からくり出張所

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和時計組立はあと一息

2012年10月12日 10時05分52秒 | からくり情報

 いいお天気です。午後になりますが、池上本門寺に出かけてみるつもりです。10月13日は日蓮聖人の命日とのことで本門寺では、お会式が行われています。だいぶ前に行き会わせたことがあり、街全体が飾りに囲まれていた記憶があります。その後行く機会に恵まれないまま今に至りました。行楽の季節なのでつい忘れてしまうと云うのが不信心ものの日頃です。(^0^;)

日蓮宗は新興宗教云々で取りざたされますが、もとはと云えば鎌倉時代に興った宗派で加藤清正公が日蓮宗に帰依していたことで有名です。熊本市の本妙寺はその菩提寺で、いまでも遺骨が残されていると聞いたことがあります。7月24日の清正公の命日には頓写会(とんしゃえ)があり一晩中参詣の人が絶えません。私も数回行ったことがありますけどお百度参りなるものをその時初めて目にしました。熊本市は日蓮宗の家が意外に多く、家人の実家もその一つ、古い家ではありませんが鎮西八郎為朝の兜飾りの観音様をご本尊の一つにしてある本妙寺近くのお寺が菩提寺でした。
という次第で本日は本門寺に同伴するということになりました。あ、私は家の近くの曹洞宗のお寺が菩提寺になっています。

前置きが長くなると何を書こうとしていたか忘れてしまいますが、本日はタイトルのように江戸時代の和時計組立の進捗です。既に一年を経過し、部品供給もあと3回となりました。この間色々と家事多忙となり息切れ気味の最近です。あと一踏ん張りです。
と思ったら時計として実用できるまでの調整が大変なようです。この様な時計を江戸時代のご先祖が考案し使っていたかと思うとすっかり脱帽します。

Dscn0854 背景はご容赦。(^0^;) ここまで組み上がり、残るは鐘用の錘です。作動テストでは天符が途中で止まってしまいます。 悩んでいたら、なんとまあ歯車の歯の刻みが浅くて止まる場合があると改善した歯車が送られてきて無事解決。連続動作するようになったもののまだ不安定さを感じるのでまだ調整が続きそうです。
 西洋機械のように皿ネジで精密な位置決めをするのではなく、くさびで締める箇所も多くその具合で動きが違ってきます。部品精度の低い時代にはくさびで微妙に調整したのでしょう。

Dscn0858

あのー、こんな具合に動くのですが、1,2分で止まってしまうとガックリ来ていました。(^0^;)

Dscn0851 歯車取り替えの説明が記述されていたので、ここまで外して左下の歯車を交換です。

Dscn0853いつの間にか組みに組んだりの歯車群、右半分が鐘用メカニズム、左半分が時刻用です。
この時計は鐘を同時に作動させておかなければ昼用夜用の天符切り替え機構が動かないことが分かり、夜中の鐘をどうするか、課題になりそうです。そこまでは最初は読み取れませんでした。
和時計は昼と夜の時刻の刻みが違うのでどうしても複雑になってしまいます。江戸時代までは明るさに合わせての生活リズムで暮らしていたので時計もこれに合わせることになるのはやむを得ません。コンピューターであれば簡単にできることを機械の動きで実現しようと努力を重ねた先輩達は素晴らしいと思います。
明るくなれば起きて働き、暗くなれば休むというのが自然な暮らしなんでしょうね。半隠居になったから云えることですけど。(^0^)

Dscn0861  とりあえず収納箱に収めて上の天符の長時間作動テストです。昨晩スタートし今朝まで動いていました。そろそろ下側に切り替えて同じ試験を続けますが、時刻の正確さを追いかけるのはまだまだ先のことです。

気長に余暇の一環で調整していきましょう。


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