安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
大型の台風24号が深夜から明朝にかけて岩手を通過する。
稲刈り途上の田んぼも気になるが、それ以上に危惧されるのが停電だった。
西日本各地の暴風被害からすると、当地でも倒木等による停電が当然予想される。
停電で早朝に脱莢機が使えなくなると、枝豆出荷を諦めざるを得なくなる。
各産直の店頭に「旬の枝豆を毎日並べる」という供給責任を果たすため、台風襲来前に、
夜なべ仕事で脱莢作業を済ませて置くことにした。
最初に収獲を始めた「秘伝」畑は、間もなく収獲を終える。
今年は、雨の中での収獲が多い年となっている。
先日「秘伝 is NO1」で紹介したように、秘伝は一番美味しい枝豆だが、一方で「まぼろしの枝豆」とも
称されている。
ネットによると「収獲期が稲刈り時季と重なるため農家から敬遠されている」とのこと。
当地でも秘伝を作付けしている農家は決して多くはない。
それは上記の理由だけでなく「気候変動に弱く、不作となる例が多い」ことも起因している。
今年のように雨不足の天気が続くと「莢は付いても実が入らない」ことが多く、今年も生産者仲間の一人は、
途中で「収獲を断念した」と話していた。
更に、もう一つの理由として「単位面積当たりの収量が少ない」ことも挙げられる。
「庄内五号」等と比べると単位面積当たりの収量は「半分以下」でしかない。
だからと言って価格を倍にする訳にも行かないので、「二割増し」程度に抑えている。
従って、生産者のビジネスベース上は、秘伝は「推奨商品」とは成り得ない。
しかし、そんなリスクを抱えながらも、「美味しさへの拘り」をポリシーとする我が家にとって、秘伝は
決して外すことの出来ない「誇るべき商品」となっている。
うるち米を終え今日から餅米の稲刈りがスタートした。
朝から晴天だったにも関わらず、午後のスタート時点で「青天の霹靂」とも言いたくなるような
「にわか雨」が降り、文字通り「水を差されて」しまった。
その雨が少なからず悪さをしたこともあり、寝てしまっていた稲を刈り取る際にコンバインの
「こぎ胴」を詰まらせてしまい、稲刈りは「途中で断念」せざるを得なかった。
このトラブルは意外と重傷で、自力での修復は不可能」で、業者の手助けが必要だった。
何とか夕方には詰まったゴミを取り除くことが出来たが、寝てしまった稲は面倒でも
「手刈りすべし」が今日の教訓となった。
籾摺りを終えた一袋30kgの玄米を運んで積み上げるのは体力を要する。
一日に何十袋も人力で持ち上げて運んでいると、終盤には足腰がヨレヨレとなり、両腕にも
力が入らなくなって来る。
その負担を緩和するために「リフター」が在ることは以前から知っていた。
しかし、我が家のように僅かな距離を移動するだけなら「あまりメリットは無いもの」と
思っていた。
ところが、股関節手術後のリハビリ中の息子から「リフターが有れば自分でも運べる」と
提案があり、安価なことあって直ぐに購入を決めた。
リフターは、床に置いてある米袋を1m80cmの高さまで持ち上げることが出来るので、高く
積み上げる作業が「楽になった」のは勿論だが、持ち上げて運ぶ労力も大幅に軽減化された。
農業にはトラクター、コンバイン、田植機等々の機械を揃える必要があるが、リフターも
そのひとつに「仲間入り」したようだ。
「外交と経済」で成果をあげていると喧伝されている安倍政権の「マスコミ対策」はかなり強烈なものがあると、
私は当初から危惧していた。
英紙「エコノミスト」元編集長ビル・エモット氏が、マスコミにしばしば登場する日本の評論家やジャーナリスト
からは聞くことが出来ない主張をしていたので紹介したい。
(今日も好天下で稲刈り)
毎日新聞「時代の風」(2018.9.23)
「安倍首相の最後の任期 レガシーを輝かせるか」と題した最後の部分
安倍政権の最大の汚点は、NHKや民放などメディアに対する(政権への)監視、批判の制限と特定秘密保護法だ
というのが私の見解だ。トランプ氏らポピュリスト(大衆迎合主義者)が攻撃する「民主主義」「言論の自由」
「法の支配」を守ってきた日本の世界的評価を汚してしまった。日本を模範的で自由な国家にした指導者として
記憶されたいのなら、NHKを再び自由にし、報道の自由への攻撃を終わらせる必要がある。
労働改革、不可欠な国、真の報道の自由。レガシーを輝かせたいと望むならば、これらが安倍首相の仕事となる。