雀の手箱

折々の記録と墨彩画

「魯山人の宇宙」展

2014年06月28日 | 雀の足跡





 梅雨の晴れ間、久しぶりに会期終了間際の魯山人展に出かけました。病院通いで日が過ぎてゆく中、少しだけの遠出はいい気分転換になりました。珍しく夫からの誘いで、重い腰を上げての北九州市立美術館行きでした。

 ただ、展示されているものが、今までに観たいろいろな「魯山人展」と比べて、作品がお行儀のいい小ぶりなものばかりで、特徴の奔放さや、思いっきりのいい野性味のあるものが少なく物足りなく感じました。地元の田川美術館や、世田谷美術館などで見たものとは格段に見劣りし、魯山人は、もっと力強いスケールの大きい人だったと思ったことでした。こうした勝手な感想は、期待していただけに物足りなかったのかもしれません。
 魯山人語録の小さなパネル展示が、その人となりを彷彿させていました。

「宇宙」と銘打つにはいささか領域も狭く、漆の食器や、書家としての魯山人の看板の揮毫、篆刻などは見当たらず、早々に引き揚げることにし、帰途、いつものコースで、「魚蔵」でゆっくり昼食を愉しみました。



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2 コメント

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奔放で ()
2014-07-03 20:52:49
蛙も、 何によらず 「奔放さや、思いっきりのいい野性味、スケールの大きい」 人や作品が大好きです。
 人の場合、 男女を問いません。 大きくて心の広い人、雀さんご自身もそのようなお方ではありませんか。
 お会いしなくともblogを拝見していれば解ります。
おつきあいして九年、そこに魅かれるのかも知れません。こころ豊かな方に出会ったと大喜びしております。
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出会いのえにし (ふくら雀)
2014-07-04 18:13:11
この広い宇宙で、人が人に巡り合う縁の不可思議に感謝しています。穏やかで優しさにあふれる人柄を稀有なものと有難く包まれて安らいでお付き合いさせていただいています。
私には想像すら不可能な空飛ぶ技の恩恵にも感謝です。

好悪の分かれる魯山人ですが、その作品には文句なしに惹かれます。
いつの日か、様々なことを心行くまで語り合いたい蛙さんです。楽しみは大切に取っておきます。”ごきげんよう”
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