安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
トラクターがかろうじて通れるような狭い農道でクローラー式のトラクターを小さな堰に
脱輪させてしまい、車体が右に傾いてしまった。
クローラーなら多少の段差は気にせず脱出できるはずだが、肝心のエンジンがストップしてしまった。
春に誤って雨水混じりの軽油を入れてしまう失敗をしていたが、その後遺症が若干残っていて、
右に傾いたために残っていた僅かな水を吸い込みエンストを起こしてしまった。
脱輪も水の吸い込みも初めての経験ではない。
双方とも「直ぐに解決するに違いない」と思っていたが、今回は違った。

クボタの技術者をもってしてもエンジン復活まで小一時間を要し、また横に倒れるのを防ぎながら
堰から脱出するのにバックホーの応援を得て30分も貴重な時間を浪費してしまった。
写真はようやく脱出し「ホッ」と胸を撫でおろしたところだが、写真で見ると何事も無かったか
のような田舎の風景が広がっていた。
初めて東北に上陸する台風が大型で心配された。
ニュースによると各地に大雨と強風の被害が発生しているようだ。
それでも午後五時に確認したTVのデータ放送の雲の動きからすると一関地方の雨のピークは既に
過ぎていた。
家の前を流れる久保川の濁流もそれほどの水量では無かったので少なくとも周辺地域での被害は
無かったものと思われた。
夜になって、携帯電話に沿岸部に近い大東町等の非難解除のメールが入っていた。

台風襲来で心配するのは田畑の被害だけではない。
産直に「買物に来るお客様が少ない」ことも気になった。
だからと言って店頭に並べる商品がゼロというのも「供給責任」を問われそう。
特に鮮度重視のトウモロコシの出荷を見合わせるかどうかは大いに迷った。
最終的にいつもの半分の出荷量としたが、それでも販売出来たのはその3分の1だけだった。
台風の被害が少なかったのは幸いだが来店するお客様も少なかったようだ。
暑い夏場は卵の消費量も少なくなる。
需給バランスを考えて古鶏を処分したので卵がダブつくことは無かった。
しかし、数日前から朝夕がグンと涼しくなり、それと連動するかのように
産直での卵の販売数も増えてきて「やや供給不足気味」となって来た。

そんな事態を迎え、ようやく若鶏の産卵率が低くなっていることに気付いた。
暑さが原因かもしれないが、与える餌の量を減らしたことも原因のひとつ
かもしれない。
慌てて餌の量を増やしたが、その効果が直ぐに出るかどうかは分からない。
毎日の日課となっている枝豆の収獲や脱莢作業が「不本意ながら中断している」関係で
他の農作業に充てる時間が増え助かっている。
しかし、産直での稼ぎ頭がシーズン中に不在となる穴は大きい。
生産部長はミョウガにその代役を求めた。
ミョウガは絶対額は小さいが「費用対効果」や「稼働対効果」は枝豆を上回る。
産直でのミョウガは一時供給過多気味だったが最盛期を過ぎ供給量は減少傾向を辿っている。
日曜日の「道の駅」は書き入れ時で、かなり強気の出荷をしたので「売れ残り」を覚悟したが
杞憂に終わった。

ミョウガ畑は四方八方に点在している。
後山で畑を耕している少しの待ち時間に生産部長は明日の出荷に向けミョウガを収獲した。
枝豆は「10月下旬まで毎日出荷します」と直売所やお得意様に宣言している。
しかし、例年今の時期に数日間中断することがあった。
その対策として用意したのが雪印種苗の「夏風香」だったが、残念ながら生育不良で収獲不可となり
今日から枝豆の供給がストップしてしまった。
お陰で今朝は久し振りに余裕を持って仕事が出来た生産部長は「いい休養になった」と喜んでいた。

「湯あがり娘」の収獲を終えた小屋前の畑は早速掘り起こし大根と赤カブの播種を始めた。
雨続きで畑のコンディションは万全ではないがモタモタしていると機種適期を逸してしまう。
「播種適期」を優先させるか「畑の条件」を優先させるかの判断は難しいが、リスクを覚悟のうえで
「決断と実行」しかない