書き逃げアンドロイド。

副交感神経が優位になるような写真が好き。

長谷川眞理子

2021年11月18日 20時44分03秒 | 意識論関連

『種の起源』(1859年)で、ダーウィンは「生き物は変化していく」ということの科学的議論の詳細を初めて世に打ち出した。その変化は「生存競争」と「自然淘汰」の中で徐々に起こるものであるとダーウィンは考えたが、これを誤解している人が非常に多いと進化生物学者・総合研究大学院大学教授の長谷川眞理子(はせがわ・まりこ)氏は指摘する。

 

*  *  *

 

進化の考え方は、人間の行動や生態、いわゆる「人間の本性」を知る手がかりにもなっています。学問で言うと、生物進化から人間の本性を探っていく「進化心理学」がそれに該当します。しかし、進化の理論で「人間とは何か」を考えていく際には、注意が必要です。それは一歩間違えるととんでもない誤解を生む恐れがあるからです。

 

たとえば、進化の考え方を資本主義のイデオロギーと結びつけて「優れた者が劣った者を蹴落として、富を手にするのは当然だ」と考える人がいます。自然淘汰の論理を「強者の論理」ととらえてしまうと、そうした誤解が生じるようになるのでしょう。そう考える人の頭のなかには、梯子型の進化の図があり、てっぺんには人間が立っているのでしょうが、繰り返しになりますが、ダーウィンの理論には、優れたもの、劣ったものという概念は存在しません。下から上に向かっていくのが進化でないことは、十分すぎるほど強調しておく必要があります。

 

また、「適者生存」(survival of the fittest)という言葉も一人歩きしています。もともとはイギリスの哲学者ハーバート・スペンサーが著書『社会進化論』のなかで使った言葉ですが、ダーウィンの「自然淘汰」と混同している人が少なくないようです。ダーウィン自身はこの言葉が気に入らず、使いませんでした。スペンサーが示したのは、社会は低次から高次へと進歩していくという単純な理論で、ダーウィンの進化論とは別物です。スペンサーの適者生存は先ほどの資本主義の話と同じで、梯子のてっぺんを目指していくための勝ち残り競争が前提となっています。対してダーウィンが唱えた「自然淘汰」は、環境に適応しているか否かが生存と繁殖にかかわるということであって、「目的や絶対軸」ではありません。環境が変われば、またゲームは一から始まるわけですから、スペンサーの適者生存とダーウィンの自然淘汰ではまったく意味が異なるのです。

 

さらに、ダーウィンの進化論を曲解したことで生まれた間違った考え方の最たる物と言えるのが、第二次世界大戦中にナチス・ドイツのヒトラーが提唱した「優生主義」です。優生主義とは、「知的で優秀な人間」「社会的に有益な人間」をつくるために、遺伝を操作して人類の進歩を促そうという考え方です。ヒトラーはドイツ民族を世界で最も優秀な民族ととらえ、それ以外のユダヤ人などを絶滅させようと企てました。これが悪名高き、悲惨なホロコーストです。が、もちろんダーウィンの進化論とは何の関係もありません。

 

これまで見てきたように、『種の起源』を読めば、これらがすべて誤解であることは明らかです。科学の理論として、進化理論はこのような考えとは無縁です。また、ダーウィン自身は決して差別主義者などではなく、むしろ奴隷制度や黒人差別に対して反論を唱えていた人物でした。

 

ダーウィンが生きた19世紀は、ちょうどヨーロッパで奴隷制度廃止運動が高まっていた頃と重なります。ダーウィンがビーグル号で旅をしていた1832年に、イギリスでは奴隷制度廃止法が制定されましたが、ヨーロッパにはまだまだ奴隷差別が根強く残っていました。旅の途中に立ち寄った南米でも、彼は奴隷の悲惨な現状を目にしています。実は、そうした不平等な社会に対する憤りが、ダーウィンの研究の背後にあったのではないか──。「生き物はすべてひとつであり、生き物には上下など存在しない」という論理は、そのまま人種にも置き換えることができると思うのです。ダーウィンがもしあの世で、後世自分の進化論が、「差別を肯定する論理だ」「強者の論理だ」なんていわれているのを知ったらどうでしょうか。さぞかし頭から湯気を出して怒るのではないでしょうか。

 

■『NHK100分de名著 ダーウィン 種の起源』より


 出典:https://textview.jp/post/culture/21642


長谷川眞理子は以前に「〇〇のために進化を選んだ」という説明をしていたのであって まるで昔からダーウィンの進化説明を理解していたかのように言っているが 本当は近年になって急にはぐらかしているのであり かつて間違った説明をしていたことを明確に訂正しておらず 科学者として不誠実である





Ende;


朝食にタンパク質(日記)

2021年11月18日 11時34分47秒 | 日記

NHK「ガッテン」で 毎食タンパク質を20g摂ることを推奨していた

https://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20211117/index.html

ページ内で「朝たんカード」なるものがダウンロードできるのだが

66MB超えという鈍重な代物だった

ロードすんなら3MBが限度だな

 

内容の主旨としては 寝ている間はタンパク質が供給されないために筋肉が分解されて他の臓器に使われてしまうので 朝起きたらなるべく速やかにタンパク質を摂ることを推奨している

タンパク質というのは血中に溜め込むことができないそうで 夕飯に過剰摂取しても尿として排出されてしまうのだそうだ

なので 毎食20g(一日合計60g)を目安に摂取することが重要だという

 

別の話だが 「運動したら痩せる」ってのは嘘だそうだ

もちろん運動しないと太るのだが 食べすぎを運動で取り戻すことはできないという

それこそ自転車ロードレースのアスリート並みに一日中過激な運動でもしていればとんでもないカロリーを摂取していてもどんどん痩せていくのだが

普通そこまでは無理

ヒトの代謝の大半は基礎代謝で 一般人の運動による消費は数%に過ぎず 基礎代謝を増やすには筋肉トレーニングによって筋肉量を増やすことが効果的だそうだ

とは言っても 朝食にタンパク質が足りてないと いくら頑張って筋トレしても全然筋肉はつかないという

筋肉を育てるにはビタミンやミネラルも必要で 野菜や果物も欠かせない

バランスの悪い食事をしていると 筋トレした翌日から体調を崩すことがある

肉類は脂質が多いので 豆乳(ソイラテ)や豆腐 納豆などの大豆製品や 鶏卵 魚肉ソーセージが良いという

魚肉系ハンバーグの中には豚の脂が練り込んであるものもあるので注意が必要

マルシンハンバーグとかでも弱火で脂をじっくり焼き出してしまった方が良いと思う

知らんけど

重要なのはバランスで 「豆乳だけで補おう」なんて考えるのは良くない

多少の脂質を摂っても バランス良くアレコレ食べるのが重要とのこと

よくバカ芸人がバカみたいに肉を大量摂取している映像を見るが 一回の食事あたりの必要量以上は意味がない上 栄養バランスが偏っていれば血中タンパク質がいくらあっても筋肉にはならない

ヨーグルトってヘルシーなイメージがあるが 意外と脂質が多いので食べすぎはやっぱり良くない

無脂肪ヨーグルトって結構安価だが 食感が悪いのでゼラチンや寒天で改善しているものが食べやすい

 

更に関係ない話だが

秋に大量の花を咲かせるセイタカアワダチソウが花粉症の原因だと誤解されていたこともあったが

デマだそうだ

風媒花のブタクサがアレルゲンになることはあるが セイタカアワダチソウのアレルギー症例はないという

吉耳鼻咽喉科

 

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ギュンター・ワグナー(イェール大学)

2021年11月18日 08時57分53秒 | 意識論関連

イェール大学 生態・進化生物学部 教授 ギュンター・ワグナーさん「他の動物と比較して興味深いのは、月経がある動物は非常に珍しいということです。胎盤を持つ哺乳類はおよそ5000種いますが、月経があることが知られているのは、100種に満たないのです」

進化の結果、胎盤を持つことになった哺乳類はおよそ5000種。月経が確認されているのは、私たちヒトやチンパンジーなどの霊長類、そして、一部のコウモリなど、2%以下にすぎません。

月経は、動物にとって大きなリスクをともないます。血や子宮内膜を排出すれば、そのにおいで敵に襲われる可能性があるからです。月経のある動物に共通するのは、出産する子どもの数が「原則1」であるということ。

たったひとつの命をなんとしても、世に送り出さなければなりません。ここに、リスクを上回る月経の意味があるといいます。

それを教えてくれるのが、子宮内膜。ここを舞台に、母親と赤ちゃんが互いに生き延びようと、ドラマを繰り広げます。

受精卵は、母親の子宮内膜に潜り込み、成長していきます。

子宮内膜に包まれた赤ちゃん。へその緒の先にあるのが、母親とつながる胎盤です。

赤ちゃんは枝のような組織を、たくさん突き出しています。

赤ちゃんは枝状の組織をぐんぐん伸ばし、母親の子宮内膜に入っていきます。

血管を広げ、母親からそそがれる酸素や栄養をたっぷり受け取り、自分の体を成長させるのです。

このとき、もし子宮内膜が薄いままだと、母親は、赤ちゃんの組織によって、子宮の筋肉を傷つけられ、大量出血などを引き起こしかねません。

そこで母親が考え出したのが、厚い子宮内膜で自分の体を守る作戦です。

そうすれば、わが身を守りながらも、赤ちゃんにたっぷり栄養を与えることができるのです。しかし、あまりに分厚くなった子宮内膜は、吸収することができないため、はがして外に出す、月経という仕組みができたと考えられています。

ワグナーさん「胎児と母親が協力し、妊娠、そして出産を成立させます。この両者の関係は人間が進化の過程で獲得したものなのです。月経は、月1回の出血では言い表せないほど、実に奥深いものなんです」

--------------------- 中略 ---------------------

YOU「すごくないですか?私たち」

千原ジュニア「ねえ」

YOU「最初っからその能力があったってこと?」

東京大学医学部 産婦人科 准教授 甲賀かをりさん「そうですね」

YOU「そういうセンサーが、なんか脳とかにも欲しかったですね。これは立派なオスであるとか、見分けるセンサーがね」

 出典:NHK「ジェンダーサイエンス」

 

 

⇨「そこで母親が考え出したのが、厚い子宮内膜で自分の体を守る作戦です。

後天的「考え」は遺伝子に影響を及ぼさない

遺伝的に子宮内膜が薄かった個体が淘汰され 子宮内膜の厚い個体への収斂の結果であり ブチハイエナのように6割が死産しても種として存続することすら可能なのである

遺伝的進化というものは先天的に「自分の体を守れ」なければ全て死滅するだけであり 「自分の体を守ろう」と「作戦」を立てて遺伝子を都合良く変異させることはできない

 

 

YOU「最初っからその能力があったってこと?」

最初からはない

変異によって偶発的に「その能力」を持った個体だけが生き残ったという結果である

「その能力」を持つことができなければ繁殖を継続することはできずに絶滅(進化に失敗)して終わりである

それ以上でも それ以下でもなく 遺伝的進化というのは結果的「成功」例以外は生き残らず 現存しない

産婦人科医の甲賀かをりも「そうですね」などと答えているが これは従来の進化生物学上の誤謬に基づいた発想であり 科学的に間違っている

遺伝的進化に後天的な「考え」が介在しているという非科学的オカルト観念に基づいた論証が多すぎる

何度も言うが 後天的な「考え」だの「意図」「目的」「戦略」は遺伝的要素に影響を及ぼさない

これが理解できないのであれば 論理客観的に検証することが出来ていないということなので 科学者としては無能という他ない

海外の進化生物学者の大半も遺伝的進化に「考え」(意図目的戦略)が遺伝子に影響を及ぼすかのように「説明」しており 下手をすると日本国内でも遠藤秀紀ら「進化に目的はない」派は少数に過ぎないのかも知れないが 決して科学は多数決ではないのであり 合目的的進化万能論者の多数決で進化生物学が冒されている状況は改善する必要がある

少なくとも優生学に対する論理反証は早急に訂正されなければならない重大課題である

NHKを含めたマスコミも問題意識を共有すべきである

 

 

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遺伝的進化に対する幻想

2021年11月17日 11時20分04秒 | 意識論関連

今回パンデミックを引き起こした新型コロナウイルスというのは

それまで鼻風邪程度の症状しか出ない弱毒コロナウイルスから変異したものだとされている

ある研究医は 「昔からある弱毒性のコロナウイルスのように 今回の新型コロナウイルスも弱毒化が起きるはずだ」という見解をしているのだが

既存の弱毒コロナウイルスが 一体どのようなプロセスによってヒトとの弱毒共生に至ったのかは誰も知らない

 

何度も言っているのだが 遺伝的な進化というものは全てが常に必ず成功するようなものではなく むしろ膨大な失敗の中から偶発的に生き残った結果しか私達は見ていないのである

既存の弱毒コロナウイルスも かつては強毒性によって猛威をふるった可能性があり 私達の祖先の大半を死滅に追いやった結果として弱毒共生に「成功」した一例に過ぎないのである

もしかすると 既存の弱毒コロナウイルス以外にも多数のコロナウイルスがかつて存在していて それらは全て宿主との共生に「成功」することなく宿主ごと絶滅している可能性が否定できない

現存している既存の弱毒コロナウイルスが弱毒共生に「成功」しているからといって 新型コロナウイルスまでもが弱毒共生に「成功」できる保証なんぞ一切ないのである

 

従来の進化生物学のパラダイムでは 遺伝的進化は意図目的戦略に基づいた進化が促され ほとんどが環境適応に「成功」しているかのような「解釈」がされてきたが これこそが遠藤秀紀の言う「典型的な間違い」なのである

カンブリア爆発以降に発生した膨大な多細胞生物種の大半は現存しておらず 過去に膨大な大絶滅を幾度となく繰り返しており 遺伝的進化の大半は実際には「失敗」しているのである

現在の生物相というのは 結果的に「成功」しているものだけしか観測出来ないのであって 結果的に「成功」している例だけを見て「遺伝的進化の全ては意図目的戦略に基づき概ね全て成功する」と解釈するのはとんでもない大間違いである

 

ウイルスというのは宿主が多数密集している状態こそが繁殖に適しているのであり 特定の生物種が異常繁殖に比例する形でウイルスも拡がり 結果的に宿主の異常繁殖密集状態を解消する形で収束するものである

客観的に見て 地球上に80億ものヒトが生息している状態は「異常繁殖」状態であり ウイルスが繁殖する上においては資源の豊富な状態だと言える

こうしたウイルスにとって天国のような環境では ウイルスが弱毒共生進化が促されるメカニズムやプロセスは働かないのである

「既存のコロナウイルスが全て(4種)弱毒化に成功しているんだから 新型コロナウイルスも必ず弱毒共生進化に成功するだろう」という予測は あまりに楽天的で都合の良い解釈に過ぎず 到底科学的客観性を伴うものではない

かつてはコロナウイルスも強毒性を発揮して最低4回以上はパンデミックを引き起こし 私達祖先などを宿主として膨大な屍の果てに弱毒共生に成功した結果だけしか現存していないのである

遺伝的進化というものは その大半が「失敗」するものであり 意図目的戦略もなく ただ偶発的に「成功」した結果のことを私達は「意図目的戦略に基づいた進化」だと観念的に「思って(錯覚して)」いるに過ぎない

VRMSにせよ 新型コロナにせよ その環境適応進化の過程では膨大な死滅(失敗)を伴っているのであり 宿主との関係性においても膨大な「失敗」なくしては弱毒共生進化に至ることはない

たまたま今年の日本で急激な収束が見られているからといって このまま都合良く弱毒共生進化が促される保証など一切ないのである

ウイルスが収束する最低条件としては 「宿主の密集状態が解消すること」であり 自然界においては絶滅に近い状態にまで宿主ごと死滅する必要がある

ヒトは意図的に密集を避け ウイルス感染を抑制することが可能であり 全員が協力すれば天然痘のように撲滅することも可能である

それが「難しい」ことは承知しているつもりだが 「やらない」という選択肢はあり得ないのである

 

 

 

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2021年11月17日 09時58分10秒 | 日記

11月19日(金) 月の出:16:29 日没:16:32

なんだけど

月の出前から部分月蝕が始まっているという話

天気予報だと雲が多いらしい

予報はあんまりアテにはならんのだけど

 

曇ったらこれ

https://www.nao.ac.jp/news/events/2021/20211101-live.html

 -国立天文台

 


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体育会系幻想

2021年11月16日 22時29分49秒 | 意識論関連

結局日大も洗脳じゃねぇか

体育会系組織なんてのは軍隊と一緒で上意下達の服従統率組織でしかない

「文武両道」などという客観的根拠のない大衆幻想が自律判断能力のない兵隊のようなバカを大量生産してしまっている原因でもある

 

 


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文書通信交通滞在費

2021年11月16日 19時24分44秒 | 日記

国会議員の文書通信交通滞在費がおかしいとか言ってるけど

与野党議員全員今までもらってたんだろ

今まで新人議員にツッコまれるまで誰も言い出さなかったんだろうが

何だコイツら

そんないい加減なことしておいて選挙の時だけ喚き散らされても誰も信用できねぇだろ

ふざけやがって

 

 

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ネギの代わりにプリペイドカード

2021年11月16日 17時12分12秒 | 日記

コンビニでプリペイドカードを大量に買おうとしている人に「騙されているんじゃないですか」と諭すと

「いや 絶対に騙されてなんかいない!」と怒り出すこともあるそうだ

もうね 「怒って」いる時点で客観的判断能力が働いていない証拠だからね

騙されるカモの典型的反応だよ

 

 

Ende;


先天的危険性

2021年11月16日 16時17分26秒 | 意識論関連

ヒトの多くは自分の危険性を自覚していない

錯覚を錯覚だと認識できていなければ 状況によっては600万のユダヤ人を殺害することもある存在であることを ヒトは自覚しておかなければならない

ところが ヒトの大半は「自分だけは絶対に大丈夫だ」という観念に囚われることにより 錯覚によってもたらされる危険性の存在を忘れていた方が安心で満足感が得られるのである

安心満足は主観である

だが 安全性というものは論理客観的根拠が必要であり 気分的に安心満足しても安全性の根拠保証にはならない

大学で授業を受けた学生の大半は イマヌエル:カントの「純粋理性批判」の内容が論理的根拠証拠が示されていないことには誰も気付かない

「絶対に知覚することの出来ない叡智界」という話を偏差値が高いだけのバカ学生共は誰も疑問にすら思わず簡単に鵜呑みにする

恐ろしいことに かの高名な科学哲学者カール:ライムンド:ポパーですらカントを信じたという説もある

どうやったら信じられるんだろと 謎という他ない

かつてヒトの多くは天動説だの錬金錬成術を本気で信じ込んでいたのであって 現代においても荒唐無稽なデマを大多数のヒトが信じていない保証は何もないのである

科学や哲学というものは 論理客観的根拠に基づいて「本当のこと」とそうでないデマや嘘を識別するためのものである

デマや嘘を鵜呑みにしていれば 非合理な行動によって他人に多大な迷惑をかけることになりかねない

フリードリヒ:ニーチェの迷言の数々は 論理客観的根拠に基づいた真実を見極めるためのものではなく 基準の曖昧な迷言によって衆愚が都合良く自分勝手な決めつけができることから多数人気を得たに過ぎず 到底真理を探求するための「哲学」とは言えない

衆愚にとっては エスカレーターで歩くことを拒絶することは「冷静ではない」という判断をすることもある

ナチス政権下でナチスに反対したことも「どうかしている」と大半の衆愚は「思った」に違いない

「できそうにないことは やらない方が良い」のであれば「勝てそうにない相手には逆らわない方が良い」という解釈も可能である

香港警察による民主化勢弾圧に対しても 「中国政府に勝てるわけがない」などという勝ち負け論へのすりかえを正当化の屁理屈にしているバカもいた

東京電力福島第一原子力発電所における津波に対する脆弱性が放置された原因も 「組織の体質」などと形容される同調圧力への屈服であり 「組織の利益を優先し 個人が自律的な社会的責任を負わなかったこと」が原発事故の最も根源的原因であると畑村洋太郎は結論付けているのである

東電社内においては 原発の津波に対する脆弱性を主張しても「津波に対する脆弱性を考慮に入れたら日本のどこにも原発など造れない」などという上司の屁理屈に迎合同調忖度服従して主体的判断なんぞ放棄しておいた方が気分的には安心満足で「楽」なのである

もし 東電安全担当者の上司が言ったように「津波に対する脆弱性を考慮に入れたら日本のどこにも原発は造れない」のであれば 原発は日本のどこにも造ってはいけないのである

 

何の批判精神も問題意識もない衆愚にとって 精神的怠慢を正当化するのにニーチェは都合が良いから人気があるだけであって むしろナチス政権にとって都合良く解釈することも可能だったのである

 

真実かデマなのかを判定する手法として 一般的によく「複数のメディアを確認すること」が推奨されているが これは決して万能ではない

生物学者の大半が遺伝的進化に意図目的戦略が介在しているかのように誤謬している現状 大半のメディアにはデマしか載っていないことになるからだ

深層学習型AIも 所詮は多数決的に「正解らしい」「正解っぽい」ものを確率論的に割り出しているに過ぎず SNS上でヘイトスピーチが多数を占めていればAIは「ヒトとはヘイトスピーチをすることが正解」だと認識してヘイトスピーチに同調するようになるものである

自動運転AIが 高速道路上で横転しているトラックの屋根にノーブレーキで激突したのも AIはそれを危険だと「学習」していなかったために危険だと認識しなかったからであり AIは論理客観的に正しい判断ができる保証はない

それはAIに限ったことではない

そもそもAIというのは生物の脳の仕組みを模倣したものであり ヒトも含めた生物の脳の認識メカニズムとよく似た出力をするのである

AIがヘイトスピーチに同調したのも 結局はヒトがヘイトスピーチに同調するメカニズムと同じものであり AIが特別にバカなのではなく そもそも脳という臓器は先天的にバカに陥る性質が存在しているのである

主観には錯覚が伴うことがある

AIでも錯覚が再現されることがあるという

脳は物事を認識する時に抽象化をするものである

抽象化とは 単純化と置き換えても構わないと思う

「学術権威の肩書がある場合は 言っている内容を100%信じても構わない」といった形で物事を単純化(抽象化)する

地図上では緩やかにカーブしている道であっても 分岐や交差点がなく「道なり」なら直線として記憶しているものであり

交差点でも 交差角度にはあまり意識が働かず45°くらい傾いて交差していても直角に交差していると記憶しているものである

それでも日常生活を送る上においては充分であり 細かい部分は端折って単純化(抽象化)しておいた方が「楽」だからである

「ただ漫然と生きている」だけの日常生活には支障はないが これが地球規模での気候変動だの感染症予防対策などの社会問題となると話は別である

不特定多数の他人が触ったものに触れた手で鼻をこすってしまったり 紙をめくるのに不用意に指をナメてしまえば感染予防には全くならない

「行動変容」を促すためには 意識的に無意識な行動をやめる必要がある

言っておくが ヒトの行動の9割以上は無意識である

「歩く」という動作も無意識にできるからこそスマホを操作しながら同時に行えるのであり

発声発話に関しても機械で再現するのは「歩く」に匹敵する程複雑で面倒なものであるが 「普通の人」なら大抵は誰でもできるものであり 特段意識せずとも無意識にできる

無意識に高度な能力を発揮することはできるのだが 無意識であるが故に不用意な行動をしてしまうことも多いのである

以前 漫画家の方がインクを小さな容器に移し替えていた際に 入れ過ぎて溢れそうになった時にウッカリ口ですすってしまったという笑い話があった

普段液体を容器に移し入れる場面の多くは 飲み物であるため 反射的無意識に口ですすってしまったのであろう

インクを口に含んでしまっただけなら大した被害にはならないが これがアクセルとブレーキをウッカリ踏み間違えてしまえば大惨事を引き起こすこともある

東池袋のプリウス暴走事故などでも 本人的には「ブレーキを踏んでいるつもり」だからこそ踏み替えることができなくなるのであり「つもり」という主観を疑う自己客観性が働かないことが暴走を引き起こすのである

「自分だけは絶対に大丈夫」だと そう思っているヒトほど詐欺にカモられるのも 「もしかしたら自分も騙されるんじゃなかろうか」という自己客観性を無視しておいた方が主観的には安心満足だからである

 

ヒトの多くは自分で物事を考え検証することはなく

ググって出てきた多数の話を鵜呑みにして知能だと思っている

遺伝的進化の構造過程には 意図目的戦略が介在する余地がないことを理解せず 「目的のために進化した」という論説を何の疑いも持たずに鵜呑みにするだけである

ウイルスには目的はない

ただ構造的に宿主細胞の機構を流用して繁殖するだけであって 繁殖した先に何か目的だの意図があるわけではなく 繁殖するような構造だから繁殖しているだけであって 繁殖続けられるからウイルスとして存続(生存)しているに過ぎない

カビが風呂場に生えるのも カビに目的があるわけではなく カビが生えるのに適した環境なら生えるという ただそれだけのことである

それはヒトでも同じことであり ヒトという種の生物にも目的はない

ただ 人間として生き続ける上においては社会安全性や持続可能性や平等公平性にも配慮してこそ自己の存続にも意味が見いだせるのであって 「自分が他人から評価してもらえないから他人への配慮もしない」という無責任な虚無主義は「幼稚な甘え」でしかないのである

自分が本当に求めている社会のあり方「理想」というものに基づいて行動していれば 現状世間からの評価や報酬に惑わされることなく自律的な社会的責任判断選択「も」可能となるのである

「誰一人取り残さない」という人道的選択をすれば 他人を差別して貶める必要性はなくなる

「誰かを蹴落さないと 自分が蹴落される」という強迫観念があるからこそ ヒトはイジメや差別をし始めるのである

ヒトには先天的な「社会形成習性」があるため 序列順位を決定しておくことで統率協調性を発揮して集団で同じ「目的」を共有しておくことが「仲間意識」による安心満足感を得られることからも イジメや差別は中毒性を発揮し 暴走性を発揮して他人に多大な迷惑をかけるようにもなるのである

本当は 誰も蹴落さない社会なら むしろ弱者は「守る対象」になる

自分や自分の子供や配偶者や家族がもし弱者に陥った時に 皆で守ってくれる社会なら 安心して死ぬこともできるのである

ヒトは元々過酷な野生環境下で淘汰された祖先の生き残りであるため 遺伝子レベルの貧乏性を発揮することで利己的利益を優先しがちな習性を受け継いでしまっているのである

必要以上に脂質や糖質や塩分を摂ろうとするのと同じ様に 他人から奪ってでも利己的利益を追求しようとする習性があるのだ

だが それが単なる先天的習性に過ぎず 社会安全性や持続可能性の観点からは無駄で非合理だと理解すれば 共益的観点も持つこと「も」可能となるのである

先天的本能習性のままに行動しておいた方が 主観的気分としては安心満足感が得られるものである

逆に言えば 先天的本能習性に逆らうことは不安や不満も「感じる」ものである

何億もの年収があっても脱税したがるバカがいるのは そのためである

 

松沢哲郎は「チンパンジーの行動習性から人間としての社会性を立証できるかも知れない」などと言う理論構造原理的に不可能な予測をでっち上げたのは 私が生物学上の「社会性」が「人間としての社会性」とは別物であることの主張に対する根拠のない「はぐらかし」である

構造原理的に立証不可能な予測で「ヒトには先天的に人間性が組み込まれているはずだ(山極寿一)」などと称して大衆人気を集めることも簡単である

実際にマスコミ各社は「人間としての社会性が立証できたら素晴らしいですね」などというバカみたいな「評価」しかしていないのである

結果的に11億以上もの研究費不正流用をしたのも そもそも立証不可能な「業績」をでっち上げるための無駄遣いであって 何千億かけても「チンパンジーの行動習性から人間としての社会性」など理論的に立証不可能なのである

論理的に立証不可能な話が大衆人気を集め マスコミが取り上げたことで松沢は文化功労賞を獲っているが 実際には霊長類研究所はほとんど何も業績すらない

茶番も甚だしく 国民をおちょくっているとしか言いようがない

それでも未だに更科功による「はぐらかし」が続いており 一向に遺伝的進化に対する「典型的な間違い(遠藤秀紀)」は訂正周知されることもなく 従来の遺伝的進化のパラダイムに則って「ウイルスの全ては弱毒化する」などという医学的デマまで流布される始末である

マスコミ関係者は基本的に自発的論理検証が出来ないバカが大多数であるため 生物学界権威の多数決で「裏を取った」と勘違いし 問題意識も全く働かない

 

フランシス:ゴルトンの優生学というのは 従来の遺伝的進化のパラダイムに則った「合目的的進化の説明」に基づいたものであり だからこそ130年あまりに亘って誰も優生学が論理反証されなかったのである

「進化は人間よりも賢い」というのであれば 先天性疾患や障害者は「愚か」という理屈によって優生学は正当化され続けることになる

それが如何に社会的に無責任であるかを 衆愚もマスコミも全く理解しておらず 漫然と安心満足して「○○のために進化した」という説明を続けているのである

これはあまりにバカ過ぎる

バカ程「自分だけは絶対に大丈夫だ」と過信しているものである だから生物学界の多数決を科学的論拠だと信じ込み続けているのである

 

 

なぜ人は知ってるつもりで答えるのか -プレジデントオンライン

 

 

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市中感染

2021年11月16日 11時14分57秒 | 意識論関連

ワクチンを2回投与されているにも関わらず感染してしまう「ブレイクスルー感染」が増えているという

ワクチンを投与していれば重症率も死亡率もかなり下がるので ワクチンの効果は充分にあるとは言える

ただ 厄介なのは ワクチンを打っているが故に軽症や無症状で感染しているまま 発熱がないので検査もせずに市中感染を拡げてしまっているケースがあるんだそうな

ワクチンを打っていても重症化や死亡しないわけではないし そもそもアレルギーなどによってワクチンが医師から止められている人もいるわけで こういった人達を守る意味でもワクチンを打っているとしても感染予防は引き続き継続する必要がある

「俺はワクチン打ってるから軽症で済むので安心だ」と称して感染対策を怠るという発想は身勝手だと自覚する必要がある

世の中には身勝手な奴もいれば 公益的行動選択もできる人もいる

欲望のままに行動する身勝手な奴ほどマスコミは報道するが それはむしろレアだからこそ報道するのであって ニュース報道でバカが多く報道されているからといって「世の中身勝手なバカしかない」と思うのは事実誤認であり メディア・リテラシーに問題がある

主観的にどう「思う」かが真実ではない

論理客観的な「考え」に基づいて わかる範囲内で真実を見極めることが「人間」としての社会的責任であり知能でもある

多くのヒトは遺伝的進化に意図目的戦略をこじつけたがるが その多数決だけで真実だと「思う」のは大間違いである

厳罰化で再犯率が下がらないのと同様 主観的な「思い」は客観的事実の論拠にはならない

多数の衆愚は遺伝的進化に対する意図目的戦略のこじつけを信じ込みたいのかも知れないが それは論理客観的根拠のないデマであり 遠藤秀紀が「典型的な間違い」だと指摘しているにも関わらず 生物学界内部の多数決で誤謬が温存されているのは 生物学界に限らず学術界全体の不誠実である

 

 ◇

あと モルヌピラビルの作用機序(「作用の仕組み」のことを専門的にはそう言うそうだ)の理解を間違えてたので訂正した

 以前の記事 自壊

 

専門的なサイトを読むとDNAはATGCだがRNAはAUGC(U:ウラシル)に置き換わるとか AIDSウイルスもRNAウイルスなので変異が激しく厄介だとか

指の背でエレベーターのボタンを押して「対策している」気分になって 実際には洗わず消毒もせずにその指で鼻をこすってウイルスを粘膜になすりつけている人は少なくない

紙をめくる時に反射的に指をナメる人も多い

ヒトの行動の9割は無意識であり 意識的に行動変容させないと非合理な行動を続けてしまうことになるのである

意識がないという状態は 夢遊病者やゾンビと同じ様なものであって 社会的に無責任であることを自覚することが人間としての意識の役割である

ヒトでありさえすれば人間性や知能が発揮できるわけではない

学力偏差値が高くてもバカはバカである 多数人気や年収が多いだけで「俺は頭が良いんだ」などと「思う」のは勘違いも甚だしい

「医者なら常に正しい」と「思う」のも間違いである

そもそも遺伝的進化における「典型的な間違い」について医療関係者の誰も指摘できておらず むしろ鵜呑みにして「全てのウイルスは弱毒化する」などという無責任なデマを言い出す始末である

そんな無意識なままで環境破壊を止められるわけがないのである

ウイルス感染対策も温室効果ガス削減も 結局は個人の主体的行動選択にかかっている部分が非常に多いのであって 夢遊病者やゾンビに対策ができるわけがない

可能な限り多くのヒトが 人間としての意識を持つことが持続可能性において最も根源的に重要なのである

 

 


Ende;


聖域なき改革

2021年11月14日 13時26分22秒 | 意識論関連

子育てに積極的な男性は視床下部が大きいという統計的傾向がみられるという

MRIやCTの普及によって ヒトの行動傾向が予め予測できるようになる可能性はある

先天的に犯罪者傾向が見られるとしても 短絡的に断種のような不公平な差別を押し付けるべきではない

ヒトは決して先天的傾向だけで行動が決定するわけではなく 主体性を重んじれば自律的な社会的責任判断選択の可能性も充分にあり得るのであり それでも間違え易い傾向があるなら むしろ被害が出る前に積極的にサポート支援をすべきである

「誰も取り残さない」という基本思想なしに人間性とは言えないからである

 

生活環境によっては男性ホルモンの分泌が抑えられ 後天的に脳の構造に影響を与える可能性もあるそうで 決して先天的な遺伝傾向だけで人間の価値が決まるようなものではない

先天的な遺伝傾向だけで他人にランク付けすることの方が人間としては欠陥である

自分の遺伝子は自分では選べない以上 遺伝的要因は本人の責任ではない

だからといって主観的好き嫌いだけで物事の真偽を判定することが正当化できるわけではない

先天的に犯罪者傾向があるとしても犯罪を犯さないようにするのは本人の主体性が必要なのと同様に 個人的好き嫌いだけで物事の真偽を判定したがる先天的傾向があるとしても 論理客観的根拠に基づいた真実を見極めなくても良い理由にはならないのである

自分の行動選択には自分で責任を負うこと これは大人の人間として最も基本的な行動選択であり 論理客観的根拠のない嘘やデマを鵜呑みにして無責任な行動をしても良い理由にはならない

通り魔やテロリストなどに見られる先天的遺伝形質や 後天的影響に共通するものが存在しているとすれば それを基にテロリストや通り魔を社会から撲滅したり減らしたりすることは不可能であるとは言えない

そのため(再発防止の観点から)にも死刑制度には問題がある

本人にしか知り得ない何かが存在するのであれば 死刑にするよりも粘り強く聴取することの方が重要だからである

強姦を8回だか9回だから繰り返しているバカもいるそうだが 強姦罪が強盗殺人よりも罪が軽いからと称して「犯罪者同士の罰の公平性」などという意味のわからぬ屁理屈によって数年で出所放免するのは社会防衛上随分非合理で変な話である

更生治療が済んでいないのであれば どんなに刑法上軽微であろうと社会復帰させるべきではないし 罰を与えても更生治療にはつながらない

なぜ自律的な社会的責任判断選択をできないのか それを徹底的に原因究明し 再発防止策につなげれば これは社会的な教訓「財産」としても有益になる

ましてや犯罪ではなく「事故」となれば なをさらである

国連が定める「社会持続可能な開発目標」の観点からは 刑法罰制度だけが特別に除外しておかなければならない論理客観的根拠は何もないのである

被害者を減らすために最も効率的で合理性のある対策は 犯罪者を差別することではなく 犯罪者を生み出さないことである

 


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印象操作

2021年11月14日 11時07分24秒 | 意識論関連

変異というものは常に発生していて 先天性疾患や障害をもたらすこともあれば 消化機能や心肺機能の優れた変異が起こることもあり 背が高くなることも低くなることもあれば 体毛が濃くなることもあれば 無毛症になることもある

こうした「変異」自体は様々に発生するものであって これが環境変化が起きた場合に 変化した環境に適応した個体以外が全て死滅することによって収斂となり これが「進化」となるのである

結果的に「繁殖を継続」して「生存」存続していた個体種だけしか現在は存続していない

当たり前の話だが 遺伝的進化というものは大きな環境変化に対して適応できなかった膨大な屍の中から偶発的に変異が環境適応した個体だけが生き残っているのであって

遺伝的進化が起きる時には膨大な死滅が伴うものであり また 偶然適応できる変異が起きなければ絶滅し 進化に成功する保証もない

ところが 生物学者の多くも 科学的に検証することのできない大衆やマスコミも 世代を重ねさえすれば自動的に進化が引き起こされるものであるかのように勝手に解釈妄想し 遺伝的進化の論理的なメカニズムや収斂プロセスには何の興味も持たない

たまたまカエルの下顎に歯が生えた変異が見つかったからといっても それがこれからカエルが下顎に歯が生えるように進化が起きる兆候であるかのように解釈するのは もはや科学を逸脱したオカルトファンタジーに過ぎない

如何なる突然変異が起きようとも 遺伝的進化というものは生息環境に適応できなかった個体種の全てが死滅し収斂が生じない限り起きない

たまたま極端に走るのが速いヒトが産まれてきたからといって ヒトの全てが走るのが速くなる進化を引き起こすわけではない

走るのが速い遺伝要因を持った個体同士を配偶交配し続ければ走るのが速いヒトを「造る」ことは可能であろうが それはもはや家畜の品種改良と同じプロセスであり 走ること以外の何らかの先天的形質や習性に悪影響を及ぼす可能性もある

変異は常に様々に生じ バリエーションを拡大するだけであって どのように変異をするかは誰の意図目的戦略も影響することはない

品種改良のように意図的配偶交配によって合目的的に特定の形質や習性への収斂を引き起こさせることは可能だが 品種改良された動植物はヒトの飼育なしには生きられないようになることもある

意図目的戦略というものは後天的な「考え」によるものであって ゲノム編集や品種改良でもしない限りは後天的に何を「考え」ても遺伝子には影響を及ぼすことはない

後天的な「努力」「考え」「想い」「呪い」「願い」などというものは自然現象に過ぎない遺伝的進化には影響を与えることはない

配偶交配であってもランダムであって 目的意図が介在するメカニズム構造は一切存在しない

親がどんなに「自分の子供は健康に産まれて欲しい」と願おうが祈ろうが呪おうが 先天的疾患を持って産まれてくるかどうかはランダムで偶発的な結果に過ぎず コントロール制御や選択可能性の範囲内にはない

 

先天的疾患を持って産まれてきてしまった子供であっても 「産まれ代われるとしたら疾患のない身体で産まれたいか」と尋ねられた場合に 「同じ親の元に この身体で産まれてきたい」と答えることもある

一方では 健康体で産まれてきているのに世間に方向性のない不満を募らせテロだの無差別殺人だのを引き起こすバカもいる

バカかどうかの分水嶺は 自分の頭で物事を考え 「本当のこと」が何なのかを見極めようという主体的意思の有無に依るものである

自分の幸福というものが「他人から提供され続けるものだ」と勘違いしていれば 本当に自分が楽しめることを見つけようともせず ただ漫然と多数他人や権威からの評価や報酬を無限に求め続ける中毒に陥り 無間の地獄から抜け出すこともできなくなるのである

目先の欲望を満たすことしか行動が決定しないバカは多い

だが 目先の欲望を満たすことしかできない奴が人間として最悪であることは誰もが「知って」いるのである

にも関わらず 「俺はそういう人間だ」などと称して根拠もなく勝手に決めつけ 自分の無責任性を正当化できていると勝手に勘違いしているバカは非常に多い

遺伝的進化のメカニズムを理解せず ただ漫然と多数の生物学者や研究者やライターの見解を鵜呑みにしているだけのバカも非常に多い

それがフランシス:ゴルトンの優生学の論理反証を理解していない社会的無責任であることすら自覚はない

ナチスは600万のユダヤ人を殺害し 現代の日本においても19人の障害者殺害の「理由」に用いられた優生学を これ以上温存することが どれだけ社会的に無責任であるかを誰も自覚していないのである

遺伝的進化さえしていれば自動的自然に「人間性が組み込まれているはずだ」などという科学的根拠のない山極寿一の勝手な妄想の方が大衆人気は得られ易いのであろうが これは遺伝的進化のメカニズムを誤解している衆愚迎合に過ぎない

衆愚にとってはそうした無責任な印象操作の方が科学的説明よりも安心満足なのである

ヒトは先天的に「生物として欠陥品(遠藤秀紀)」でもあり また 人間としても先天的な認知的欠陥を抱えているのである

それが主観的 気分的満足安心感が得られないとしても 論理客観的「真実」が先天的なヒトの習性にとって都合の良いものでなくてはならない科学的根拠は存在しないのである

先天的な認知的欠陥が理不尽で不条理だといくら嘆いても そもそもヒトは遺伝的進化という自然現象の結果に過ぎず 誰にも責任を問うことはできないのである

自分が先天的にバカなのは 自分で何とかするしかないものであり 自分の行動責任を自分で負ってこその「人間性」である

多数や権威の言っていることを何ら論理客観的に検証することなく鵜呑みにしていて知性もヘッタクレもあったものではない

バカというのは自分の主観的「印象」として 個人的に好きか嫌いかでしか物事を判断しないからバカなのであって 多数のバカに好かれて人気を得ることは私の目的ではない

大多数のヒトがバカを脱することができなければ 「本当の目的」には誰も達することもできないのである

それはとても「当たり前の話」である

 

 


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復活させる?

2021年11月13日 23時42分43秒 | 意識論関連

なぜ下顎の歯を復活させたのか

 遺伝子があるからといってG・グエンテリが下顎の歯を再び進化させた理由や仕組みが明らかになったわけではない。だが、食べ物が関係していることは確かだとパルー氏は言う。

 動物が食べ物を捕らえ、咀嚼するための主な道具である歯は、メニューに応じて形成されることが多い。パルー氏は、多くのカエルは小さな昆虫を好み、粘り気のある舌で獲物を捕らえられるため、一部の種では歯の重要性が低くなったと考えている。

 しかし、G・グエンテリはトカゲや他のカエルなどの大きな獲物を食べる大食漢だ。大物を狙うときには、逃げようとしてもがく獲物を確保するために、下の歯があったほうがいいのかもしれない。

文=JACK TAMISIEA/訳=三枝小夜子

 出典:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/111200553/?P=3

 


⇨「なぜ下顎の歯を復活させたのか

復活させようとして復活させることはできない

変異自体は個体の意図目的戦略は遺伝子に影響しない

あくまで偶発的に歯が復活してしまったに過ぎずそれが歯が復活していない個体に強力な淘汰圧力が働き収斂しない限り 歯のない個体との配偶交配によって下顎に歯のない遺伝形質へと平均化されるだけである

 

下の歯があったほうが良い」と後天的に思ったとしても 後天的な思いは遺伝子には影響するメカニズムは存在しない

 

世界中の生物学者は遺伝的進化のメカニズムを著しく誤解したまま全く改善しない

 

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「思う」ことと「考える」ことの違い

2021年11月13日 15時51分14秒 | 意識論関連

ヒトの大半は自分の頭で考え 論理客観的に嘘なのか真実なのかを判断することができない

「考え」たことと「思った」ことの区別がつかないからである

ヒトが嘘を鵜呑みにした場合 「本当の話だと思った」という言い訳をするものである

主観的な印象や感覚として「思った」だけであって 論理客観的に「考え」ていないから嘘を鵜呑みにしてしまうのである

主観的な印象や感覚には錯覚が伴う可能性がある

錯覚というとカフェウォール錯視みたいなものだけだと思っているヒトが多いが

その「思って」いること自体にも錯覚が混入しているのである

「大学で教わることには間違いなどない」と 多くのヒトは思っている

大学の教員の言っていることは 大学の教員達によって共有され 内容が相互に検証されて正しさの保証があるものだと「思って」いるものだが 航空工学の教授は生物学には興味がなく「専門外」と称して内容を検証することはない

こうした学部ごとの「縦割り」による日和見は航空工学に限ったことではなく 工学系や物理系 天文学系や数学系においても同様で 大学だからといって教えている内容が相互に検証されているわけではない

生物学界においても 遠藤秀紀と同じ見解を持っている者は少数派であり 大半の生物学者は「遺伝的進化というものには意図目的戦略に基づいて都合良く進化を選んでいる」かのような「説明」をし続けており 更科功に至ってはチャールズ:ダーウィンの進化説明から「進化は自然現象」だと言いながら 一方では「生きるために生きている」「生きていること自体が目的」「いきているだけでも立派」などという訳のわからぬはぐらかしを展開し 今まで一度も遺伝的進化というものが意図目的のない自然現象という単なる結果に過ぎないことには一切言及してこなかった無責任を養老孟司などというオカルトジジイに推薦文を書かせてウヤムヤにしようとしているのである

フランシス:ゴルトンの優生学というのは「生物の遺伝的進化には意図目的戦略が存在している」という科学的誤謬(間違い)に基づいた屁理屈であって これが少数派や弱者を差別排除するのに都合が良かったからナチスを含む衆愚から人気を得たに過ぎず 衆愚の多数人気は科学的証明にはならない

「進化は人間よりも賢い」だとか言っていたバカもいるが 淘汰圧力による大量死滅を必要とする収斂進化に「賢い」もヘッタクレもないのである

ネズミやイワシのように大量に子供を喰われてしまう生物種も 結果的にそれで生態系のバランスにさえなれば絶滅を免れるのであって 大量に子供を生態系に「提供」する形で生態系全体のバランスがとれることが優先されるのであって 生態系全体のバランスを失ってしまえば生態系を構成する生物全体にも影響を及ぼし 結果的に生態系バランスを失ってしまえば生態系を構成する個体も存続できなくなる可能性が高くなる

生態系のピラミッドの頂点の役割を担う肉食獣であっても 環境を喰い尽くす程の捕食能力や繁殖力を発揮してしまえば生態系のバランスを失い これもやはり生態系全体の崩壊を招くことになり 繁殖を継続することが困難に陥る可能も高い

結局 個体種の存続には生態系全体のバランスが優先されるのであって 個体種の都合は決して優先されることはないのである

それは ブチハイエナの先天的形質や キツネの先天的習性が集団形成性が優先され 個体の都合が無視されるのと同じである

ブチハイエナの6割が死産しようとも キツネの変異が群れに適応できずに死滅していようとも 繁殖が継続できさえすれば絶滅はしないのである

何億年もの進化によって 偶発的に環境と生態系バランスがとれた個体種だけに淘汰収斂されてきた結果が現在の自然環境であって 侵略的外来種が混入してしまうと簡単に生態系バランスは崩壊し また最初から生態系バランスが構築されるまで幾度もの「失敗」を繰り返さなければ生態系バランスは戻らない

更に言えば かつての生態系バランスが取り戻せるかどうかも保証はない

遺伝的進化というのは膨大な失敗の果てに偶発的に成功した結果に過ぎず 膨大な失敗の挙げ句に結局何も成功しないケースというのも充分にあり得るのである

遺伝的進化の全ては偶然であり サイコロが偶然「環境適応の目」が出た場合のみ「成功」として遺ることになるのである

ブチハイエナの子供が6割死産しようとも 死産を免れた4割の子供だけでも絶滅には至らない

「絶滅に至らなかった」ものをヒトは「生物」と分類しているだけであって 生物の遺伝的進化に合理性がある必要性はなく どんなに非合理で非効率であろうとも 絶滅していないなら「生物」なのである

遺伝的進化によって獲得した形質や習性というものに合理性や効率性が伴う保証は何もない

ヒトの子供がイジメで何人死のうが 絶滅していなければヒトである

ヒトが縄張り争いで何人死のうが 縄張り争いをしたがる先天的本能習性はなくなることはない そんなメカニズムやプロセスは存在しないからである

ヒトがどんなに主観的・後天的に「困って」も 「困ら」ないようには淘汰圧力も収斂進化も起きない

むしろ暴力者に逆らわずに服従忖度し 封建的階級差別社会を受け入れて安心満足してしまう卑屈なバカの方が「生存」には適していることになるのであり こうした淘汰圧力の中ではヒトはバカにしか収斂は生じないのである

自律的に物事を考え 社会的責任を負うための選択判断を自分からするよりも

ただ漫然と多数や「多数派によって認証された権威」を盲目的に信頼し 唯々諾々と忠誠忠実に服従し 権威を崇めて忖度していた方が気分的には安心満足感が得られるようにヒトは先天的にできている

神とは本来 不公平を押し付けてくる身勝手で利己的な暴力的独裁者を崇め服従してしまわないための「理想の服従対象」として想像したものであって 「理想」である以上は実証する必要性はない

写真用レンズにおける「理想」が物理的には不可能であるとしても より理想に近付けるためには概念としての「理想」は必要なのである

だが 「理想」というものは盲目的に崇めて信じてさえおけばどうにかなるようなものではなく

あくまで「理想」に近付けるための様々な発想や工夫が必要である

しかし 宗教というものはどうしても他人から押し付けられた「理想」を鵜呑みにして安心満足するようにしか構造的になっておらず

より高次の より本当の「理想」とは何かを考えようとはしなくなる性質があるため 自分が既に信じ込んでいる「理想(神)」こそが絶対的なものだと言い張り 信じ込んでいる自分の精神的怠慢傲慢には配慮がいかなくなる

だから選択可能性を喪失し 主観的な報復感情を満たすだけにしか神を持ち出さなくなるのである

民族宗派は関係なしに 誰もが平和で公平な社会を求めているのであって ヒトが求めている本当の「理想」自体に違いなど本当はない

ミャンマー軍事政権が民衆弾圧をしているのも 懲罰的な弾圧によって軍隊内部のような統率的規範意識を植え付け服従させることが社会の安定に必要なものだと本気で信じ込んでいるからこそ 非合理な弾圧をしているのであって 

兵隊というのは服従すること以外には何も自律的に物事を検証することのできない卑屈で無能な存在だからこそ 文民による統制が必要不可欠になるのである

兵隊の頭(意識)に平等という概念はない

イヌ同様に順位序列による縦割り服従統率系統を盲目的に鵜呑みにする以外 何も自分では考えたりしないように訓練(洗脳)されているからである

海上自衛隊でイジメが問題になっているが イジメは民間企業でも問題となるものであり 盲目的服従統率によって個人が自律的な社会的責任判断選択をしなくなるからこそ原発の暴走をも許してしまったのである

自分が主観的に安心満足できることを短絡的に「正しいこと」だと勘違いしているからこそ 自己客観的に「本当に正しいこと」を主体的に判別することをしなくなるのである

遺伝的進化が万能であるかの様に錯覚するのも 中東由来の一神教の教徒同士で争うのも 自分の主観的感覚や印象を絶対的なものだと信じ込んで疑わない精神的怠慢と傲慢さが原因である

神は実存しないが パレスチナ人を下水道もインフラもない荒野に追い出して壁で排除する「神」が本当にユダヤ人にとっての「理想」だと言えるのか

それを「考え」なくなる原因とは 民族宗派だけで分類して差別排除だけして主観的に安心満足が優先されてしまうヒトの先天的性質(認知的欠陥)によるものである

 

ヒトは 暴力で抑えつければその場は従うようにはなる

相手を自分達の意のままに服従させるには暴力は最も手っ取り早い手段ではあるが それこそが不公平と憎悪を生み出すのである

ヒトは間違えるものである 誰かが間違えたら どうして間違えてしまったのかを徹底的に原因究明し 再発防止を優先することが最も合理的で知的な選択である

ところがヒトという種の生物は 先天的に怒りの感情に任せて報復的懲罰による暴力の方が快楽を感じる習性(バイアス)があるため 論理客観的に合理性のある行動を理性的に選択せずに懲罰的報復だけを実行して差別分断を加速させることばかりに執着してしまいがちな性質がある

こうした先天的な欠陥を補うためには 論理客観的な合理性のある選択を 意識的に優先する理性が必要である

「殴られたら殴り返す 100倍返しだ!」と報復懲罰に燃えても 根源的な解決にはならない

通り魔事件が起きたからといって 通り魔を死刑にしても通り魔事件がなくなる合理的根拠は何もない

あらゆる犯罪は罰では解決することはないのである

 

 


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収斂進化には大量死滅が必要である

2021年11月12日 15時08分23秒 | 意識論関連

チューリング・テスト

認知科学、人工知能の分野では、人間が人工知能に質問などをして、その人工知能があたかも人のように反応し、人から見て人と何ら区別がつかなければ、それをもってしてその存在は知能あるいは意識を持っていると見なしていいのではないか、とアラン・チューリングが提案した

Wikipedia「意識」より抜粋

 

Microsoft社のTwitterAIが ヒトを真似てヘイトスピーチをやらかすのは AIには自律的な論理検証性(自分の考え・判断)がないからである

その意味において 根拠のない誹謗中傷でヘイトスピーチに邁進している「ヒト」にもまた本質的には人間としての知能も意識も機能していないのである

ヒトでありさえすれば人間としての知能を発揮できるわけではなく ヒトの大半は自分では何も考えず ただ他人が見つけたり考えだした知識を「知って」いるだけの凡人デクノボウに過ぎない

 

生物学界においては 遺伝的進化に意図目的戦略「想い」が関与しているかのような科学的には何の根拠も証拠もないオカルト観念が一向にフィックスされず 遠藤秀紀の言う「典型的な間違い」が全く周知されない

田島木綿子(たじまゆうこ)が説明するような 急激な環境変化が起きた時だけ発動される変異メカニズムも根拠がない

変異というものは常に起きており 環境によって淘汰されることによって進化になったり退化になったり 何も変化しなかったりするものであり 遺伝的進化というものは あくまで生息環境への適応以外は何も起きないのである

変異は常にランダムであり 方向性はない

ロシアでのキツネの人工繁殖実験では 数世代で大きな変異が起きていることが実証されているのだが 実際の自然界においてはキツネはほとんど変異が見られずに見た目も性格も似たような個体しか存在していない

キツネは群れを形成して統率的協調行動を採る習性があり むしろ群れ集団なくして個体も存続は成り立たないため 群れ集団にとって不都合な形質や習性を先天的に持って生まれてきた個体は群れから排除されるために 変異が大きな個体は繁殖には至らず淘汰されているためである

統率的協調性を持った群れ集団を形成する生物種の場合 個体の都合よりも群れ集団の都合の方が優先されるためである

これが 例えば生息環境の激変などが起きた際に それまでの群れ集団にとっての都合が環境適応できなかった場合には 形質や習性が異なる変異をした個体の方が偶発的に環境適応できる場合もある

できない場合もある

できた場合には「進化」が促進され できない場合には絶滅する

田島が研究している鯨類の変異がどの程度なのかは知らないが 変異というものは常に起こっているものであって それが環境に適応するかどうかだけでしか収斂進化には影響しない

「環境が激変した時だけ発動する変異」などというものの存在は立証されておらず 単なる田島の勝手な妄想に過ぎない

元々様々な変異が起きていたとしても 環境によって進化することもあれば 進化しないこともある

遺伝的進化というものは あくまで環境適応による淘汰圧力によって促される収斂でしか起きないのである

 

哺乳類への進化の過程において ある種のウイルスが関与していて これが哺乳類への劇的変異を促していることがほぼ明らかにはなっているが

ウイルスによって遺伝子変異を促された宿主の大半は生存には適する保証がなく 恐らくは膨大な死滅が起きているはずである

ウイルスによる遺伝子変異が 都合良く哺乳類への進化などだけを促すような変異以外が起きていないとは到底考え難い

ウイルスによる大きな遺伝子変異によって 大半の祖先はほぼ絶滅に近い程の大量死滅をしているはずであり その中で偶発的に生き残れた個体種の中に哺乳類への進化が促されたものもいた結果として 哺乳類が発生したのである

 

バンコマイシンのように肝臓障害を引き起こす程の抗生物質であっても耐性を獲得するブドウ球菌も時折発生する

ヒトの常在菌であるブドウ球菌も常に変異は生じていて それが抗生物質が投与された環境下において偶発的に耐性を持った株種が発生した場合に 耐性を持たない株種の全てが淘汰され 結果的に耐性を持った株種だけへの収斂が起きた結果を「進化」と呼ぶのである

耐性株が発生する確率は非常に低いが 確率が完全に0ではない限りはいつか必ず発生する

だから抗生物質を処方すると医師は「必ず最後まで飲みきってくださいね」と強く念を押すのである

耐性変異が生じる前に 徹底して駆逐しないと耐性株種の発生を許してしまうからである

 

哺乳類への進化の過程でウイルスによる遺伝子変異が関与しているのは確かだが 決して都合良く「哺乳類進化だけを促す変異以外が全く起きない」などということはあり得ない

ウイルスによって遺伝子変異が起きれば 宿主の大半は膨大な死滅を余儀なくされる可能性の方が圧倒的に高いのである

大衆の多くは遺伝的進化というものが常に自然に自動的に都合良く大半の個体に生ずるものであるかのように勝手に錯覚しているようだが それはかなりトンデモナイ「典型的な間違い」である

遺伝的進化が起きるためには 膨大な死滅を伴う収斂が必要であって それは阿鼻叫喚の地獄絵図である

逃げ足の遅い子供が片っ端から肉食獣に喰われ続けなければ 脚が速くなる進化は促されないし

逃げ足が速く進化してゆく獲物を捕らえられる高い捕食能力を先天的に持たなければ捕食者も片っ端から死滅することで 先天的に捕食能力の高い個体種への収斂が起きることになる

自然界における生態系のピラミッドというものは どんなに生態系が環境調和できたとしても 弱肉強食の過酷な生存競争からは逃れるおことはできないのである

「自分の子供が喰われて困る」からといって 子供が喰われないようには進化は起きない

あくまで子供が何頭喰われても 絶滅せずに繁殖が継続できさえすれば存続していた結果を「生物」と分類しているに過ぎず イワシやネズミは大量繁殖して生態系を支えて環境調和さえ成立していれば「繁殖を継続」できるのであって ネズミは「捕食者に喰われるために大量繁殖している」わけではない

個体の都合は遺伝子には影響せず 絶滅さえしていなければ「生物」なのである

「個体の都合」というのは後天的なものであって 遺伝子には全く影響を与えない

 

先天的に障害を持って産まれてくる子供がいるとしても それは決して「愚か」だからではなく 単なる偶然であって 誰の意図目的戦略も介在する余地はない

遺伝的進化を「賢い」などと形容するのは 優生学に基づいた非人道的発想であって 障害者差別の元凶である

医学の進歩によって先天的疾患者を救おうとするのは人間としての知能だが 遺伝的進化を促そうと差別排除淘汰しようとするのは凡人(バカ)の発想である

ヒトの大半はバカなので 未だに優生学などという非科学的オカルト観念への論理反証を誰も理解しないのである

どんなにバカしかいないとしても サジを投げるわけにはいかない以上 説明を続ける他に選択肢は存在しない

ただ 個人的には面倒くさいけどな

 

 

 

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