ゆうパックで多賀城の叔父に送った二つの荷物がなかなか届かずに五日が経過した。
先月末に宮古に発送した荷物は翌日には届いていたので、被災地といえどもせいぜい2~3日で届くものと期待していたのだったが完全に裏切られてしまった。
その間、配達状況の「問い合わせセンター」にも何回か照会しており、今日の昼に三度目の照会をしたら「本日届く予定です」との回答があって一安心したところだった。
ところが午後になって、多賀城に届くはずの荷物が「戻って来た」とオバサンから聞いて天地がひっくり返るようにビックリしてしまった。
「届け出先は配達困難地域のため受付られない荷物でした」と言って3月23日現在の「配達困難地域リスト」なるものを置いて行ったという。
そんな話しは「受付時点に話すべき事」でゆうパックがダメなら「クロネコや佐川を使う方法だってあったのに」と思い、一関支店に電話で問い質したら「社員にはその旨周知していました」とアッサリ返答されて温厚な(?)オジサンもブチ切れてしまった。
荷物を引き取りに来た担当は勿論電話照会に応じた三人も「受付できない地域である」ことなど一言もなく、単に「被災地のために日数がかかる場合があります」という対応だけだった。
「納得できないので来て説明して」と言って電話を切ったが何か頼りない感じだったので、厳美郵便局長にも「こんなお粗末な話しがある」と電話を入れておいた。
今日は朝からトラクターでの耕耘作業に従事していたが、電話後は「立場が逆だったら自分ならどうするか」と考えながら運転していた。
一旦預かった荷物を「五日間も放置した挙句に戻す」などという無責任行為は運送業者として屈辱的なので自分なら「マイカーで直接届けるぐらいの覚悟で対応するはず」との思いを強くしていた。
夕方になって家に戻り、「他の宅配業者に依頼し直そう」と思っていたところに責任者が来訪し、「荷物を再度預かってこれから直接届けます」ということだった。
落とし所が一致したので、オバサンが古くなった野菜類を慌てて差し替え依頼し直した。
首を長くして待っていた叔父から「今届いた」と電話が入ったのは午後八時を過ぎてからだった。