霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

杞憂を願うのみ

2025-03-29 19:39:56 | 環境
    ここ数年の猛暑で枝豆や大豆の生育が芳しくないが、当地域で農業を営む
上で一番恐れるのは地震や風水害よりも「栗駒山の噴火」と肝に銘じている。
 これまでは1744年と1944年に小規模な噴火が発生しているのみだが、活火
山であることに変わりはなく、3.11の大震災の前年には栗駒山直下地震
で橋の崩落や大規模な地崩れを起こしている。
   もし、大噴火したら火山灰は偏西風に乗って一関市内を覆い尽くし、少な
くとも数年間は農業の営みを休止せざるを得なくなるのではないか。
 それに対する具体的な対策は皆無に近いので「杞憂を願うのみ」となって
いる。
   今朝の毎日新聞の「富士山噴火のリスク」を読んで改めて思い起こした。



 今日の栗駒山は黄砂が影響しているのか霞んで見えた。
 代打で我が家を撮ったが、3.11の地震の時は家の前の畑から二階の
網戸が音を立てて激しく左右に動くのを茫然と眺めていた。

 毎日新聞「余禄」2025.3.29
 江戸中期の学者で幕政にも関与した新井白石の自伝「折(おり)たく柴の記」
は、1707(宝永4)年に起きた富士山噴火の際の江戸の様子を描写している
外出すると「雪のふり下るがごとくなるをよく見るに、白灰の下れる也」。
さらに「黒灰下る事やまずして、(中略)世の人咳嗽(がいそう)をうれへず
といふものあらず」。まず白い灰、その後は黒灰が降る日が続き、人々はせき
に苦しめられた。灰の粉じんの影響とみられる▲「富士山リスク」を改めて
認識させた内容である。内閣府の有識者会議が富士山噴火を想定した首都圏
の火山灰対策を報告した。降灰が微量であっても交通に混乱を来すことなど
を警告し、自宅待機用の備蓄を呼びかけるなどした▲降り積もる灰の厚さに
応じて、対策も変わる。30センチ以上だと原則避難だが、それ未満の場合は
原則「できるかぎり自宅などで生活を継続する」。微量でも鉄道や航空は停止
する。「ステイホーム」で停電、水道の水質悪化などのリスクに備えなければ
ならない▲宝永噴火の際は約50日前に南海トラフ地震が起き、津波などが
甚大な被害をもたらした。噴火後は風説も流布したようだが白石は「自分で
見たこと以外書かない」と記さなかった。ただし災害の連続は幕府による
貨幣改鋳への天罰との見方を記し、政敵をこきおろしている▲もとより、
富士山周辺地域の人命を守るための対策の重要さは言うまでもない。江戸っ
子を驚かせた白灰、黒灰への心構えが一人一人に求められる火山国・日本の
備えだ。
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百姓20年、既にベテランのつもりが・・・

2024-11-17 18:34:00 | 環境
 農業経営ド素人が百姓に挑戦したことから、トラクタ等の機械操作さえ覚束
ない状態でトラブルが頻発し修理代も馬鹿にならない額に達した。
 特に、堆肥散布用のマニュアスプレッダーを使い始めた当初は一日に何度も
トラブルが発生し、その都度クボタのOさんに助けを求めた。
 今はトラブルが少なくなり既にベテランの域に達したつもりでいたが、「好事
魔多し」で草刈り途上でトラクタの回転軸に枯草を巻き込ませ、コンピュータ制御
るワイヤや金具が破損し、始業時チェックを怠ったペナルティとなった。





 味噌用大豆の収穫を終え、明日からアオバタ豆の収穫が始まる。
 それに備え市野々等各地の畑の現状を確認して回ったが、写真はその途中
景色。
 冬は目前に迫っていて週間天気予報には雪マークが出るようになった。
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ドコモレピータ 

2024-01-31 18:43:46 | 環境
 当地は中山間地に位置することから携帯電話の電波が届きにくい面があり、
 家の中では「通話出来ない或いは途切れる」ことが多く、窓際に立つか外
に出る必要があった。
   ところが、最近になって外に出ても途切れるようになり不便極まりないこと
からドコモに連絡したところ、微弱電波を増幅する機能を有するレピータを
設置することによって家の中での通話が可能になるとのことだった。
 無料のレンタルなので早速申し込んだ。


 長く高い土手の「草刈り」は手が回らないことから、数年前から「野焼き」で
対応している。
 延焼の危険の無い場所に限定しているが、念のため直ぐに水を掛けられるよう
長い柄のシシャクを常時携えている。
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3R作戦と循環型農業 その二

2022-02-19 18:30:43 | 環境
    便利さを追求するあまり環境問題が二の次となったことでも分かる通り、
3R作戦も循環型農業も手が掛かるのが難点で、事業としてはペイしな
思われるが、労務費ゼロカウントの「年寄りの農業」なるが故に辛うじ
り立っている。

 それにしても、鶏の給餌に一日一時間(30分×2回)を要しているのは掛け過ぎ
で、省力化のため餌のメニューを朝は「米糠をブレンドしたオカラ」と
蠣殻のみとし午後はその他の屑米や購入飼料等に切り分けることにした。
 それによって、与える餌の総量は変わりないが給餌時間を3割ほど削減出来
るようになった。



 冬の間は鶏の世話に時間を掛けられることもあって、寒い中にも関わらず
産卵率は好調に推移している。
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3R(スリーアール)作戦と循環型農業

2022-02-18 18:12:33 | 環境
 一関市はゴミの発生を減らすため「3R(Reduce減らす、Reuse繰り返し使
う、Recycle 再資源化する)作戦を展開する」と先日の地元紙が報じていた。

 我が家では、以前からスーパー等で廃棄する野菜や果物を、また、大豆
工房さんからオカラ、お菓子屋さんからは煎餅クズを頂戴して鶏達に与え、
生ごみのReducesとRecycleに少なからず貢献すると共に鶏達にも喜んで
貰っている。


 (頂戴して来たキャベツの外葉に群がる鶏達)

 一方、田畑の堆肥として豚堆肥や鶏糞堆肥を活用し国が推奨する循環型農業
(環境保全型農業)にも積極的に取り組み、一関ミートさんから「活用されな
ば、産業廃棄物として有料処分となるので大助かり」と感謝されている。

 このように手は掛かるがローコストで「三方一両得」となる取り組みは、
環境に優しいだけでなく「安全で美味しい食品」の生産に結実し、お客様
にも歓迎されている。
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