北インドのウッタル・プラデシュ州は知らなくても、
アグラを知っている人はいるだろう。
アグラを知らなくてもタージ・マハルは聞いた事があるだろう。
アグラには世界遺産が3つある。
しかし、ほとんどの観光客はタージ・マハルとアグラ城しか行かない。
3つのうち優先順位をつけるとすると、やはりその2つの順になる。
その2つ以外の世界遺産・・・・ファテープル・シクリである。
アグラから西40Km行った所にあるので、
デリーからアグラへの日帰り観光では時間的に難しい。
アグラからジャイプルへの途中にあるので
時間があれば立ち寄ってみるのもいいだろう。
今回、22振りに訪れたため、ほとんど覚えていなかった。
ファテープルの地に城を建設したのはムガル帝国第3代皇帝の、
アクバル大帝である。アクバルは王子が生れなかったため、
ファテープルにいたイスラム教の聖者サリーム・チシュティを訊ね、
占ってもらったところ5年以内に3人の男子が生れると言われた。
予言通りに王子が生れたためこの地に城を立て遷都したが、
水が出なかったため15年足らずで放棄しアグラ城に戻った。
ファテープルとは勝利の都と言う意味で、
直訳すると勝利の都シクリと言う事になる。
城として機能したのは1574~88年。
この遺跡はモスク地区(左側)と宮廷地区(右側)に分かれており、
モスク地区の入場は無料。宮廷地区は600Rs(約920円)。
駐車場から遺跡入口へは徒歩かオートリクシャーで向かう。
オートリクシャーは150Rs(約230円)で、観光客が少ないため、
往復で乗ってくれと言ってくる。帰りは運転手に電話して呼ぶ。
料金は最後に駐車場に到着時に支払う事。
オートリクシャーはローカルマーケットで降りて、
そこからブランド門へ向かって坂道を登って行く。
ローカルマーケットで飲み物やスナック程度は調達可能。