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論語と鍼灸 (43) いい患者さんを増やす方法

2011-06-17 08:52:23 | 論語と鍼灸
【其(そ)の鬼(き)に非(ひ)ずして之(これ)を祭(まつ)るのは、諂(へつら)うなり。義(ぎ)を見(み)て為(せ)ざるは、勇(ゆう)なきなり】
(他人の祖先まで祭るのは、他人にへつらっているのです。なにが正しいことかをわかっていながら、それができないのは勇気がないのです)


福田晃市先生は、この論語を以下のように解釈しています。


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勇気を持って正しいことをしよう

社会人であるからには、好き嫌いで仕事を選ぶわけにはいきません。
それが仕事なら、したくなくても、きちんとやりましょう。
でも、良し悪しという点では仕事を選ばなければいけません。
正しくないことなら、いくら仕事でも、やめましょう。
たとえそれで不利益をこうむろうとも、それを恐れてはいけません。

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善と悪には拮抗作用があるように思います。
則ち、善が入ってくれば悪が出ていくというわけです。
血液の中のナトリウムとカリウムの拮抗作用と似ています。
カリウムが入りすぎるとナトリウムが出ていって、腎臓が腫れて、腰痛やアレルギーなどを起こしやすくなります。

正しくないと思っても、保身のために黙っている人が増えてきました。
これが外国に領有権を奪われそうになっても黙っている日本人と言われる所以です。
正しいことは正しいと、勇気を持って言えるような政治家が減ってきたように思います。

東北大震災の問題で国民の生命と生活が関わっているときです。
自民や民主と言っているときではないと思います。
主題もわからないようでは、先の見通しは暗いものです。
こんな場合には、「コンプライアンスの云々」ではないはずです。

鍼灸院経営においても同じです。
正しいことを正しいと言っておれば、いいスタッフが集まるようになります。
自然に「いいお客さん」が増えてきます。
たとえお客さん(患者さん)であろうとも、正しくないことがあれば正すべきです。
それでお客さんが減ってもいいじゃないですか。
そのうち拮抗作用で「いいお客さん」が増えてくるはずですから…。

勇気を持って「義」(正義)を守るべきだと思います。
利で喩って生き方を曲げるよりは、義で喩るほうが礼に叶うきれいな生き方です。

【君子義(ぎ)に喩(さと)り、小人利(り)に喩(さと)る】ということです。
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