ひょんなことで生まれ故郷の図書館・歴史資料館の図書選書委員なるものを仰せつかってしまいました。学識経験者でもありませんが、折角の機会なので故郷の本好きな方の参考になるものを推薦できればいいなぁーと思います。 工学系の畑を歩んできたのでその方面から光を当てて見るとまた違ったものが浮かぶのではないかと考えます。堅からず柔らかすぎず、さてどのような本に行き当たるのだろうかと思案中です。
ところで花爛漫の季節になるとどうしても落ち着かなくなります。昨日はちょっとだけチェックに行ったつもりがつい遅くなってしまいました。出かけたのが正午過ぎ、近所の櫻のつもりがふと思いついて江戸時代からの櫻の名所という飛鳥山に行ってみました。 「坂の上の雲」で秋山真之氏の海軍兵学校受験時の逸話に「飛鳥山に遊ぶ」という短文作成があったものの、田舎から出て来たばかりの秋山氏は、「ひちょう、山に遊ぶ」と思ってしまったと記述されたくだりを思い出しました。
それはともかく櫻は五分咲き、春休みということもあり意外に人が出ています。あちこちに場所取りのシートが敷かれているのはまさに花見シーズン到来でした。最近知られてきた山登りのモノレールアスカルゴには人の列。それもそのはず無料だとか。ただより高いものは無いのでせめて10円は徴収するのがいいのではと思った次第です。
慣れないパノラマモードで圧縮されて写っています。その下は都電の軌道ですが残念ながら電車は通っていませんでした。
この場所が都電が唯一路面電車となって走る地点、しかも急な上りなのでいい光景を目撃できます。
公園内にはD51と都電を展示してありますが、この蒸機の運転室がボロボロになりもはや再生不可能でしょうね。日本のあちこちでこんな展示されている機関車を見ると産業機械に対する我が国民の理解度の低さをもろに感じてしまいます。機械は好きでは無い国民性なんですね。どう考えても。
そんな国民性のまま原発やらITCやらに取り組んだのは100年早かったのかも知れないなぁーと思う最近です。
遠目にはボイラー後端ですが、よく見ると部品は悲惨な状態でした。最初から入れないようにすればいいのに出入り自由でした。価値が分かっていればいつでも動かせる状態にしておくものなんですけど。
ついでに前方を撮るとはご覧の通りです。登ることができないので比較的綺麗です。汽笛と砂撒き管が写っています。
花見に来て機関車を眺めてしまいました。
この飛鳥山のすぐ前はJR王子駅です。東北本線や東北新幹線の姿も眺められて飽きない場所ですが、我が家からは面倒な位置関係にあるのでなかなか訪れないのです。
震災を思いつつ昨年楽しめなかった心を洗濯したいものです。
テクノロジーの前には情緒は要らないのについ擬人化してしまったり、自画自賛したりしてしまいがちですね。技術史などを客観的に見せて何故だろうと考えることが今の日本には必要だと感じています。 マスコミ報道に一喜一憂すること自体大変危険なのにと思います。
それはともかく、技術は積み重ねることで次が産まれると思っているので今の風潮はお先が寂しい次第です。真っ暗というとつらいのでこんなところです。(^0^;)
>産業機械に対する我が国民の理解度の低さ
との表現を見てある事を思い出しました。
スコットランドのエジンバラで「歴史博物館」と称する施設を見たことがあります。
日本でこの手の施設だと大体絵巻物辺りが展示のメインですが、この歴史博物館は先史時代の石器から始まって道具、機器(含む兵器)のオンパレード。産業革命以降の部分は、戦車より巨大な水力紡織機や、小型とはいえ蒸気機関車の実物まで展示されていました。(勿論1番ゲージの模型もふんだんに…)
パッケージ旅行の一環で、あまり時間がなかったので詳しくは見ることが出来ませんでしたが、恐らくは原子炉や戦闘機、ミサイル等の模型も展示されていたに違いがありません。
サイエンスやテクノロジーに関する彼我の理解レベルの相異を見せ付けられました。