ゴールドラッシュ

   トウモロコシのゴールドラッシュを今朝もＪＡファーマーズに出品したが、

昨日のお客様が「今日も買いに来た」と言いながら７～8パックを籠に入れて

レジに向っていた。

「朝採りトウモロコシ」をウリに他の生産者よりも少し高目に価格設定して

いるにも関わらず、毎回ほぼ午前中の完売となっている。

　口の悪い知人からも「瑞々しく美味しい」と誉めて貰えた。

　そんな人気商品にも関わらずトウモロコシ作りは毎年のように失敗続きで、

写真の30ａの転作田は膨大な稼働を掛けたにも関わらず収穫量ゼロのまま

今日刈り倒した。

　転作田での作付けは今年限りで撤退することにした。

　上の写真は明日から収獲を開始する家の前の畑。

トウモロコシ

　トウモロコシは種代が大きな負担となっているにも関わらず、転作田での

作付けに拘り失敗続きで、我が家の赤字産業のひとつになっている。

　写真のように昔からの畑に作付けした場合は、ほぼ順調に生育している

ことから、来年から「転作田でのトウモロコシ栽培は厳禁」という厳しい

お達しが財務大臣から出されている。

雨模様の天気の中で

　播種機で種を蒔いたトウモロコシ畑の発芽率が低調で、一方、手で三粒蒔き

した畑の発芽率は極めて良く、三本とも発芽している場合は一本に絞る必要が

ある。

　通常は切り取って捨てるが、今回は発芽率の低調な畑に移植することにした。

　

　移植で「いい思い」をした経験は殆ど無く「労多くして益無し」になる

可能性が高いが、ダメモトのつもりでチャレンジすることにした。

　幸い雨模様の天気が続いているので苗の定着が早まることが期待できる。

三粒蒔き

　トウモロコシはサカタのタネのゴールドラッシュ一筋で浮気をしたことは

無い。

　発芽率を考慮し「三粒蒔き」が原則だが、種代が高いので「一粒蒔き」で

通して来た。

   ところが、トラクタ除草のため畝幅を広くしたため、播種量が少なくなり

種が余りそうになった。

　 秋に 堆肥を施している関係もあって急に畑を追加する訳にも行かないこと

から、播種機で一粒蒔き後の畑に「手蒔き」で二粒を追加することにした。

　そのため午後に予定していた他の作業は明日以降に順延となった。　

　その間、妻は次男の応援を得てイノシシ対策用の電気柵設置を行った。

　次男は明後日に帰京する予定だが「有事の際のピンチヒッター役」が担え

るよう時々応援に来て貰いたいと思っている。

決め手は「捨てること」

   ファイリングの第一歩は「捨てること」とサラリーマン時代に教わったが、

発芽率の悪い作物も「早々に捨てる」ことが肝要なようだ。

   捨て切れないまま「死んだ子の歳を数える」ような愚を犯すのは「百害あって

一利なし」で他の作物の維持管理にも支障を来たしている。

　写真のトウモロコシ畑は、播種後に強い雨が降った関係で発芽率が極めて

低かった。

　その時点で諦め耕起し直すべきだったが、「遅れて芽を出すのがあるかも

しれない」などと希望的観測で放置したため雑草に覆われて手が付けられな

くなってしまった。

　とても肩掛け式草刈機で対応できる面積ではないのでトウモロコシが姿を

現している僅かな畝のみを残してトラクタで刈り取った。

　残さず全部を刈り取るべきだったかもしれないが・・・。