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論語と鍼灸 (42) 鍼灸師の記憶力を上げるPDCA

2011-06-16 12:38:42 | 論語と鍼灸
【学(まな)びて思(おも)わざれば、則(すなわ)ち罔(くら)し。思(おも)いて学(まな)ばざれば、則(すなわ)ち殆(あや)うし】
(学ぶだけで、自分で考えなければ、よくわかりません。考えるだけで、学ばなければ危なくなります)


自分で考えたものは長期記憶されますが、人の話を聞いただけでは記憶が薄れてしまいます。
主体性をもって物事を考え、行動に移す人は、判断力も高くなります。

ビジネスにおける「PDCA」というのがあります。

PLAN(仮説)→DO(実行)→CHECK(検証)→ACTION(改善)→PLAN(仮説)というサイクルのことです。
新しいことではなく、日本語で書くと、計画→実行→反省→修正→計画です。
ビジネス書を読んでいるとカタカナ文字が多いので、慣れないと読みにくいのですが、日本語に直すと理解しやすいし記憶に残しやすくなります。

PDCAを繰り返すことによって記憶に残るのが多くなります。
ですからPDCAサイクルを、治療を学ぶときに取り入れるようにします。
普段の治療にも取り入れるようにします。

PDCAサイクルを使うことで、以下の利点があります。
(1)現実を単純化したモデルで分析して結論を得ます。
   ①単純化することによって構造が見えてきます。
   ※ただし、重要な要因を見落とさないようにします。

(2)仮説の妥当性を、データを用いて検証することができます。
   ①問題点が明確化されて、仮設を改善することができます。
   ②人を説得するツールに使えます。
   ※ただし、データの取り方に気をつけます。

(3)検証が済んだら仮設を改善していきます。
   そして再びPDCAサイクルを行います。

もうおわかりになった人もいると思いますが、この方法で組み立てたのが、拙著『人体惑星試論奥義書』なのです。

臨床実践塾でも、PDCA方式を取り入れて講習を進めるようにしています。
講習を受けて帰宅したあとで、CHECK(検証)→ACTION(改善)をする人は伸びます。
それが記憶力を上手く伸ばす方法だからです。

5月に整体講習を開催したとき、初日の講習が終わり、翌日の講習ですごく上手くなっていた人がいました。
その人を見て、7月の整体講習に参加申し込みをした人がいました。

【学びて思わざれば、則ち罔し。思いて学ばざれば、則ち殆うし】
習っただけで、自分で考えなければわからない。
考えるだけで学ばなければ、PDCAもなされないので危ないわけです。
学校の教科書や古典が正しいと思い、自分で考えない人は【則ち罔し】と考えます。
思っていても検証しなければ【則ち殆うし】と考えたので、検証を繰り返してきたのです。

自分が「正義」(人の道にかなっていて正しいこと)と思うことは、曲げたくなかったからです。
争いを避けたいと考える人は多いのですが、自分が「正義」と思ったことなら争っても構わないと思っています。

それが文化の発展になるからです。
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