能の低下により、歩行時の酸素供給が不十分になり疲れやすくなる。
- 貧血や動脈硬化で血流が悪くなり、筋肉の動きが鈍くなる。
6. メンタル・認知機能の影響
- 認知機能の低下(軽度認知障害や認知症)により、歩行のリズムや判断能力が低下。
- 転倒の恐怖心が強まり、慎重になりすぎて遅くなる。
7. 東洋医学的視点(七星論との関連)
- 膝関節・肘関節は「金=肺・大腸」に関連
- 加齢とともに肺の気の不足や大腸の機能低下が起こると、膝の伸展が制限され、歩行速度が遅くなる可能性がある。
- つまり、呼吸機能の改善や大腸の調整(ツボ刺激や経絡治療)が歩行能力の向上に貢献するかもしれない。
一般的に改善策として考えられることは以下のようなことがありますが、これらは「機能面」を重視したやり方です
- 下肢筋力トレーニング(スクワット、カーフレイズなど)
- 関節の可動域改善(ストレッチ、モビライゼーション)
- バランストレーニング(片足立ち、ゆっくりした動作の歩行練習)
- 呼吸機能の改善
- ツボ刺激
歩行速度の低下は、単なる筋力低下だけでなく、神経・関節・呼吸・認知機能など多くの要因が絡み合っているので、総合的なアプローチが必要ですね。
ピッと鍼は、器質(臓器や器官の形態的・解剖的性質) の治療もしているようです。
まだまだやりかけですので、まだ未知の分野になるのですが、そのような感じがするのです。