初島滞在二日目、ゆったりとした島時間が流れています。ドタバタしていた反動なのか、頭がぼーっとして思考停止中のような感じです。こんな時にはとライブスチーム仲間のサイトを眺めてみると、またもや一歩前進していました。初めて見るメカニズムを懇切丁寧に説明してあります。この機関車、bigboyは27年前に売り出されたものとは思えぬ洗練された?メカニズムです。到底手が届きまませんが、仮に私が取り組んだとしたら手こずる機関車でありした。やはり持つべき人の手に納まったようなので拍手喝采して再生プロジェクトを応援しております。
この写真は裾野市にあるJGR(日本庭園鉄道)における45mmゲージのBigboyです。1/32縮尺でも大きな機関車です。牽引力も他を圧倒しています。
再生は、ちょうど今、走行上最も重要である下回りを組立中のご様子ですが、なるほどこういうメカニズムが盛り込まれていたのかと簡単にひっくり返せない機関車の裏側を感心して拝見しています。
誤解を恐れずに云えば模型であってもbigboyのような単品製品の設計と工作は精緻を極めておりさすが日本の伝統芸であります。いかんせんこれを楽しむ環境がほとんど存在していないという構造的問題に突き当たります。
実はこの機関車は米国において打倒日本という目的を完遂するシステムの一部分をなすものであります。当の日本はその目的のために新たな蒸気機関車が設計・製造されていたことを知っていたのでしょうか? 艦砲射撃のリスクの大きい太平洋側から守備の容易な日本海側に工場を移転し、大輸送力を持つ線路と機関車を製造し大車輪で太平洋側に兵器を輸送するという発想には至らなかったことでしょうね。 これを実際に実現した国と戦争をしてしまったのです。
もう一人のオーナーAさんが写してこられた静体保存されている実機の写真です。拝借させていただきました。模型も大きいですけど本物は更に小山のように大きな機関車です。
このようなことを連想してしまうbigboy再生プロジェクトです。 さて、幸いにも我々には吉祥寺北裏鐵道という日本で一番ビッグマシンの集まる鉄路が控えているので関係者一同bigboyの登場を首を長くして待っております。 I さん頑張って下さいね。 私のSHAY再生にも力を入れなければと島時間の中でぼんやり考えていました。