安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
「農業は草との闘い」と知りつつ毎年のように惨敗を喫している。
特に今年は長雨でトラクタや管理機が畑に入れなかったことも大きく影響し耕作放棄地も
発生した。
畑に限らず稲作も雑草が繁茂すると生育不良を招くだけでなく、部分的には稲が壊滅して
しまう場合もある。
それでも、除草剤は極力使わないようにしていて、田圃では田植え直後に一度散布するのみ
で、畑では使ったことはない。
それは「食の安心、安全」もあるが、「美味しさ」に微妙に悪影響を及ぼすと信じている
からでもある。
今日は快晴の下での「稲刈り」だったが、カメラにカードが入っていないことに気付かな
かった。
止むを得ず昨日の写真を代用。
毎朝の枝豆出荷で一部の工程を省略したことで時間を大幅短縮出来たことは先日紹介した。
その成果が契機となり他の作業についても「省略出来ないか」或いは「もっと効率化を図れないか」等々に
ついて再度検証してみた。
そして毎朝二時間余を要する脱莢作業で時間を半減する方法があることに気付いた。
気付いてみれば「コロンブスの卵」に似た単純な方法だが、文字通り「目からウロコ」となっている。
これらの見直しで、従来感じていた限界から解き放たれ「枝豆農家としての将来展望」が開けて来た
ように思えた。
ウメチ米の「米作り」を終え今日からモチ米の「稲刈り」を始めた。
倒伏した稲に苦戦したものの、何とか予定時間内に刈り取ることが出来た。
好天に恵まれ「稲刈り日和」の一日となったが、穀物備蓄庫のウルチ米を玄米にして空けないと
モチ米の「稲刈り」が出来ない状態だった。
籾摺調調整作業は「稲刈り」以上に時間や体力を必要とする。
老化と共に30kgの玄米を何度も持ち上げるのが年々厳しくなっている。
それでも、今日中に終えないと明日も「稲刈り」が出来ないので、昼寝や休憩時間を減らしたり
して頑張り、午後8時過ぎまで掛ってようやく終えることが出来た。
(全部片づけることが出来なかった昨年の籾殻の山を新しい籾殻が覆った。)
「秘伝」は幻の枝豆とも称されていてる。
収穫時期が「稲刈り」と重なることや「失敗する確率が高い」ことから、生産者から
嫌われているようだ。
そんな「秘伝作り」に就農以来果敢に挑戦し続けている。
お客様に「新鮮な枝豆」の魅力を知って貰うため、各産直には当日完売するであろう数を
予測して出品するが、時には大きく外れることもある。
それだけに、今日のように予測がズバリ的中すると気分は爽快そのものとなる。
JAファマーズの店頭に枝豆を置く場所は固定させて貰っている。
たまたま、昨日は隣の籠に他の生産者の本体価格200円の枝豆が置いてあった。
その枝豆を購入しようとしているお客様に「秘伝」の値札シールを貼りながら、売り込みを行った。
私 「この『秘伝』は凄く美味しい枝豆ですよ」
お客様 「いつもここに並べてあるのは見ているけど、値段が高くてね」
私 「同じ食べるなら美味しいものを食べたいですよね。値段が高いだけの価値は十分にあります」
とお勧めした。
そんなやり取りの後、お客様は270円の「秘伝」と品名不明の200円の枝豆の双方を購入した。
今朝、私が「秘伝」を並べていると、昨日のお客様が「買いに来たよ」と言いながら、4パックも
購入して行かれた。
「新鮮館おおまち」で似たような事例があったのは数年前のこと。
今は、売り込みも説明も不要で、「熊谷千代子ブランドの『庄内五号』や『秘伝』は別格」との評価が
定着している。
JAファーマーズでの販売は昨年からスタートしたばかりだが、日々コンスタントな売上げとなっている
ので、早晩「新鮮館並みの認知度」になるものと思われる。
餅米の「稲刈り」に備えるため、穀物備蓄庫のウルチ米を脱穀して空ける必要が有る。
脱穀調製作業は一時間に11~13袋と、かなりの時間を要する。
枝豆の「収穫~出荷」というハードスケジュールの合間を縫ってこなすので、多少の「寝不足状態」となる
のは避けられない。