簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

お正月に齢を重ねる(チョット一息)

2025-01-01 | Weblog


 今年も無事にお正月を迎えることが出来、又一つ齢(よわい)を重ね
ることが出来た。昔から日本のお正月は、年神様を我が家にお迎えする
大切な日と考えられている。その為年末に大掃除をして室内を掃き清め、
玄関にはその目印となる門松を立てていた。



 お正月になると年神様は家々を訪ねられ、人々に分け隔て無く公平に
一つ歳を授け、「お年玉(一年を生き抜く霊力)」を下さるのである。
 昔は公家や武家等身分の高い人々は兎も角、庶民の間では誕生日を祝
う習慣がなかったので、このような考えから正月元日を迎えると皆が一
斉に一つ年を取っていたのである。



 所謂「数え年(かぞえどし)」と言い生まれると「数え一歳」である。
これは「お母さんのおなかの中に命が宿った時」が誕生日・零歳で、無
事に生まれたので一歳という、仏教の考え方が起源と言われている。
以後正月を迎える毎に一つずつ増えていく。



 と言うのはもはや昔の感覚で、今日では歳は誕生日を迎えると一つ加
算される。生まれたときは「ゼロ歳」で、以後誕生日ごとに歳を重ねる
のが「満年齢」だ。
 調べてみると、明治維新を迎えると新政府は、明治6(1873)年の
「太政官布告」で、満年齢による年齢計算を定めている。



 これは後の明治35(1902)年に「出生日を起算日として民法に定め
る期間計算で年齢を計算する」と改められた。
誕生日の前日が終了する午後12時に歳を一つとると言うもので、結果
的に「満年齢」での年齢計算を規定することになった。



 であるから今日では、お正月を恙なく無事に迎え、年神様に来て頂い
てお年玉はいただけても、歳はいただけないのである。
(写真:熊野本宮大社 本文とは無関係)

 来週から、「東海道57次歩き旅・山城国・後編」が始まります。
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