白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

萩の里自然公園を代表する春の花 シラネアオイ(白根葵)

2012-05-10 22:30:46 | 植物(草本)の観察

  シラネアオイ(白根葵) 別名:ハルフヨウ(春芙蓉),ヤマフヨウ(山芙蓉) 

シラネアオイ科シラネアオイ属の日本固有の植物。 低地~山地の明るい林内、谷間の斜面に生える多年草。

萩の里自然公園では、年により少し変わりますが、5月中旬~6月上旬に開花

日光白根山のシラネアオイ

和名の由来:日光白根山に多く咲き、立葵の花に似ていることから。

和名の由来となった日光白根山では、盗掘・鹿による食害などにより1993~1994年頃までに殆ど姿を消してしまい、群馬県のレッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されている。1996年頃から県や村、地元の高校の協力によりシラネアオイの保護、復元作業が開始され、2000年12月には「シラネアオイを守る会」が発足し、群馬県立尾瀬高等学校と群馬県利根郡片品村、日本製紙が中心となり、シラネアオイの種の採取・育苗・植栽のほか、保護柵の設置、生長調査や山の清掃などの活動が行われているという。

萩の里自然公園のシラネアオイも、一時は盗掘防止のため夜回りをしたとも聞いていますが、今は公園の利用者すべてがパークレンジャーみたいなものです。

今のところ、エゾシカも食べている様子は見られませんが日光白根山のシラネアオイ群落(昔)と群落跡(今)(一般社団法人日本オオカミ協会)を見ると安心はできないと思われます。

5月の上旬、「今年はどうなったのだろう」と心配していると、突然のように出現する。撮影 萩の里自然公園 2009/05/09

 数日後には保護していた葉が開き、蕾が見えます。

撮影 2011/05/20

撮影 2008/05/26 萩の里自然公園

花弁(花びら)は無く、花びらのように見えているのは4枚のガク片だという。

二つの雌しべの名残がある翼のような果実になり、中には幾つかの種子がはいっているようだ。

 

北海道絶滅危急種(Vu)に指定されている。 

奥白根山(日光白根山) シラネアオイ

高山植物「シラネアオイ」の保護活動支援(日本製紙グループ)

 

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白老のサクラ(桜)(2) ミヤマザクラ シウリザクラ

2012-05-10 18:20:37 | 植物(草本)の観察

          ミヤマザクラ(深山桜 別名:シロザクラ 白桜)

山地に生え、葉よりやや遅れて5月下旬~6月上旬に咲く。

花は白く総状花序(長く伸びた花軸に複数の花柄が長い円錐形または円柱形に並ぶ)又は、

散形花序(花軸の先端付近から、ほぼ同長の花柄が放射状に付く)花を付ける。

樹木の個性を知る、生活を知るゑれきてる)」によると、「全国にみられるが、本州以南では、少し標高の高い所に生育する。

陽樹で山腹の適潤な肥沃地に生育する」となっているが、「別海フィールドの湿原植生について」には、「湿原の外縁部」に生育していると書かれている。

白老では平地や湿地(ヨコスト湿原)の周辺でも見られる。

ヨコスト湿原ではヤチハンノキと共に生育し、ヤチハンノキに次いで多いエリアもある。

湿原の周辺は、かつて、ウツナイ川やヨコスト川の氾濫時に肥沃な土壌が堆積しているのかもしれない。

そして湿原から草原、林への遷移が進んでいるという事なのだろう。

ウヨロ環境トラストのカラマツ林周辺にも見られる。 撮影 2008/06/04 萩の里自然公園 

      密腺は葉の縁にある。

実を見ると、花の付き方が良くわかります。

用途:公園・街路樹

 

               シウリザクラ(朱利桜・朱里桜・朱桜)

山地に生え、花は葉より遅く6月上旬~中旬に咲く。花は白く総状花序に多数付く。

撮影 2011/06/15 萩の里自然公園 

          花のアップ

蜜腺

果実    2007/08/17 白老町飛生

根萌芽でも増えるシウリザクラ  白老町クッタラ湖周辺

用途:家具・楽器材・器具などに用いられる。 

萩の里自然公園には、小さな木が沢山あるが、花を付ける木は少ないように思う。

 

 

 

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