カントの純粋理性批判の第二回では「科学の知は、なぜ共有できるのか」というタイトルだったが
ヒトの共有できるものの全てが科学的知識なわけではない
むしろ非科学的だったり 非論理的だったりするオカルトの方にこそ大衆は面白がって群がる傾向が見られるものであって 論理客観的根拠を伴わぬ実証不能の観念を振り回して他人に多大な迷惑をかけてきたのがヒトという種の生物の先天的習性なのである
もしヒトが先天的に常に科学的知識を共有できるのであれば 温室効果ガスによる地球温暖化の影響が共有された時点で対策が徹底されるはずだが 実際には目先の金儲けが優先され傍観放置されているのである
「5Gアンテナが新型コロナウイルスの蔓延に関わっている」などという 全くもって意味不明のわけのわからぬオカルト妄想を鵜呑みにして通信アンテナという社会インフラを破壊するバカも エマヌエル:カントの純粋理性批判を鵜呑みにして「理性には利己的利益追求の側面があります」だとか言い出すバカも後を絶たない
これらの事象はヒトが科学的知識を全く共有出来ないことの証拠であり ヒトという種の生物は先天的には科学論理的思考が出来ないバカなのである
先天的にはヒトはバカだが バカは自覚すれば治る
バカではなくなれば科学的検証も出来るようになり 難しくてわからない話であれば「わかりません」と正直に判断することもできるようになる
ヒトは科学的知識は共有可能性を持ってはいるが 決して「常に絶対に必ず共有可能」なわけではなく 非科学的オカルトでも共有は可能なのである
「わからないことは わからない」という判断は科学的であるが
本当は何も論理的には理解していない話や 論理的根拠のない話で主観的に感動して「わかった」と言い出すのは ただのバカである
バカは地下鉄に毒ガスを散布して「人類の救済」などと平気で言い出す
もちろんバカにも程度はあるものの 軽度のバカがあまりに多いからこそ重大なバカが出てくる温床にもなってしまうのである
「人智や理性を超越した実証不能の謎の叡智」などというオカルトを鵜呑みにしているから ヒトはバカが一向に治らないのである
気分的に満足出来ることにおいて都合の良い話ばかりを鵜呑みにしているから 論理客観的な検証というものをしなくなり バカになるのである
バカになる原因とは 「気分的満足」という「主観」である
Ende;