安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
市野々の畑は小高い丘の上にある。
道路からの入口は狭い坂道で且つ鋭角に曲っているため、堆肥を積んだ2tトラックは
何度か切り返しをしないと入れない難所となっていた。
昨夜降った僅かな雪が道を湿らせていて、トラックは何度もスリップしてしまい、その
都度バックホーの牽引が必要となった。
運転して来た一関ミートの佐藤さんは繰り返しトラックとバックホーをワイヤで繋ぐ
役割を担って奮戦してくれた。
上り、下りの双方で「救援無しで走行」出来たのは七往復中の最後の一回だけだった。
それでも、トラックが豚舎と畑を往復する間に、堆肥散布を並行して進めていたので、
午後の早い時間に全部撒き終えることが出来た。
明日は近所で弔事があることから、耕起による「すき込み作業」は従弟(叔母の長男)
に依頼し、快諾を得た。
12月29日に個人戦のダブルス大会が開催される。
団体戦と違って負けてもチームに迷惑をかける心配が無いので、毎年楽しみに
している大会でもある。
ところが、いつもペアを組んでいるMさんが、ふくらはぎの肉離れで年内の復帰
不能となり、路頭に迷ってしまった。
チーム内唯一の好敵手Wさん(女ダブ三部出場予定)の提案で「他チームの見知らぬ人」
と組む方向で調整していたが、「灯台下暗し」でチーム内最若手のT君と組むことが
急転直下つい先ほど決まった。
「申込み締め切り」間際のギリギリセーフとなった。
元ラガーマンのT君は、バドミントンも2or3部クラスの実力者。
5部では失礼だが、「要介護老人とのペア」という大きなハンディを背負うので
バランスは取れているかと思われる。
もとより「勝敗よりもプロセスを楽しむ」ための出場だが、強力な助っ人の加入で、
「もしかすると・・・」かもしれない。
昨夜の練習風景を、いつも賑やかなNさんがスマホで撮って送ってくれた。
「強烈なスマッシュを決めた瞬間」というコメント付きだったが、真偽の
ほどは定かではない。
9月初めに札幌で二人目の孫(男の子)が誕生していた。
予定日が農業繁忙期中だったため、お手伝いは長岡のお義母さんにお願いしていたので、
新しい孫とは未だ「顔合わせ」をしていない。
生産部長は、農作業に目途が付く12月になったら「孫に会いに行く」と決め、ハウス
でのホウレンソウ等冬物野菜の作付けを「手抜き」していた。
(風があったので二度手間となる「刈り留め」を多用して強行突破した二号ハウス)
そのため、晩秋恒例の「ハウスの屋根掛け」も二号ハウスのみで、四号と五号は野晒し
のまま放置することになった。
働くことを歓びとする生産部長だが、「孫より野菜」とはならなかった。
我が家と市野々そして後山の畑の位置関係は三角形となっている。
市野々経由後山の順で1.6haの畑の「草刈り」をこなすためには半日では
足りないので、早朝の5時半に朝食を済ませて市野々に向かった。
そして、後山の畑を刈り終えたのは目論見通り丁度12時だった。
後山の畑はトウモロコシ収獲後、手つかずだったので雑草もそれなりの背丈に
伸びていた。
草は既に枯れているので抵抗も少なくトラクターは7~8のスピードで進み
「快調そのもの」だった。
家に戻ってから昨日苦戦した「苦手な付け替え作業」に挑戦した。
昨日の苦労で少し知恵が付き、僅か10分程で終えることが出来た。
トラクターに装着するのは耕起用のロータリー以外に、代かき機、草刈機、畔塗り機、中耕除草機、
播種機等多岐に亘り、付け替えはワンタッチで比較的簡単に行える。
しかし、堆肥散布機は手順が複雑かつ難しく(少なくとも私にとっては)、毎回難儀させられている。
近場の場合はクローラー式とタイヤ式の二台のトラクターの「使い分け」で簡単に解決出来るが、
後山や市野々へ向かう場合は、距離が有るためタイヤ式のトラクターを利用するしかない。
そのため、堆肥散布機の「付けたり外したり」が必然となる。
(堆肥搬出後に新しい籾殻を敷いた鶏舎に朝日が差した)
毎回苦戦するので出来れば避けたい仕事だが、堆肥散布の前に「草刈り」をしなければならないので、
「付け替え」せざるを得なかった。
案の定、失敗の連続で午後の貴重な三時間を費やしてしまった。
以前、クボタのOさんに教えを乞うた際、「慣れるしかない」とつれない返事だったが、熟練するまで
には「まだまだ苦労が足りない」ということかもしれない。
それでも、苦手な仕事が一つ片付いてホッとした。