カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】~ ランチ・ボックス ~

2013年10月11日 21時44分59秒 | 映画 / MOVIE
インド人は自宅の料理が一番美味しいし、
一番安全な食べ物だと思っている。
ムンバイでは昼食時に家庭から弁当を運ぶビジネスが、
今もなお盛んである。この映画はインドならではなのである。

 <ストーリー> 

 とある家庭の主婦が作った弁当が、ある日、
別の人の弁当と入れ替わって配達された事から物語は始まる。

返却された弁当箱を見て主婦イラ(ニムラタ・コウル)は、
いつもと違う事に気づき帰宅した旦那に、それとなく確認すると・・・
作ってもいないメニューを言って美味しかったと言った。
配達ミスと確信したイラは弁当箱にメッセージを忍ばせる。

メッセージを見たフェルナンデス(イルファン・カーン)は、
その手紙に返信する。彼は奥さんに先立たれて、
寂しい一人暮らしだった。

初めのうちは味付けについて手紙を書いていたが、
イラは自分の家庭について書き始める。
結婚していて女の子がいる事、そして夫に愛人がいると言う事、
ブータンで平和に暮らしたいと言う事も。

 そしてついに二人は会う事になった。
当日、仕事場の近くの店でイラを見たフェルナンデスは、
初老の自分とはつりあわないと思い声をかけられなかった。



翌日の弁当箱は空だった。
昨日はなぜ来なかったのかと言う手紙だけが入っていた。
フェルナンデスは正直に返事を書いた。
そしてムンバイでの生活に疲れ果てていた彼は、
仕事を辞めて故郷のナーシックヘ帰る決心をした。

イラは弁当配達屋に配達先の住所を聞き会社へ行くが、
彼の席には後任の若者がいた。
若者はフェルナンデスがナーシックヘ帰った事を告げた。

フェルナンデスは列車の中で老人に話しかけられ、
自分はこんな風に老いていくのはイヤだと思い直しムンバイへ戻る。
そして弁当配達屋にイラの自宅の住所を聞き列車に乗った。



ここで映画は終わるのだが・・・・・その意味が解らない。
エンディングは視聴者の想像に任せると言う事か
続編があると言う含みなのか

私の想像では・・・・フェルナンデスはイラに会った。
そしてそのままイラと子供と3人で安住の地を求めて旅立った。

疑問はフェルナンデスの手紙が英文であるのに対して、
イラの文章はヒンディー語であった事。
インド人に聞いたところ・・・
フェルナンデスは名前から考えてキリスト教徒であるから、
ヒンディー語(マラティ語)より英語が堪能である。
イラはヒンドゥー教徒であるから、
ヒンディー語の方が得意である、との解釈だった。

また5段重ねの金属の弁当箱であるが、
周りの同僚達を見ても見当たらない。
みんなタッパに入っている。平均数は2~3個。
一種類の野菜カレーとチャパティが定番で、
他には野菜スライスかヨーグルトかフルーツかお菓子である。
これは電子レンジが使えないと言う理由もあるらしい。

イラと上階に住むオバさんの会話も面白い。
オバさんは一切姿を見せず声だけの出演と言うのもいい。

今までのヒンディー語映画とは全く違ったタイプの映画だった。
何の脈絡も無く歌って踊るシーンは無かった。
そしてストーリー的にはメリハリがなく淡々と進むので、
盛り上がりにかけるのだが、なんでかこの映画の評判は高い。

キャスティングで映画を選ぶ私だが、
たまには興味のない映画を見るのもいいかな・・・と感じた。

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コメント
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