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倉敷は江戸時代になると、幕府直轄の「天領」として、又倉敷川の水
運を利用した物資の集積地として繁栄を極めることとなる。
川沿いには、年貢米などを納める蔵屋敷等が多数建ち並んだと伝えられ、
これが地名の由来とされている。
その地は「倉敷美観地区」と呼ばれ、倉敷地域を代表する観光地となった。
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「美観地区」へは、倉敷駅南口を出てペデストリアンデッキで、駅前
を東西に貫く国道429号線を跨いで、中央通りを600m程行った先にある。
一帯は、白壁土蔵造りや、塗壁造り・格子窓の瓦葺き町屋、浪漫薫る洋
風建築等が建ち並び、柳並木と共に独特の景観を見せ、国の重要伝統的
建造物群保存地区に指定されている。
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その観光拠点となるのが、観光案内所「倉敷館」である。
大正年間に町役場として建てられた白い洋風建築で、市の重要文化財に
登録されている。
内部は観光案内所で、各種パンフレット等が用意されている。
無料で使える休憩所には、コインロッカーや自動販売機等を備えている。
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倉敷は、古い町並の中に斬新なデザインの洋風建築がアクセントとし
て上手く溶け込み、浪漫溢れる町並を見せている。
歴史を感じるのにどこかモダンで新しい町。
また「和」と「洋」が混在、する美観地区を中心とした町並。
これらが大きな魅力となっている。
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庶民の日常の生活に根付いた民衆的な工芸を略して「民芸」と言うが、
ここ倉敷には今もその運動の精神が根強く引き継がれている。
倉敷民芸館を始め、町中には倉敷ガラスや緞通、花むしろなどを扱う民
芸ショップも多い。最近で言えば、マスキングテープも仲間入り。
倉敷のもう一つの顔を訪ね歩くのも良いだろう。(続)
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