ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

合繊老舗T社株主総会風景(スケッチ&コメント)

2012-06-23 06:17:37 | スケッチ


合繊老舗T社株主総会風景

江嵜企画代表・Ken



合繊老舗T社株主総会が、ウエスティンホテル大阪で6月22日午前10時から開かれた。現役時代、僭越ながら、合繊メ―カ―さんと共に過ごしたというか、どちらかと言えば共に戦ったという印象が強い。大阪で株主総会を開いてくれる合繊メーカーはほとんどないのでT社は貴重な会社である。しがない1000株株主であるが、楽しみにして出かけることが恒例となった。会場の様子をいつものようにスケッチした。会場をざっと見渡しても、大部分が筆者を含めてであるが、老人、それも圧倒的に男性が多い。

足元の業績は厳しい。売り上げ8,544億円は,なんとか維持した。営業利益は、340億円へ約30% 減った。前期234億の営業利益を出した化成品部門が37億円と84% 減が響いた。医薬医療事業が前期比13%増の259億円稼いで何とか持ちこたえたにすぎない。本業だったポリエステル繊維事業は売り上げこそ1099億だが営業利益は前期30億から19億へ減らした。一部株主からの質問にも今一つの合繊老舗T社の株価と比べて半分以下は情けない。存在感もない。花がない。株主として権威をもたせてほしいと声が上がった。これに対して社長さんは、「株主様からの当社に対する激励のお言葉として頂戴したい。」とかわしていた。

医療品分野で、高尿酸血漿治療薬が、平成24年度、科学技術分野の文部科学大臣賞、日本薬学会創薬科学賞を受賞した旨紹介があり、販売面でも内外で拡大、北米と欧州に続き、韓国でも開始、日本含めて世界19ケ国で販売されている心強い報告があった。 アラミド繊維、炭素繊維など高機能繊維事業が売り上げを16%伸ばし、1,207億円、営業利益を43%増、63億出して健闘した。ただ、はじめて株主総会に出た株主なら医薬・医療メーカーがたまたま繊維事業を兼業している会社と思うかもしれない。

経営目標として、5年後の2016年には売り上げ1兆3,000億、営業利益1,000億、2020年には売り上げ2兆円、営業利益2,000億達成を目指して取り組むと威勢よく宣言して、株主総会を締めた。確かにいろいろと説明はあった。しかし、出席した株主の何人が、当社の株を買い増そうと心に決めて会場を後にしたか疑問である。説明は当然大事である。それ以上に大事なのは、雛段に並んだ経営者が燃える集団となって、がむしゃらに営業利益2,000億を目指して取り組む姿勢を株主に印象付けられたかどうかであろう。(了)

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