2008年の作品、タイトルはヒンディー語で「最愛の人」。
(女性に対して使う言葉)。
2000年に撮影されたが何故か公開が遅れたみたい。
20年前のサンジェイ・ダットは41歳、かろうじて、
極悪人にならず、富豪の不良中年でとどまった感じ。
でもお腹も出てなかったし意外と鍛え上げられてて驚いた。
<ストーリー>
舞台はハンガリーのブダペスト、画家のカラン(アジェイ・デーブガン)は、
自分の理想の女性の絵を描いているが、
ある日、そっくりな女性を空港で見かける。
翌日、ジョギングしていたカランは女性を見かけ声をかけるが、
迷惑がられてしまう。それでも諦めないカランは、
何とか自分の気持ちを伝えようとつきまとう。
そして友人の弁護士に仲介を頼むが、女性の知り合いだった。
パヤル(マニシャー・コイララ)はこの世に愛は存在しない、
そんな物は信じないと拒絶する。
10年前のニューヨーク、ワルシャ(マニシャー・コイララ)は、
あるショーでシャラバン(サンジェイ・ダット)と言う
富豪の実業家に見初められた。シャラバンはお金の力で
欲しい物は何でも手に入れる事ができると思っていた。
そんなシャラバンにワルシャは女性の心は買えないと、
平手打ちをくらわした。目が覚めたシャラバンは、
ワルシャの家に行き父親に結婚を申し込む。
(てっきり断るのかと思ったが)ワルシャは受け入れる。
ところが・・・シャラバンは改心したわけではなく、
恥をかかされた事でワルシャに仕返しをしようと、
芝居をうったのだった。ワルシャと一夜を共にした後、
ワルシャに平手打ちをし追い出した。ショックを受けた、
ワルシャの父親は死んでしまった。
ワルシャは名前をパヤルに替え、シャラバンから
遠ざかるためにハンガリーに来たのだった。
ワルシャは友人の弁護士に全てを話した。すると、
弁護士はカランの愛で心の傷をいやすように勧める。
カランはインドに帰る事を決めていたため、
パヤルは後から行って結婚する事にする。
カランの家はラジャスタン州にある宮殿だった。
兄弟家族が一堂に会していた。
と・・・そこにはカランの兄シャラバンもいた。
なんと兄弟で同じ女性を・・・・。
カランは家族にパヤルの事を話し、
シャラバンはワルシャと言う女性の話を始める。
言葉では言えないくらい悪い事をして傷つけてしまい、
ワルシャがいなくなった後、愛に気づいて探したが、
見つけられなかった事を・・・。カランは自分が
必ず探し出し謝罪すると約束する。
何も知らないワルシャことパヤルが家に到着した。
結婚の儀式まで男性は花嫁の顔を見てはいけない、
と言う家族の伝統を守り、パヤルとシャラッドは、
顔を合わせる事はなかった。儀式の日・・・
パヤルとシャラバンはお互いの顔を見て驚く。
シャラバンはパヤルに許しを請う。
何も知らないカランはニューヨークのシャラバンの会社から、
ワルシャの写真を取り寄せ、パヤルだった事に驚く。
そして二人の過去を知りショックを受け死のうとする。
シャラバンはカランを追い、線路停めたカランの車を押し出す。
シャラバンの車は列車と衝突する。
重傷を負ったシャラバンはカランに、
お前はパヤルのために生きろ、俺はワルシャのために死ぬ。
このことは誰にも言うな・・・・と言い残して息絶える。
そもそもシャラバンがワルシャの父親に結婚を申し込みに行く、
と言うのはインド的。本人の意思より両親の意思が重要。
しかもシャラバンの悪評を知ってる父親が許す事も、
シャラバンに意見したワルシャが受け入れるのも不思議。
パヤルもカランに付きまとわれて嫌がっていたのに、
弁護士の友人の一言だけで付き合ってもいないのに、
結婚を受け入れるのも不思議。
カランがブダペストで絵を描いてる理由も解らない。
理想の女性の絵を描くなら、インドでもできるだろうし。
20年前の映画だからか、結婚してから愛が生れると言う、
インド人的な考え方だなぁと思った。
10年前とは言え、兄と自分の妻になる人の出来事を、
結婚式の日に知ったらショックだろうけれど、
もう終わった事と思えないのかなぁ?
自分とは付き合っていた事実はないし、
結婚を承諾してくれたとは言え、愛されてる実感はなかった、
でも兄の事は愛していた・・・と言う事か・・・。