からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
明るく楽しい趣味Blogが目標。
毎日ほっこりと。(^0^)

南蛮阿房列車の効用

2007年11月08日 10時20分25秒 | ぶらり旅

 今週の講義内容をどうまとめようかと頭がループし始めたのは昨日でした。入手したばかりの光文社文庫「新編・南蛮阿房列車」を読み始めたところ、急に汽車旅をしたくなり、お昼には新宿駅頭に立っていました。(汗) 駅弁を買って乗った列車は宇都宮行きです。最後尾の2両がボックスシートということを知っていたのでちゃんと座席を確保したものの、少々混んでいてさすがの私も食べづらかったので大宮まで我慢し、それから食事です。 30年ほど前に出版された阿川弘之氏のこの本を手に列車に揺られているとそれだけで満足感一杯でありました。

 乗った各駅停車・湘南新宿ラインがまるで仏蘭西の特急「ル・キャピトール」に変身するから不思議です。ワインの一本も開けたいところをぐっと我慢しました。(笑) 30年を経て読み直してみると当時、遠藤周作氏、北杜夫氏とブラッセルからパリへの道中でレイルバス風の古い軽気動車を見つけ、「ボギーでない気動車は、今どき珍しい」とおっしゃるくだりなどは、氏が私など足元にも及ばない鐵ちゃんであることに気が付き愕然としました。 しかも文化勲章受章者がであります。流石です。

 このような感じで宇都宮と新宿を往復しミニ阿房列車を満喫(本人は)し、頭は空っぽになりました。宇都宮では1時間ほど周回し、紫蘇の実たまり漬けと生姜漬けそれに餃子を土産に帰宅しました。いつものお店で買ったのですが漬け物は好評です。

 担いでいったリュックにはカビの生えかけたビトマチックIIbというアナログカメラを入れていたのですが、殆ど写さず仕舞いになりました。次回再チャレンジします。

Dc110913 持ち歩いただけで何も写さなかった件のカメラ。 クラシックカメラ駆け出し時代に浅草で手に入れた逸品。ライカ何ものぞの鮮鋭で色鮮やかな写りをしてくれます。このカメラを手にしてなければ・・・・(笑) オーストリア警察で使っていた刻印が残っています。でも安かった。(11/11追記)

 実は、リュックの中から今悩んでいる箇所を既に校正した資料が出てきました。以前直しておいたのですが、すっかり忘れていたようです。どおりで何度も同じことをやっている感覚だったわけです。 これは老人性何とやらに一歩近づいた兆しのようです。そういえば還暦まであと数日、秒読み体勢に入ってしまいました。さもありなんという心地です。(汗)

安上がりの旅のわりには充足感一杯は、久しぶりに読んだ本の効用のようでした。思いつきの汽車旅もなかなかいいものですね。 ということで今日は朝からやる気満々となって色々お仕事です。