
そのレビューの前に題材となっている

「ナクサライト」とは、インドの武装革命至上主義者の事。
毛沢東主義の信奉者でマオイストとも言われる。
1967年3月西ベンガルのナクサルバーリーで、
土地なき農業労働者たちによる地主の土地占拠闘争が展開され、
5月に警官隊と衝突したあと武装闘争を開始した。
彼らは当時成立した西ベンガルの左翼統一戦線の路線を拒否し、
左派共産党除名の活動家によって指導されていた。
同じ頃アーンドラ・プラデーシュ州の少数部族の農民たちも
武装闘争を展開し、これ以後、武装革命を至上とする活動家は、
地名にちなんでナクサライトと称されている。
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なぜ自分がナクサライトになったかを説明するシーンがある。
妹が警官にレイプされ、それを警察に抗議しても受け入れられず、
貧乏人は泣き寝入りするしかない境遇にあり、
ナクサライトになって戦うしかないのだと語っていた。
現代の都市部においてはなくなっているが、
今でも田舎の村に行くと悪徳警察官が村から女性を連れ去ったり、
やりたい放題の事をしているそうだ。

また、

貧乏人に回されるはずの資金が与えられなかったり、
貧乏人から金品を搾取するなど普通にあるらしい。

インドの最貧困層(不可蝕選民と呼ばれた層)や
土地を持てない小作人たちの権利のための闘争を掲げており、
貧富の差をなくし全国民が同じ生活ができるようにするのが、
ナクサライトの目標である。

ナクサライトの勢力は「赤の回廊」と呼ばれ、
ネパール国境地帯からインド東部、中部、
南部にかけての13州以上に及び、貧困地帯に構成員が多い。
中には鉱山開発などの巨大プロジェクトが行なわれているところも多い。
