安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
「JAファーマーズいわて平泉」は正式には11月1日オープンだが、今日は店舗周辺の
お客様向けにプレオープンとなった。
何も出す野菜がないので当面は「高みの見物」を決め込むつもりだったが、「鶏卵や
米を出さない手はない」と朝になって突然翻意し、慌てて店舗に向かった。
開店直前の店の前には、既に多くのお客様が並んで待っていた。
お客様を満足させる品揃え、価格設定になっているかどうか等の「世間の評判」を耳に
するまでには一週間程度は必要かと思われる。
当地ではハチヤマルと呼ばれている「干し柿用の渋柿」がある。
野菜でも何でも「手のかからない商品」が珍重される時代となっている一方で、毎年、
「ウメボシや干し柿作り」に挑戦するお客様も少なくない。
ハチヤマルは産直でも今の季節の人気商品の一つとなっていて、供給が追い付かない
状態が続いている。
市野々の叔母も毎年「干し柿作り」に挑戦し、雨のあたらない軒下に干していたが、
数年前、完成直前の干し柿がハクビシンの被害で全滅したことがあった。
その反省から、今は、ハクビシンの届かない場所に「干場」を変えている。
我が家では、ジイチャンが健在だった頃に「干し柿作り」に挑戦していたものの、
鳥の被害やカビの発生等で家族の口に入ることは少なかったように記憶している。
中里の叔母の長男夫婦は定年退職となった今年から、両親から引き継いだ
一反ほどの畑で野菜を作り始めた。
一年目の今年は、不慣れ要素もあって、発芽しなかったり発芽しても動物の
食害に遭ったりで「不作続き」だったようだ。
秋大根も、播種時期が少し遅れた関係もあって「生育がイマイチ」とのこと。
そんな状況を不安視した叔母から、「沢庵用に大根を50本注文したい」との
申し出があり、生産部長は家の前の畑で「適当な太さの大根」を物色し始めた。
しかし、叔母の注文を息子夫婦が知っているのかが気になり、念のため電話で
確認をしてところ、案の定、「息子の了承」得ていなかったため注文はキャン
セルとなった。
息子夫婦は、「自分達の食べる沢庵は、自分達が作った大根で漬けたい」との
気持ちが強かったものと思われるが、生育不良の大根は「沢庵用の太さまで育
たない」と判断した叔母との間にギャップがあったようだ。
秋も深まると日が落ちるのが早い。
当地は、西に栗駒山が聳えている関係で、午後五時には暗くなり始める。
五時で仕事を終えると「仕事が前に進まない」ので、暗くなっても出来る仕事は
「夜にこなす」ことにしている。
間引いた大根を洗うのもその一つ。
少し太めのものは「大根洗機」で洗って、数本単位に縛って産直に出している。
大根の間引きのついでに日野菜も収獲した。
就農当初の数年間は、「日野菜のさくら漬」として産直に出し好評だったが、
手数に見合う価格で販売できないので、今は自家消費用としている。
先日、二泊一日で実家を通り過ぎて行った孫は、10ヶ月を過ぎて、未だ歩きはしないものの、
何かに掴まって自立するまでに成長していた。
しかし、前回までの「人見知りしない愛想のいい孫」ではなく、母親の顔が少しでも見えな
くなると、直ぐに泣き出す「ネギスリワラシ」になっていた。
札幌で一時的に託児所に預けられる等で「寂しい思い」をしたことがトラウマになったのかも
しれない。
一関を出発した日の夕方、東京の次男のマンションに到着した時にも大泣きし、その動画が
ラインで送られて来ていた。
それでも、「もしかすると12月にも来れるかもしれない」という娘の言葉を頼りに、指折り
数えて「その日」が来るのを楽しみにしているジイとバアでした。