WBO・APライト級チャンピオン OPBFライト級チャンピオン
保田 克也(大橋) 宇津木 秀 (ワタナベ)
14勝(9KO)1敗 14勝(12KO)1敗
遅ればせながら11月21日に行われたライト級ウォーズを観た。
同じアジア圏にチャンピオンが3人いる。
先日、王座を防衛した日本チャンピオンの三代大訓選手、
WBOアジアパシフィックチャンピオンの安田選手、
OPBF東洋太平洋チャンピオンの宇津木選手である。
誰が一番強いのか? 気にならない人はいないだろう。
戦績もほぼ同じ両者、予想は難しかった。
1ラウンド:お互いにジャブを出して距離の探り合い。宇津木選手の
ワンツー、左フック。保田選手の右ジャブ。宇津木選手のワンツーに
保田選手もワンツーを返す。宇津木選手が左ボディから左アッパー、
右アッパーを打つと保田選手が左フックのカウンターを返す。
危ないタイミング。宇津木選手が前進し左右フックを連打。
(保田選手:9-10:宇津木選手)
2ラウンド:保田選手は右ジャブを出すが宇津木選手が前進しワンツーから
細かく連打。保田選手が左ストレートを当てるが宇津木選手はかまわず
左ジャブを上下に打ちながら前進して連打。保田選手のワンツー、
宇津木選手は左ジャブから右ボディ、保田選手も左フックを返すが単発。
宇津木選手の回転のよい連打が当たる。
(保田選手:9-10:宇津木選手)
3ラウンド:宇津木選手が前に出て連打を上下に打ち分ける。
保田選手の左ボディアッパー、宇津木選手の右フック、右アッパー。
細かい連打の宇津木選手にカウンターを合わせようと狙う保田選手。
(保田選手:9-10:宇津木選手)
4ラウンド:宇津木選手が前進し上下に連打、右フック、左アッパー、
右フックで保田選手がダウン。立ち上がった保田選手が右フックから
左ストレートを放って前進。宇津木選手が右ストレート、左ボディを当て
コーナーへ追って右ボディから連打。保田選手も左ボディ、右フック、
左ストレートを懸命に返すが宇津木選手の右フックでよろめく。
宇津木選手の右アッパーに保田選手の右フックを返すと宇津木選手がダウン。
立てないと思うほどの強烈なダウンだったが立ち上がった宇津木選手に
保田選手が左フックから連打、左ボディ、右フック、左フックと当て、
宇津木選手はグラグラしながら懸命にこらえる。
(保田選手:8-7:宇津木選手)
5ラウンド:回復していない宇津木選手は下がり、保田選手が右フックから
連打すると宇津木選手はたまらずクリンチで逃げる。なんとか手を出す
宇津木選手だが保田選手は左右フック。宇津木選手も頑張り細かく手を出し、
左右ボディでコーナーへ詰めるが保田選手の左フックが当たりダウン。
立ち上がった宇津木選手はコーナーに詰まりながらも細かく手を出す。
保田選手がラッシュするが倒し切れず。
(保田選手:10-8:宇津木選手)
6ラウンド:保田選手が右ジャブ、宇津木選手はワンツーから左ボディ、
右ストレート、前進してワンツー、右アッパー、ワンツーで保田選手が
ダウン。立ち上がった保田選手を宇津木選手は左ジャブで追い、
コーナーに詰めて連打すると保田選手はガードを固めで一発を狙い
左ストレート。宇津木選手のワンツーで2度目のダウン。なんとか
立ち上がった保田選手だが宇津木選手がワンツーからコーナーへ詰め
ラッシュするとレフェリーが試合を止めた。
2分47秒、宇津木選手がTKOで倒し倒されの熱戦を制した。
細かい連打で先手を取り序盤を優勢に進めた宇津木選手が
4ラウンドにダウンを奪ったが、保田選手が盛り返し逆にダウンを奪う。
5ラウンドにダメージを引きずった宇津木選手はダウンしながらも
クリンチや手を出し続ける事で挽回し、6ラウンドには2度の
ダウンを奪い返しストップ勝ちした。
決して諦めない精神力、粘り抜く気持ちの強さ、勝利への執念を感じた。
次は三代選手との決戦が観たいなぁ。
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