小伝馬町にダクシンと言う名のインド料理店ができた時に、
オーナーに尋ねた事があった。
「チェンナイのダクシンと関係あるのですか?」
その時の返事は「関係はありません。
いつかあれ位の店になれればと思っています。」だった。
チェンナイの5つ星ホテル、
シェラトンの中にそのレストランはあった。
まず心配が・・・・私のような貧乏人を、
果たして入れてくれるだろうか?
普段着のパンジャビー・スーツ(500RS:約1000円)は、
ドレスコードに触れないだろうか?
しかしここまで来て行かない訳にはいかない。
勇気を出して、イザ突入!
通常であれば、タクシーで颯爽と乗り付けるのだろうけれど、
そう言う身分でなければ、セレブでもないので、
ホテルから市バスに乗って近くまで行き、
そこからはオート・リクシャーで行った。
さすがにオート・リクシャーも5つ星ホテルの正面玄関にはつけず、
玄関の右側の駐車場の出入り口に横付けされた。
駐車場を横切って入ろうか? どうしようかと悩んだが、
「なるようになれ!」と正面玄関から真っ向勝負を試みた。
ここでひるんではいけないので、
門を一歩入った所で「ワナッカム!(こんにちは)」と挨拶。
すると門番から駐車場係、ドアマンに至るまで私に向かって、
「グッド・アフタヌーン・マダム。」と笑顔でお出迎え。
入口には金属探知機のゲートがあり、手荷物検査まであった。
普段着のパンジャビー・スーツで行った私であったが、
外国人であるからして問題なく入れてもらえた。
次なる難関が・・・・私はレストランの場所を知らない。
むやみにホテル内をうろついて、
せっかく入ったホテルからつまみ出されてはいけない。
(自分で言うのもなんだが)私は決して怪しい者ではないので、
オドオドせず堂々としていなくては。
そこでドアマンに聞いてみた。
「ダクシンに行きたいのですが、何処ですか?」
「真っ直ぐ行って右側です。しか~し、マダ~ム。
オープンは13:30です。」
なんですと!余裕を見せて12:40に行ったのにぃ。
さすがランチタイムの遅いインドである。
しかたがないので、ホテル内で時間をつぶす事にしたが、
コーヒーショップに入るとしても、5つ星ホテルである。
べらぼうに高いに決まっている。
それにただでさえ身分不相応だし、居心地が悪い。
ホテル内のアーケードを通路から覗いては見たが、
高級すぎて敷居すら跨げない・・・。
奥のエレベーター前にソファーを見つけたので、
そこで待つ事にした。
すると、さずがに5つ星ホテル。
ホテルの人が私を見つけるたびに声をかけてきた。
「マダム。こちらにお泊りですか?」
「どなたかと、お待ち合わせですか?」
「あたくし、お泊まりぢゃありませんのよ。
ダクシンの開店を待っているんざぁます。」
あ~あ”面倒くさい、5つ星ホテル。
≪ 関連記事 ≫
今日のカレー(No.150) ~ダクシン~(馬喰町) その①
今日のカレー(No.150) ~ダクシン~(馬喰町) その②
今日のカレー(No.150) ~ダクシン~(馬喰町) その③
今日のカレー(No.150) ~ダクシン~(馬喰町)【再訪】
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まず心配が・・・・私のような貧乏人を、
果たして入れてくれるだろうか?
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ドレスコードに触れないだろうか?
しかしここまで来て行かない訳にはいかない。
勇気を出して、イザ突入!
通常であれば、タクシーで颯爽と乗り付けるのだろうけれど、
そう言う身分でなければ、セレブでもないので、
ホテルから市バスに乗って近くまで行き、
そこからはオート・リクシャーで行った。
さすがにオート・リクシャーも5つ星ホテルの正面玄関にはつけず、
玄関の右側の駐車場の出入り口に横付けされた。
駐車場を横切って入ろうか? どうしようかと悩んだが、
「なるようになれ!」と正面玄関から真っ向勝負を試みた。
ここでひるんではいけないので、
門を一歩入った所で「ワナッカム!(こんにちは)」と挨拶。
すると門番から駐車場係、ドアマンに至るまで私に向かって、
「グッド・アフタヌーン・マダム。」と笑顔でお出迎え。
入口には金属探知機のゲートがあり、手荷物検査まであった。
普段着のパンジャビー・スーツで行った私であったが、
外国人であるからして問題なく入れてもらえた。
次なる難関が・・・・私はレストランの場所を知らない。
むやみにホテル内をうろついて、
せっかく入ったホテルからつまみ出されてはいけない。
(自分で言うのもなんだが)私は決して怪しい者ではないので、
オドオドせず堂々としていなくては。
そこでドアマンに聞いてみた。
「ダクシンに行きたいのですが、何処ですか?」
「真っ直ぐ行って右側です。しか~し、マダ~ム。
オープンは13:30です。」
なんですと!余裕を見せて12:40に行ったのにぃ。
さすがランチタイムの遅いインドである。
しかたがないので、ホテル内で時間をつぶす事にしたが、
コーヒーショップに入るとしても、5つ星ホテルである。
べらぼうに高いに決まっている。
それにただでさえ身分不相応だし、居心地が悪い。
ホテル内のアーケードを通路から覗いては見たが、
高級すぎて敷居すら跨げない・・・。
奥のエレベーター前にソファーを見つけたので、
そこで待つ事にした。
すると、さずがに5つ星ホテル。
ホテルの人が私を見つけるたびに声をかけてきた。
「マダム。こちらにお泊りですか?」
「どなたかと、お待ち合わせですか?」
「あたくし、お泊まりぢゃありませんのよ。
ダクシンの開店を待っているんざぁます。」
あ~あ”面倒くさい、5つ星ホテル。
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