民事訴訟では、双方が準備書面を提出して主張や反論を繰り返し、法廷の場で
議論したりはしない。
そのため、月イチ程度で開催される期日の開催時間は平均して5分程度となる。
そして、双方の主張が出尽くした時点で最後に証人尋問等の「人証」が半日程度
掛けて行われる。
人証は、ゴルフで言えば「ヨセ」の段階で、勝敗を決する天王山になるものと
意気込み入念に尋問事項を準備したつもりだった。
ところが、裁判官から「それは尋問ではなく主張です。」と再三に亘り注意を受けて
しまった。
注意されても「尋問と主張の違い」が分からないので修正しようもなく、また、相手方
の虚偽答弁に反論したりするため、最後は裁判官から「警告」を発せられる事態となった。
結局、用意した尋問事項の一割も使わないまま「人証」を終えてしまった。
以前、被告として「人証」に臨んだ際に、宣誓した相手方の予想もしない「真っ赤な嘘」
で「頭が真っ白」になったことがあったが、今回も同様のパニック状態に陥いる失態を演じ
てしまった。