簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

地蔵もち(四国遍路の旅)

2014-07-07 | Weblog
 78番札所・郷照寺は、道隆寺から7キロ余り、右手に丸亀城を仰ぎながら、県道
21号線をひたすら東に向かって歩く。



 途中アーケードのある商店街の入り口にあるお寿司屋さんに入り、ここで昼食。
相席に成った地元の男性が、「門前に美味しいモチ屋さんがある」と教えてくれたも
のだから俄然元気が湧いてくる。まるでニンジンにつられる馬のようだ。



 土器川を渡り、それに続く県道33号線を順調に歩く。
男性が「広い通りに沿って有ったはず」と言っていたが、それらしい店が一向に見
つからない。宇多津の駅を過ぎたあたりで県道を外れ、宇夫階神社の辻を左折、
旧道に入るがそれらしい店が無い。



 その旧道で、たまたま教育委員会が主催する「スタンプラリー」の一行と遭遇し、
その中の若いお母さんに聞くと「お餅屋さんならすぐそこにありますよ」と言う。



 ラリー参加者の人混みの先を見ると、「地蔵もち」の看板を掲げ、硝子戸を立てた
老舗らしい店先が見える。



 目の前に地蔵堂が有るので「地蔵もち」と名付けられた餅は、創業が明治40年こ
ろと言う老舗の看板商品である。ガラスケースには、おはぎや赤飯、塩もちなどが
並べられというが、ほとんどが売り切れ、塩もちだけが並んでいる。



 地元産のもち米に拘って、水や砂糖、塩の調合は天気によって心を砕き、作り上
げるというお餅は、昔から遍路の疲れを癒してきたらしい。
そんなわけでこれを楽しみにして訪れる遍路をがっかりさせないように数を揃えて
いるのだとか。(続)





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遍路道で(四国遍路の旅)

2014-07-04 | Weblog
 どこら辺りからだったか、俄かに思い出すことは出来ないが、所々で道中遥か先
に湾曲した巨大な橋のようにも見えるが、巨大な建造物のようにも見える白い建物
が目に入り、気になっていた。
 
 その謎の物体の正体が、今ようやく解き明かされた。
金蔵寺を出て、国道11号線を横切った辺りで、その建造物は忽然と姿を見せた。



 「香川県立丸亀競技場」県下では唯一の第一種公認陸上競技場であり、サッカー
J2「カマタマーレ讃岐」のホームグラウンドで、そのメインスタンドを覆う屋根だ。
そのかまぼこを並べたような屋根の軒高は29m、最高高さが31m有るという。



 77番札所・道隆寺に近づいたころ、道を歩いていたら突然「お遍路さ~ん」と呼ぶ
声がして、振り返ると「お接待したいので、ちょっと待ってください」と言う。
 玄関前で待っていると、父子と思われる男性が駆け出してきて、これを・・と小さな
焼き物を渡してくれた。



 それは高さ数センチほどの小さなお地蔵さんで、一つ一つ手作りし、焼き上げた
物だという。小刀で鋭く刻まれた表情は柔和で、何ともほのぼのとするお顔である。
くり抜かれた胴の中には、「77番道隆寺 参拝記念にどうぞ」と書かれた紙片が込
められていた。





 昔は広大な桑園だったというだけに道隆寺の境内は広い。
仁王門の正面が本堂で、右に大師堂、さらに多宝塔、地蔵堂、観音堂などが建ち
並んでいる。ここは目治し薬師としても知られたお寺である。(続)



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お寺でこども祭り(四国遍路の旅)

2014-07-02 | Weblog
 宿の前の道をほぼ東に向けて1キロほどで、JR土讃線の踏切を横切り、その先
の県道25号を左折、北に向かう。
善通寺市内の道は、碁盤目状に広がっており非常に分かりやすい。
ここからも真っ直ぐに、一本道である。



 高松自動車道を越え、札所が近づいた辺りで行き違ったおばあちゃんが「暑いの
に、ご苦労さんですなぁ」と労り、声を掛けてくれた。
寺までの距離を尋ねると、良く聞こえなかったのか、それには答えず「よう賑わって
ますよ・・」と返してきた。何のことか良く解らなかったが、札所に着いて得心した。





 76番札所・金倉寺は、善通寺からは4キロ弱、1時間ほどの行程だ。
明治時代の中頃、第11師団長・乃木将軍の宿舎としてこの寺の客殿が使われ、師
団本部へは馬で通ったことで知られたお寺である。



 正面に本堂、右がその客殿・庫裡、左に大師堂が建ち並んでいる境内には、その
隙間を埋めるように、幾つものテントが建ち並び色々な物品を販売している。
露店も出ていて、どうやらフリーマーケットのようだ。

 大師堂の床の上では、フルートのミニコンサートも行われている。
聞けばこどもの日に因んで、「こどもまつり」を開催しているとか、今年が第9回と言
う事らしい。



 境内は賑やかな音楽と、若い両親に連れられた子供たちの歓声に包まれている。
本堂で御開帳公開されている秘仏・訶利帝母尊(こどもと女性の守り神らしい)もこの
賑わいには、さぞかしびっくりしていらっしゃることであろう。(続)




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