からくり出張所

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運転会の後始末

2010年10月20日 23時32分30秒 | からくり情報

 17日の北裏鐵道運転会の後、未整備だった機関車を今朝やっと片付けました。もちろん、そのまま格納するのではなく、清掃しながらの整備点検です。 パワーが今一つ足りないGWR・Castle に注油しながら見直してみました。

全体的に回転がまだ重いものの竣工時よりもだいぶ軽くなりました。エンジンに引っかかりがあるのでもなく、牽引する際に動輪が止まる位置はどうやら軸動ポンプの上死点辺りのようです。ポンプを締めたナットを数回緩めておきました。これでたぶん少し良くなることでしょう。気持ち軽くなったことを確かめて定置場所へ戻しました。適当な時間を見つけて慣らし運転をやることにします。

Dscn8595 クランクシャフト回りは軸受けにテフロンシートを巻いてありますが、馴染むまでしばらく固そうです。これは内側ピストンからの主連棒です。その両側には弁装置用の偏心カム(赤と緑色の箇所)が二組ありますが、これもテフロン巻きなので馴染ます必要があります。組立時には確かめながら作業を進めました。テフロンを巻いたあとでグッと固くなった記憶があります。ガタがないのが正しいはずです。

Dscn7868

中央のステンレス軸と真鍮部品が軸動ポンプです。第二動輪軸の偏心カムで前後に動いてテンダーからの水をボイラーの圧力に打ち勝って注水します。ポンプ内にはステンレスボールの逆止弁がありボイラーからの逆流を防いでいます。 このピストンの往復するナット口を締めすぎていたかも知れません。内部にはOリングが入っていますので、とりあえず手回しできない程度まで緩めました。

さて、もう一方の機関車 Katie は問題なく動きましたが、加減弁の制御が全閉にならないので送信機のトリムで補正する必要があります。操作ディスプレイ盤で補正できるのですが、使い方を理解していないのでこれから見直しておきます。中間バルブがあるので全閉にならなくても全く問題ありません。 

おまけの話です。ガス炊き機関車は排気の力で燃焼をガスを排出していないのでドラフト音が低いのが一般的です。 折角のライブスチームであっても蒸気を出しながらスルスルと走る機関車が多いようです。 Katieの排気口の先にはチャフと呼ぶ笛状のアダプターが取り付けられています。 このおかげで排気音が際立つようになっています。ほかのガス炊き機関車は、ゴーッとかシューッと云うバーナー音を出しながら走っていますが、 Katieでは蒸機らしい可愛いドラフト音を出しながらちょこまか走っていました。 もう一台機関庫にはいっているアスターの国鉄型B20は見かけによらない強力な機関車ですが、ドラフト音は静かです。こんなオプションがあってもいいなと思いましたが、いかがでしょうか? そういえば以前、知人から薦められたことがありました。英國では一般的に売っているようです。

Dscn8994

じつは、前オーナー氏から最適のチャフを装着していると聞いていましたが、なるほど音の出る仕掛けがよく分かりました。 (追記:自作だそうです。脱帽)

 今回はCastle の大きなドラフト音との比較だったので運転会では目立ちませんでしたが、単独に動かすと一番ゲージの大型機のような音だったかも知れません。 ネジ三本で煙室が取り外せたのでついでに内部も掃除しておきました。なかなかいい機関車を譲ってもらったと思っています。手軽に走らせることの出来る安楽機関車もなかなかいいですね。

本日のからくり整備はこんなところでした。


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