雀の手箱

折々の記録と墨彩画

今日の習作

2011年05月02日 | 日々好日
 「風薫る五月」というには激しすぎる強い風が吹きすぎていきます。季節が荒々しく感じられてなりません。
 東日本ではまだ余震の揺れが止むことなく続いています。

 今年の牡丹は自分の気持ちを引き立てる応援歌のつもりで勢いのある緋牡丹にしました。
 淡い色合いの櫻から原色に近いきっぱりとした彩に移ろう季節を代表する花でしょう。俳句にも限りないほど取り上げられていますが、美しいと眺めるうちに、牡丹の放つ妖気のようなものに圧倒されて、眼を逸らしてしまいます。

 わが蕪村には牡丹の句が多く、牡丹散ってうち重なりぬ二三片 は、あまりに有名ですが、今日は、閻王の口や牡丹を吐かんとす で構成してみました。

 
 先月は作品の提出が少なかったので、今月は少し頑張ってみるつもりです。

 蔓桔梗の群生も逆らわずに賑やかに画いてみました。著莪は難しい花です。白く残して色をさすことを試みましたが、次第に絵が小さくなってゆき、意図したものと違ってきます。まだ途中ですがひとり面白がって塗りつぶしに励んでいます。

 庭の花々が辛抱強くモデルを努めてくれています。