霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

お客様との交流

2024-09-30 20:59:43 | 産直
 産直で商品に値札シールを貼るのはバックヤードではなく店頭で行うのは
「お客様と接する機会を多くするため」だった。
 商品を並べているとお客様から質問されることもあれば、こちらから声掛け
することも多い。
 今朝、厳美の道の駅で同世代と目される男性から「米の価格上昇」について
質問を受け「JAの買取価格が3~4割上昇しているので、それと連動した価格
となっています」と説明した。
 その後も関連話題が続いた後に「名刺があったら頂戴」となった。
 名刺をお渡しする際「市内の何処にお住まいですか」と尋ねたら、なんと私の
実家の近所だった。
 また、「写真が趣味」とのことだったので「霜後の滝」を紹介したところ、
「いつか行ってみたい。その時にお宅も訪ねてみたい」とのことだった。

 その一時間後、お昼少し前に奥様同伴でお見えになり「滝の場所を確認に来
ただけ」とのことだったが、一つ違いの中学の同窓でもあったことから、無理
に引き止め「お茶と漬け物」で話しが盛り上がり、アッという間に2時間近くが
経過していた。
 県北出身という奥様も話題が豊富な素敵な人で、お米と卵を購入された帰り
際に妻がカボチャをプレゼントしたら「私、カボチャ大好きなの」と大変歓ん
でくれた。



 昨日、妻はアケビや栗だけでなくハシバミの実も見つけてご機嫌だった。
 花はよく見かけていたが実を観るのは初めてだった。
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アケビ

2024-09-29 20:45:07 | 獣害対策
    周囲700mほどの後山の畑を電気柵で囲うには5m間隔で支柱を140本
必要とする。
  支柱を立て後に電線を二重に張り充電十分のバッテリーに繋いだ。
 これでイノシシや狸の侵入を完璧に防止できる訳ではないが、それなりの
効果は果してくれるものと期待している。


 周囲の林の中にアケビが実を付けているのを妻が見つけ作業を中断して採ることになった。



 昨年までは家の後ろのエグネに「バアッチャンのアケビ」があったが、
この春の間伐で無くなってしまった。
 バアチャンが寂しい思いをしているかもしれないので持ち帰って仏壇に
供えることにした。
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イノシシ10匹

2024-09-28 19:17:29 | 獣害対策
 大豆を獣害から守るために電気柵の設置が欠かせないが、早めに設置する
と除草が大変になるので「お盆前まで」保留していた。
 しかし、猛暑の関係で日中の仕事が出来ず、手が回らない畑が半分以上も
出来てしまった。 
 そのため、稲刈りを終えた後の最優先課題は「電気柵の設置」だった。
 市野々の畑の一部は既に囲っていたので被害は殆ど無かったが、後山は
全くの無防備だったためイノシシが履み潰した痕跡が多かった。
 しかも、トラクターで畑の外周を草刈りしながら一巡りして戻った時に、
大きさの同じ若いイノシシが10匹の群れ成して動き回っているのに遭遇
し驚いた。
 イノシシは一度に「10頭を超える子を産む」とのことだが、それを実証
するかのようだった。
 既に手後れかもしれないが、明日中には電気柵の設置を終わらせたいと
思っている。

 写真は市野々の叔母の近所のKさんの田圃。
 今は珍しい「ほんにょう」と呼ばれる稲の天日干し。
 人手を要するので従弟も手伝ったとのこと。
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「鶏口となるも牛後となるなかれ」

2024-09-27 20:23:20 | 人生
 サラリーマン時代は牛後の典型例だった。
 他人の指示のまま動き、更に同一労働同一賃金なので頑張っても怠けても
賃金に大差は無い。
 例え大きな成果を上げたとしても、それに見合うようなボーナスがある訳
でも無かった。
 農業に転身してからは進むべき道を選ぶのも言動も自由で、「こんな世界
あったのなら、もっと早く脱サラすべきだった」と悔やまれた。
 しかし、鶏口は失敗すると食うに困るようなリスクが伴う。
 それでも、全て自分責任なので納得でき「次に頑張ろう」という気持ちに
切り換えられる。
 牛後40年弱、鶏口20年の経験から、「鶏口となるも牛後となるなかれ」
を盛んに主張するが「安定性、安全性」を重視する周囲で賛意を示す人は皆無
に近い。



 ウルチ米の籾摺りを終わった時点でバックホウを使って籾殻の山を崩して
均した。
 田圃に戻すのが理想形だが、その時間的余裕はいつも無い。
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「私には夢がある」(I Have a Dream) その三 跡継ぎ (最終章)

2024-09-26 18:48:51 | 家族
 孫娘と産直巡りをした際「歳の離れた『跡継ぎ』です」と胸を張ったのは
誇張でもハッタリでもない本音だった。
 その後、孫娘が産直巡りの車の中で「跡継ぎって何?」と訊いて来た。
 咄嗟の質問にどう説明すべきか迷ったが、「運動会のリレーに例えれば、
バトンを受け取る人のこと」と話し、続けて「ご飯、野菜、果物を毎日食べる
ことが出来るのは作ってくれる人がいるからで、食べ物が無いと人間は生きて
行けないので農業が一番大切な仕事なんだよ」と補足した。
 どの程度理解したかは不明だったが孫娘は「フーン」とだけ答えていた。
 帰宅後に家族が揃っているところで産直での「跡継ぎ宣言」を報告したと
ころ、娘が「それを負担に感じることは無いからね。自分の自由に生きて
いいのよ」と孫娘を慰めるかのようにしながら自分自身を正当化していたが、
「跡継ぎ指名」をブレッシャーと感じるか光栄と受け止めるかは人によって
異なる。
 「鶏口となるも牛後となるなかれ」はけだし名言。
 孫娘が「鶏口となる道」を選択することを願って止まない。

 昨日が稲刈りの最終日。
 猛暑対策のため掛け流し給水にしていたが、お盆過ぎに止水するのを忘れて
しまったため湿田状態の稲刈りとなり苦戦を強いられた。
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