からくり出張所

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三丁目の夕日の世界

2007年11月11日 23時10分48秒 | 偶成

 滅多にやらない映画鑑賞をしてきました。 昭和ブームとやらで話題の「続・三丁目の夕日」です。娘夫婦が私の節目の誕生日を祝って連れて行ってくれたのです。ありがとう。  その効果もあって映画の内容もまずまずに感じました。(笑) まあ、ハッピーエンドに仕立て上げられていたのでこのシリーズもこれで終わりかなと思いますが、さていかがでしょうか。前回出てきた蒸気機関車が全く見受けられなかったのにはちと寂しい思いをしました。たった4ヶ月後を想定した続編なので愛好家から見ると違和感大です。(笑) 進化の象徴として蒸気機関車の敵である電車特急「こだま」を登場させたかったのでしょうか?まあ、テッチャンが潜んでいるには違いありませんけど。

 155分を楽しんだのですが、古くて見たこともない世界に感心する若い世代とスクリーンの中の時代を生きてきた我々とでは視点が違うようです。筋書きを追う娘達、私たちは画面に出てくる当時の雰囲気に浸っておりました。 当時の子供らが還暦世代の私たち、その父兄は既に80歳半ば過ぎになっていると思いながら見ていると様々なことが浮かびます。 そうそう、戦争の残滓が親達にも近所にもまだ色濃く残っていて、この映画に出てきた寓話に似たことが実際にあったような気もしました。映画の裏側にあるもう一つの映像をついつい追ってしまいます。 それからもう五十年が経過してしまったのですね。(汗)

こんな具合に古いことが久しぶりに思い浮かぶ一日でした。 が、それとともにその映画を見たのは今流行(はやり)のシネコン・シネマコンプレックスです。多種の映画館とショッピングセンターが一体になった設備に初めて足を踏み入れ、既存市街地を寂れさせている要因の一つを目にしました。 この賑わいでは古い町はひとたまりもありません。古い町は映像の中でのみ生き延びて現実世界は消え去るのですね。現に食堂街には古い肉屋や八百屋を模造した店まで並んでいる始末です。 楽しかったけど考えさせられた一日でもありました。 うまく両立させるにはいかにと、ブログ市長のことが思い浮かびます。 横浜市港北区のノースポートというところでした。

娘夫婦に感謝の一日でもあります。