ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ギリシャの財政の70%観光収入、日本は何で飯を食っているのか?(学校で教えてくれない経済学)

2010-03-29 00:34:51 | 経済学
腰や手足を傷めて、ご苦労を経験された方がいかに多いか。日ごろ当たり前のように使っている手や足が突然、言うことを効かなくなる。口で偉そうなことを言いながら、人間なんて実にたわいない存在で、一か所傷めてもからだ全体がおかしくなることがよくある。

日ごろから経済とからだの健康は共通点が多いと感じている。卑近な例では、ユーロ相場がある。ギリシアは例えて言えば、通貨ユーロを使う16ケ国のからだのなかの一臓器である。規模からいえばギリシャは盲腸のような存在かもしれない。虫垂炎の経験はないが激痛があるという。ギリシャの財政赤字による破たんは、たかが盲腸の破裂と坐視できない。放置すればユーロ圏のみならず欧州全体をパニックに陥れるかもしれない。

医師団(EU)が集まって処方箋を用意したが病気を治すのは患者(ギリシャ)自身である。患者に治す気がなければ、どんな名医でも病気は永遠に治らない。ギリシャのパパンドレウ首相は、節制を約して、財政赤字を2011年にはGDP(国内総生産)の8.7%へ、12年には3%へ、現在の12.7%から引き下げると大見えを切った。

もともとギリシャは、病気持ちだった。カルテを改ざんして、ユーロ圏に裏口入学させてもらったことが昨年秋に発覚した。ドイツは、ギリシャの過去の病歴からみて、2001年のギリシャのユーロ導入に際して反対していたと伝えられる。

ギリシャがおかしくなると、ギリシャに勝るとも劣らぬ財政赤字を抱えているポルトガル、スペイン、イタリアと、ドミノ倒しとなり、ユーロ圏のからだのなかで内臓破裂の連鎖反応が起こり大混乱を起こす。EUもたかが虫垂炎だと見過ごし出来なかったのであろう。

26日のEU首脳会議で、問題が起これば、セーフティネットとして、救済資金の3分の1をIMFに融資を求めることが出来るという文言をいれて当座の危機を乗り切ったと伝えられる。しかし、ユーロ圏は、財政赤字という病気持ちの患者を多く抱えた寄り合い所帯である。今回は、「妥協の産物」として傷口をふさいだ。為替も人間の病気と同じである。オデキの出所を治さないとユーロ相場の本復は、早急には見えて来ないであろう。

ところが、世の中には、全てはマーケットに聞けときれいごとをいうエコノミストは多い。言葉は悪いが、金儲けを目的としているへッジファンドは、傷口をつついて、相場に仕立て上げることが仕事である。彼らは今回のEU「合意」をせせら笑っているかもしれない。

「憧れのエーゲ海クルーズと陽光輝くギリシャ9日間の旅」、348,000円~418,000円と新聞広告に出ていた。ギリシャの財政収入の70%は観光が占める。ポルトガルもスペインも観光で飯を食っている。日本は何で飯を食っているかを若者に教えておいて欲しい。(了)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コーラス 花の早慶戦(スケッ... | トップ | 真央 気迫の逆転V!ソチへ... »
最新の画像もっと見る

経済学」カテゴリの最新記事