簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

竜馬通り商店街 (東海道五十七次歩き旅・山城国)

2025-01-13 | Weblog

 伏見宿に入った東海道は、南部町通りを南に向けて進み、油掛通りに
出会すとそこを右折西に向けて進む。やがて竹田街道(府道115号線)
に行き当たると、左折し中書島を目指し南進する。
この竹田街道の一本東に今注目を集める通りがある。



 油掛通りを越えると納屋町商店街で、そこから続く細い路地を「竜馬
通り」といい、130m程の商店街を構成している。
 商店街の歴史は古く豊臣秀吉が伏見城を築き、伏見湊が整備されると
次第に訪れる人が増え、それを目当ての商店が誕生し、その原型がこの
時分に出来たらしい。



 狭い通りの両側に店が二十数軒立ち並んでいる商店街は、紆余曲折浮
沈の歴史が有った。起死回生策として坂本龍馬に因み「竜馬通り商店街」
を名乗るのは、平成6(1994)年の事だ。



 龍馬にあやかり集客を図ろうと、観光型の商店街を目指し改名した。
ただ通りの名称が「龍馬」ではなく「竜馬」になっているのは、司馬遼
太郎の小説「竜馬が行く」に因んだもので、この事から坂本龍馬とは関
係ないと見る向きも一部にはあるそうだ。



 石畳の舗装やガス灯風の街灯、路上に置かれた行灯のモニュメント、
京の町屋、或は酒処の酒蔵をイメージしたのか木造がふんだんに取り入
れられ、町全体を落ち着いた色調に抑え、統一されたかにも見える。


 
 昔ながらの地元の商店、八百屋、漬物屋、肉屋、茶屋等があり、料亭
や蕎麦屋、呉服店等もある。一方明らかに観光客目当て、映え狙いと思
われる比較的新しい店も少なくはない。
 新旧が混在した商店街には観光風の人も多く賑わっているので、観光
型商店街としては、今のところ成功しているのであろう。(続)





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