人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

いいじゃないの、幸せならば…

2015-09-02 13:07:11 | 雑感
”冷たい女だと人は言うけれど、いいじゃないの、幸せならば…”

昭和44年初秋、巷でこのやるせない調べの歌謡曲が流れていました。
歌手は佐良直美(今はどうしているだろ…)。その年のレコード大賞は、初春の超特大ヒット、いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」で決まりだと思っていましたが、他にも目白押しだった佳曲たちを抑えて、このダークホース曲がかっさらっていきました。
家族のものは「そんなバカなあ!」と言っていたものでしたが、私は”いい曲が受賞してよかったな…”と思ったものです。
その年は、日本歌謡曲が輝いていた最後の年だったと記憶しています。

人は皆生きています。真剣な人も、いいかげんな人も…路頭に迷う人も、労せずにボロ儲けの人も…
皆それは幸せにならんがためでしょう…
たとえ泥棒でも、人殺しでも、”そうしたら幸せになれる…”あるいは””そうしなかったら幸せになれない…”という刷り込みのもとにやっているのでしょう。
宗教、スピ界などはとても分かり易いですね。
一体幸せを求めずに誰がそんなややこしいものなどに関わろうとするでしょうか?
しかし、何と多くの人はそもそもの出だしからズレてしまうことでしょう…
健康になれたら…お金もちになれたら…恋人が出来たら…嫌なヤツとおさらば出来たら…
よく考えてみてください、こういう思いに捉われるという事自体、葛藤などを生み出し、不幸の種を背負いこむことになるのではありませんか?
このようなものは全て人が、世間が認知している所謂幸福のことなのです。
殆どがこうすれば…こうなったら…(まあ、聞き飽きた言い方ですが)いまここに無いものです。
そして又人は、病気の人、貧乏にあえいでいる人、身よりの無い人を差して”不幸な人”とみなします。
でもでも…本当に幸福な人とは、たとえどんな境遇に置かれていようと、幸福感と共にある人のことです。
”そんなの自己満足だろ!”という人も居る事でしょう。
そういう人はおそらくいつも不満足を抱えている人です。一体、自分が満足せずして、誰を満足させりゃいいのか! カカアか!…
幸福な人は自分で満足出来る人です! 人はバカだと、ミジメだと、悪いヤツと言おうが…言わせておけばよし!
ただし、人を傷つけたり、迷惑かけたりするのは程度というのはあれど、不幸を背負いこむ元です。
そして精神的な道においてもこういう刷り込みが忍び込みます。
”あの教えに、メソッドに従ってみたが、ちっとも良いことなんて無かった!”
そう言う人はあれこれを叶えてくれる教え、メソッドに要のある人だったのです。
役に立たない教え、メソッドには見切りつけたら、そもそもの幸福の源泉は置いといてもいいのです。
その不満に決着つけたい向きは、その教師たちとトコトンやり合ったらいいです。どちらもご苦労さんです。
何もしなくても、求めなくても幸せでいられる人こそ、ホントに”幸いなり”です。
そこにはごくシンプルに、自分が生きてる以前に生かされている、幸福は求める以前に与えられているという気付きが有ります。
悟ったら幸福になれると、探究し始め、探究が終わったと言っても、簡単には終わりませんね。
でもこの求める以前にあるものを想起する時、このものと共にあれば、探究する必要も無いという事を理解するでしょう。
ある教師は”私はいない”と気付いても意味は無いと言います。そう…多分無いでしょう。
幸福が無ければ意味など無いじゃありませんか!
誰が好き好んで”いないいない病”なんかに興じてなど居られるでしょう。”究極の真理、より以上の進化”なぞホントくそくらえです!
生きている,いや生かされているということが幸福なのです…。



コメント
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