からくり出張所

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木内酒造でビール造り

2013年03月18日 21時56分14秒 | からくり情報

今日一日強風が吹きまくり、目が痒くて鼻水とクシャミ。やっと雨が降りそうな雰囲気にホッとしているところです。
ところで、昨日は茨城県那珂市鴻巣にある木内酒造へ日本酒ならぬビールの仕込みに行ってきました。水郡線・常陸鴻巣駅のすぐ近くとのことでした。18切符の目的地に丁度いい場所です。
単なる工場見学のつもりで行ったのですが、麦の粉砕やら蒸気釜での糖化作業そしてホップ投入までの工程を実際にやるという興味深いものでした。蒸気釜に蒸気を送り込むのは蒸気機関車の加減弁操作であるとたまたま同行の汽車仲間と笑いながら楽しみました。
糖化は麦の持つ酵素で進めるのですが、一時間弱で甘い麦汁が出来上がるのは自然の妙であります。粉砕した麦粉に昔のお菓子を思い出しました。佐賀県では「コウセン」と云ってたかなぁー? 砂糖を混ぜて熱湯で練ったような記憶があります。

酒蔵を訪問するたび感じるのは、「これは文化だ。」と云うことです。浮沈の激しかった造り酒屋の世界だったと思いますが、今でも継続しているのは蔵を引き継ごうというご当主の熱意とともに地元民の支えだったろうと思うのです。
我が生まれ故郷にはその点が希薄だったような気がします。生まれ故郷の600m程度の高橋の町には二軒の酒蔵があり、武雄市のその他の町にも色々あったと思われますが、今やゼロ。お隣の鹿島市や塩田町には古ぼけた通り沿いに酒蔵が健在で今や鍋島、東一とブームを起こしています。街並みも魅力です。
我が武雄市にも次は温故知新の名物があれば更にいいと思うのですが、さて如何に。(^0^;)

糖化した麦汁を道具を使わず自らの粉砕屑で濾過を繰り返すという不思議な方法で仕上げた濾過麦汁を急速冷却し、ここで我々の工程終了です。酒母投入、発酵は蔵にお任せし、1ー2ヶ月後にビールとなって手元に届くようです。この試飲会が早くも企画されようとしていますが、行きたいものです。が・・・・。

銀座ツークシュピッツェの企画でオーナー氏や店長氏もご一緒していただいて大変参考になる一日でした。仕上げは近くの那珂湊の市場で買い物と夕食、密度濃かったなぁー。

今回はスタイルを変えて以下写真を掲載します。カメラは指定以外はNikonP310です。

Dscn2425 到着直後に蔵の建物を一枚。

Dscn2430

蒸気釜が並んでいます。

R0012471

(GXR MOUNT A12 DR Summicron 5cm/f2 f4)

古典レンズで拡大写真。

Dscn2431

ここに並んだビールをどれかを目標に仕込むのです。我々は6%アンバーエールを作ることにしました。

R0012472 (GXR MOUNT A12 DR Summicron 5cm/f2 f4)
サンプルを古典レンズでもう一枚。近接できるのがこのレンズの優位点です。
本日は5cm一本としたので中望遠気味となりRICOHでの作品は些少です。近接が撮れて良かった。(^0^;)

Dscn2436 使うことにしたホップ。いずれも英國製です。

Dscn2441 仕込む麦は5種類、これらの配合は素人では無理です。

Dscn2445

チームの若手ホープが粉砕器に麦を投入します。

Dscn2449

糖化に最適な温度、摂氏65度に加減弁ならぬ蒸気レバーを操作して上げた後に攪拌し、そのまま1時間ステーします。その後温度を上げ下げし、結構面倒な工程が続きます。

Dscn2458_2 糖化した麦汁をくんでは上から入れるを繰り返すとこの様な違いです。右が濾過後の麦汁です。

Dscn2459 本日の手順がイラストにされていました。

Dscn2471 沈殿物を除き急速冷却をして蔵の担当者へ引き継ぎます。この先は素人では無理なので蔵へお願いするのです。

Dscn2480 締めは那珂湊の市場、もの凄く安かったのですが、生ものは断念。楽しい夕食会を経て帰路へ。

おしまい。


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