雀の手箱

折々の記録と墨彩画

台風16号の傷跡

2012年09月18日 | できごと

 台風16号は、予報円の端に当たっていた当地は、直撃はしなかったものの、木々を大きく揺らして古枝を吹き落として過ぎていきました。

 雨も上がっているからと、病院の予約を取り消さずに出かけた途中ではワイパーを最速に回して走るときもありました。広い地域に風雨の災害が出ていると報じられています。

 我が家でも、古木の豊後梅が上枝の葉が茂りすぎていたからでしょうか、幹の地上部の下から30センチくらいのところから、裂けるように折れてしまいました。幸い家屋には当たらずに倒れています。庭師が取り片づけてくれるまで、手がつけられず、裏庭へは大回りしなくてはなりません。例年最初に花を開く老木がひっそりと倒れているのは一抹のあはれを誘います。この程度で過ぎてくれた台風は他ではもっとひどい爪痕を残して、まだ不安定な様相が続いているようです。

 律儀に茎を伸ばした彼岸花も蕾のまま吹き折られたものもありました。きっちりと彼岸の入りに間に合わせる顔見世には人智の及ばぬ造化の妙技と感じ入ります。