からくり出張所

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栃木あれこれ

2006年11月11日 12時02分27秒 | ぶらり旅

 既に一週間前の話になりますが、雨の日なので雑駁ながらぶらり旅をまとめてみます。

 11/4の晴天に例によって突然のぶらり旅を思い立ち、茨城県古河(こが)市へ行くつもりで出発しました。が、あまりの気分の良さに古河で降りることを止めて小山(おやま)驛から麺街道・両毛線へ回ることにしました。 この線は群馬県の山裾を高崎までぐるっと織物で栄えた町を巡る織物鉄道です。 が、最近はラーメンで売り出しが盛んでJRとタッグを組み両毛線=麺街道というイメージが定着しつつあります。 司馬遼太郎氏が終戦時に戦車部隊の小隊長で駐屯していたことで知られている佐野は今や佐野ラーメンの町です。 以前訪れたときには北の中華街という大それたキャッチフレーズに目を剥いてしまいました。

それはともかく天の声は私を栃木に降りることを命じましたので3年ぶりに彼の地の散策を始めることになりました。 が、な、なんと! 栃木駅が激変し駅前がさっぱり分からなくなっておりました。 JR、東武ともに高架になり当時の古ぼけた木造の驛は消え去っています。最初の一歩で眼が点。 よく見ると僅かに当時の道筋を思い出しまずは川沿いに出ることにしました。巴波(うずま)川は、栃木のシンボルとなり羨ましいぐらい整備されてきています。ここだけに限らず町全体が江戸の遺産を生かすことに自信が出来たのか3年前よりも古さを主張するように変わってきたことを感じます。 いわゆる町の匂いです。

Totigi1川沿いに出て橋の向こうに蔵作りの家並みを眺めてみました。このコースは驛に置いてある地図とは違うルートが近道です。

Totigi2 橋の欄干に箱の川に10万匹?いるという鯉のレリーフ、その向こうには横山記念館だったかな? 鯉は至る所で群れをなしており、年配の方が直接餌の麩を食べさせていました。

Totigi3 更に上ると昔銀行だった石造りのお宅が私的博物館として公開してあります。先を急ぐのでパス。

Totigi4 毎回残っているのか気になる万年筆病院ですが、残っておりました。よかった(汗) 文房具屋さん。万年筆修理も受け付けていると3年前にお聞きしました。

Totigi5

このような記念館もあります。真実一路あるのみです。 この反対側に栃木祭りで使われる山車を飾った山車会館があります。

そうそう、この家の隣の駄菓子の卸屋は一見の価値があります。無理に入ってくじ引きセットを買って帰ったら地元の飲み屋で大好評でした。 が、この日はお休みで残念でした。

Totigi6大通りにある肥料屋さんと思ったら実は漬け物屋です。古い家の面白い生かし方です。

Totigi7  同じ通りに金物屋が軒を並べています。ずらりというわけではありませんがこのような形態で残ったとしても他の町の比べると貴重です。今までの我慢比べに勝ち抜いたのではないかと思いました。

Totigi8 最後は両毛線の終点の町、高崎の高崎城跡です。栃木でくたびれたので途中下車は止めてワープしてしまいました。 途中の足利、桐生、前橋と見るべき町は山ほどあります。 富田という目立たない驛近くの栗田美術館に展示された色鍋島は圧巻です。 有田の磁器に興味ある方には必見の地です。 そこから10分ほどの足利フラワーパークにある日本一の藤の花に感激したのもついこのあいだです。このようなところへわざわざ東京から足を運んでもおつりをもらったような気がします。(笑) また、桐生から私鉄を使って前橋に向かい更にローカル線気分を満喫できます。 わたらせ渓谷鉄道桐生から足尾まであります。ここはまた未踏の地です。

ローカル線にぼんやり乗って地元の高校生や小母さん達の話を聞いていると実に愉快でした。

駆け足関東縦断の旅でありましたが、一人ならではのわがまま旅です。同行者がいると決してこんな動きは出来ません。 また、エネルギーが貯まっていないと出来ないことなのでどうやら復活してきたような私でありました。 この先高崎から湘南新宿ラインに乗りグリーンという贅沢を選び、何ヶ月ぶりかの駅弁+個人宴会をやりながら新宿に帰り着きました。

が、経堂に着き地元の何処かで爆発したことは知っている人は知っているお話であります。(汗) 楽しい一日でありました。 このような旅に興味のある方は単独行で実行してみてください。が、くれぐれも家人と行かれぬようご忠告申し上げます。(私だけかな)(笑)