雀の手箱

折々の記録と墨彩画

MONET展

2010年10月23日 | 雀の足跡
 昨日は北九州美術館で開催中の―モネとジヴェルニーの画家たち―と題した展覧会を見に行ってきました。。
 人気の日本人好みのモネとあって、平日というのにかなりの人でした。地元の小学生も校外学習で見学に訪れていて、ロビーに座り込んで学芸員の説明を神妙に聞き入っていました。74点という丁度頃合いの出品数でゆっくり時間を掛けて回りました。

 以下はチラシよりの抜粋です。
パリの北西80kmに位置する村ジヴェルニーは、印象派の巨匠クロード・モネが半生を送り、多くの名作を残した地として知られています。 1883年当時は300人ほどが暮らすフランスの典型的な小さな田舎に、やがて300人以上の芸術家が集まるようになり、「芸術家村」へと発展しました。セザンヌ、ボナールはじめヨーロッパの画家のほか、日本からも児島虎治郎ら数名が訪れていますが、その70%はアメリカの画家達でした。


 ジヴェルニーの農村風景や村の暮しが、斜線に黄金分割された構図の中に写実的に納められた1,2章のなか(1890年代)では、ジョン・レスリー・ブレックの「積みわらの習作 秋の日1」から12まで、ほぼ同じ大きさ(32×41㎝)に同じ構成で習作された秋の一日が、時間の経過の中で変貌する空と積みわらの表情を描いて興味を惹きました。アメリカ人画家たちのそれぞれの個性をうかがわせるこの時代の絵には滅多に会えないので新鮮なものがありました。
 1905年からのジヴェルニー・グループは、モネの睡蓮の連作5点を中心に、ジヴェルニーの冬や草原など6点が彩りを添えていました。やはり日没の積みわらを描いた逆光の中に茜の色がしみこんでゆく積みわらは、今回の展示の中でも私の好きな1点でした。


積みわら(日没)クロード・モネ 1891年


美術館の構内では十月櫻が花をつけていました。