寒い一日でした。打ち合わせが終わったのが16時過ぎ、暖まろうとお風呂に湯を張り始めて一服しています。パソコン内の写真をパラパラとめくっていて思い出したのがGWR King George V の整備です。 二年前に着手した途端に震災が起きて修理台から転がり落ちる被害を受けて、その後やる気が失せてしまいました。 先日、アスターホビーを訪問しこの機関車部品を探してもらったところ見事に発見。やる気が出て来ました。
この機関車は作成後20年以上放置されていたせいで油が黄色く回っています。更に、ランボード横の細い飾り板が至る所で剥がれています。これを元通りにするのが意外に難物と思っていたのですが、左右ともに新品を入手することが出来たのでラッキーでした。
シリンダー弁室先端から延びる軸は内側シリンダーの弁装置を作動するリンクです。弁を動かす装置は実機と同様に主台枠内に偏心カムがあります。
もう一箇所の不備は赤い逆転機左に上下を結んだ汽笛管用銅管の配置が拙くてこのままでは後進フルギアに入りません。取り外して曲げ直しが必要なのですが、古い銅管は固いのでいやだなと思っていました。焼き鈍せばいいのですが、或いはと思い聞いてみたらこれも新品で入手しました。柔らかくて加工も簡単です。
ちなみにこの運転室機能は排水弁を除きほぼ装備されています。ボイラーがC型になっているのは意外でした。この頃からボイラー簡易化が動き出していたのですね。この写真で気が付いたのですが、水位計の径が最近のものと違い細長い特殊なもののようです。 これも入手しておくかなぁー。これまで破損したことは一度も無いのですが、予備がないとなると心配です。(^0^;)
どこまで分解するかまだ決めかねていますがとりあえず運転室を外すことから始まるでしょう。
煙室は一度も運転していないようで真っ白ですが、ウール材が膨らんでいるようなので取り替えるつもりです。最前部の真鍮管は潤滑油タンクという変わった構造です。焼けないかと心配ですが、防熱してあるような気もします。
もう一箇所いい加減な組立がこれ、逆転棒がネームプレートの前方にあります。本来はプレートの裏ですが、適当に組み立てられたことが伝わってきます。(笑)
既にこの状態のまま修理してしまった前進フルギア不備もありますが、こんな状況を見ると全分解する方がいいのかなぁと考えてしまいます。
自分で組み上げると機関車の長所や欠点も見えるのでやってみたいと思うのですが、整備場所と連続時間が欲しいのでそのための工夫を今一つ頑張ってからやるのがいいかも知れません。
なかなか素敵な機関車なので復元しておきたいと思っています。四気筒の強力な機関車であるのも魅力ですから尚更です。
何回か登場させた写真と思いますが、最後は全体像をご紹介いたします。
手がちょっと空いたので急いで作成。あとで見直しておきます。