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世界の穀物相場の高留まりは2~4年継続する見通しと18日付けFT、一方、米国で低賃金職種に人手不足、賃金が前年比10%高と米労働省発表とWSJ紙(学校で教えてくれない経済学)

2021-06-21 11:19:35 | 経済学
NY市場はお休み。20日のWSJ紙電子版は①アメリカン航空が予想外の利用客増加で不測の事態を回避するため予定便を1%カットを決めた、②人手不足が低賃金職種で起こりはじめた、③天然ガス相場急騰と出ていた。少し古いが19日、FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「トウモロコシ、大豆、小麦が数年先まで高値を維持するミニ・スーパーサイクルに入った。背景に中国買いとバイオ燃料需要増加と出ていた。6月18日、ロイター電は「北朝鮮がざっと2ケ月分、100万トン食糧不足でコメの値段が昨年のキロ当たり54ウオンが今年74ウオンに跳ね上がった」と伝えていた。

WSJ紙の2番目の記事に戻る。米労働省によれば、米国で5月、スパーのレジや病院などの低賃金の職種で人手不足の結果、時間給が昨年対比10.4%上がった。アトランタ連銀によればハイスクール卒の賃金がカレッジ卒のそれをボーナス含めでみれば超えた。白人の職種で人手不足でそれを補う形でノンホワイト、低学歴職種の賃金が上昇した」と伝えた。

天然ガスの先物相場が18日、3.215ドル、前年と比べほぼ倍増、96%値上り、2017年来の高値を記録した。米南西部では今年の夏は猛暑で三桁の気温、℉100を超えるとの予測で冷房用の電力消費が延び受給ひっ迫する。そのまま冬場に入り暖房用需要が増え値段上昇が続くと専門家は予測している。天然ガス相場の上昇は欧州指標相場のダッチ指数が昨年対比倍増、アジアでは一部に5倍を記録した。」と伝えた。

冒頭のFT記事でエミコ・テラゾノ記者は「穀物メジャー、Cargill,中国国有食料企業、Cofcoなどによれば世界の穀物相場はここ2~3年低迷していた。大豆は同14.31ドル、65%高、小麦は度6.54ドル、同33%値上りした。世界的な人口増、所得増、それに伴う消費増、さらに燃料用プラント建設が加速、燃料用に穀物の新たな需要増が見られる。数年にわたり不況だった農家に追い風が吹いている。食用油も原料コスト高で高騰している。昨年後半から多くの国で備蓄が起こった。特に世界最大のコーン消費国の中国がコーンを1,130万トン輸入した。アメリカのコーン輸出の33%を中国が占めた。中国はコーン自給化を図っていたがパンデミックで輸入継続を余儀なくされた。バイオ燃料ブームは大豆及びsoi oil高騰をもたらした。今後石炭火力が加速度的に低下する。食料燃料の混合需要は増える。少なくとも2~4年は高値相場が続くと見ている」と伝えた。

米FRBは先FOMC会合で政策金利0~0.25%、債券購入数量月130億ドルで据え置きを決めた。その一方でFRBメンバーが描き込むドットボードで2022年から利上げと18名中7名が書き込んだ。FOMC会合のあとタカ派の最右翼のブラート、カンサスシティ連銀総裁が22年からのゼロ金利停止発言が追い打ちをかけNY株価は下げ相場に転換した。燃料穀物先物相場の高留りはゼロ金利政策からの転換を早める可能性があり要注目だ。(了)

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