法的に言うと、人は誕生日の前日が終了する時(午後12時)に歳を
一つとる(満年齢に達する)、とされている。
よって厳密に言うとハッピーバースデーは、生まれた日ではなく誕
生日の前日が終わる直前の時となる。

とはいえ、一般市民の生活では、法の定めにかかわらず、昔ながらの
「数え年」が使われ続けていた。
日本で「満年齢」が本格的に普及するのは、第二次世界大戦後の1950年
代の中半以降と言われている。

今でも神社などの「厄年」や、「七(帯解の儀)・五(袴着の儀)・
三(髪置きの儀)の祝い」は「数え年」で行うのが正式とされている。
長寿の祝い事である「還暦」や「古希」、「米寿」なども、元を言えば
「数え年」での決め事である。

特に「還暦」は、本来の意味が「暦が還る」という字の通り、十干十
二支による生まれ年の干支が一回りして60年後に戻ってくるということ
で、「数え年61歳の祝い」となる。

仏事で言うところの「享年」も「数え年」で表すのが一般的と言わ
れている。故人を偲ぶ儀式の「法要」も没後一年後の年忌法要は「一
周忌」であるが、二年目からは亡くなった年を一年目とする「数え年
の数え方」になるため「三回忌」となり以降は全て「数え年」である。

今日、国や地方公共機関に対しては、法令で「満年齢」の使用が義務
付けられているが、それは民間の慶事や法事などの伝統行事にまでは及
ぶことでもないらしい。従って神社などの厄年や厄除けは、今でも「数
え年」を使うという。

「数え年」「満年齢」のどちらにするかは、伝統に則る事が好ましい
とは言うが、「こうした意味や由来を考え、家族、当事者の思いで柔軟
に決めれば良い」、と言うのが今日一般的な解釈・運用らしい。
(写真:熊野速玉大社 本文とは無関係)
来週から、「東海道57次歩き旅・山城国・後編」が始まります。
今年も応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村
一つとる(満年齢に達する)、とされている。
よって厳密に言うとハッピーバースデーは、生まれた日ではなく誕
生日の前日が終わる直前の時となる。

とはいえ、一般市民の生活では、法の定めにかかわらず、昔ながらの
「数え年」が使われ続けていた。
日本で「満年齢」が本格的に普及するのは、第二次世界大戦後の1950年
代の中半以降と言われている。

今でも神社などの「厄年」や、「七(帯解の儀)・五(袴着の儀)・
三(髪置きの儀)の祝い」は「数え年」で行うのが正式とされている。
長寿の祝い事である「還暦」や「古希」、「米寿」なども、元を言えば
「数え年」での決め事である。

特に「還暦」は、本来の意味が「暦が還る」という字の通り、十干十
二支による生まれ年の干支が一回りして60年後に戻ってくるということ
で、「数え年61歳の祝い」となる。

仏事で言うところの「享年」も「数え年」で表すのが一般的と言わ
れている。故人を偲ぶ儀式の「法要」も没後一年後の年忌法要は「一
周忌」であるが、二年目からは亡くなった年を一年目とする「数え年
の数え方」になるため「三回忌」となり以降は全て「数え年」である。

今日、国や地方公共機関に対しては、法令で「満年齢」の使用が義務
付けられているが、それは民間の慶事や法事などの伝統行事にまでは及
ぶことでもないらしい。従って神社などの厄年や厄除けは、今でも「数
え年」を使うという。

「数え年」「満年齢」のどちらにするかは、伝統に則る事が好ましい
とは言うが、「こうした意味や由来を考え、家族、当事者の思いで柔軟
に決めれば良い」、と言うのが今日一般的な解釈・運用らしい。
(写真:熊野速玉大社 本文とは無関係)
来週から、「東海道57次歩き旅・山城国・後編」が始まります。
今年も応援をよろしくお願いいたします。


※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます