ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (48) 食事療法と指導のしかた

2011-06-22 10:52:42 | 論語と鍼灸
【成(な)せし事(こと)は説(と)かず、遂(と)げし事(こと)は諫(いさ)めず、既(すで)に往(ゆ)きたるは咎(とが)めず】
(終わったことにはつべこべ言わず、済んだことはあれこれ責めず、昔のことはとやかく非難しません)


誰が見ても明らかに間違いだと思うときは、何も言う必要はありません。
誰よりも本人が強く反省しているからです。
間違いを間違いと気づいてないときには注意します。
同じ間違いを起さないようにです。

福田晃市先生の本には、中国史のエピソードとして、このように書かれています。

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【唐代、唐国の李世民(りせいみん)は、秦国を攻めるのですが大敗し、逆に攻め込まれます。兵士たちは、恐れおののきました。
しかし、李世民は、失敗に落ち込むことなく、
「敵は、わが軍に大勝したので、楽に勝てると思い、長期戦の準備をしていない。そこで陣地にたてこもり、持久戦に持ち込めば勝てる」
と言って、ピンチの中にチャンスを見つけます。
結果、唐軍は勝利します。

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失敗を悔やむより、将来を見通す気力を持つわけです。
失敗を責めるより、未来を見つめて「どうすればいいのか」を考えるというわけです。

私は古典を否定するときもありますが、そのときには根拠を示します。
根拠なくしての否定というのは、ただの批判論者になるからです。
常に「どうすればいいのか」という悩みがそこにあるのです。

孔子は言いました。
【力足らざる者は中道にして廃す。今女(いまなんじ)は画(かぎ)れり】
(力の足りない者は、道の途中で脱落していくものだ。今のお前はまだ踏み出しもせずして見限っているのだ)

踏み出すことを考えさせたほうがいいのです。
過ぎたことや済んだことにつべこべ言ったり、昔のことをとやかく非難したりするのは、小人のすることです。

食生活が明らかに間違っていると思われる子どもを連れてくる親がいます。
そのときは、かなり厳しく食事療法のことを話します。
未来で後悔させないためです。

食生活が原因と思われる患者さんが来ても、過去のことを責めることはしません。
これからどうするかを説明します。
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