雀の手箱

折々の記録と墨彩画

芦屋散策

2009年09月28日 | 雀の足跡
 コスモスが盛りと聞いて、同じ歩くならと水巻側の遠賀川河川敷に出かけました。ボランティアの方たちの丹精で、色とりどりのコスモスが今年も見事に花を咲かせていました。秋の気配を運ぶ川風に、戯れるかのように可憐に揺れるお花畑の中を大勢の人が散策を楽しんでいました。
 何箇所もある河川敷の駐車場もすべてが無料なのがありがたいことです。
 歩く人のために距離の表示まで出ています。3キロをゆっくり楽しんで歩きました。

 出かけたついでに足を延ばして、遠賀川土手を走り、うぶすなの岡湊神社に参拝し、山鹿海岸に出て一休みです。

  天霧らひ(あまぎらひ) 日方吹くらし 水茎の崗の水門(おかのみなと)に  波立ちわたる 万葉巻七

 今回も帰り道の途中にある芦屋町歴史民族資料館を訪問しました

 ここには三千年の時を遡る縄文の乙女が、潮騒を聞きながら眠っていた「山鹿貝塚」が展示(レプリカ)されています。、貝の腕輪や鹿のかんざし、鯨の歯の耳輪といった装身具をつけて発見された(昭和二十八年))古代人の暮しを、土器や矢じりから空想します。
 今は古地図の特別展があっていました。明治の芦屋町地図で本籍地の地番を確認して喜んでいました。

 9月1日に行なわれた八朔の節句に飾られ、配られた藁馬が沢山飾ってありましたので、許しを貰って撮影してきました。この藁馬は今年初めて八朔の節句を迎える男児の家々で用意され、翌日馬をもらいに来る子どもたちに配られるものです。素朴な姿形をしています。女児の祝いは”だごびいな”で、米の粉で作られた細工の人形にあざやかな彩色したものが配られます。


<画像は2枚入っています。

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4 コメント

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夢心地 ()
2009-09-29 09:39:26
 ふくら雀さん 夢のような一枚に溜息が出ます。アングルもステキ! 写真の前で深呼吸しました。コスモスの色が遠くの空に映っていますね。
 天霧らふ… 水茎の崗、志賀の島 うぶすな… 見聞きするたび思いを馳せて反応するようになりました。 空飛ぶ教室の成果です。ありがとうございます。

 土器や鏃、装飾品から空想し… 古地図に探す… たどる楽しみは尽きませんね。
八朔の馬も拝見して、ありがたく思います。
丁寧に作られていて、思いを込めた親御さんの
気持ちも伝わりました。 
 このコメントは2回目です。 突然PCが消えてなくなりあわてました。写真がたくさんあって日記の更新もままになりません。
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余命を数えて (ふくら雀)
2009-09-29 13:04:18
管理者に歩調を合わせて、私のパソコンも気息奄々で。OEの送受信ができないで困っています。
めげずに2回のコメントありがとうございます。
ある日突然死するのでしょうか。バックアップをこまめに採っておかねばと心がけてはいますが・・・・

車で走れば15分の古里です。暇な時には何の目的もなくふらりと玄海灘の夕陽を眺めに行ったり、ハマユウを見にいったりします。
すっかり顔馴染みになった学芸員の方に、史跡の位置を教えてもらい訪ねることもあります。
近くには”芦屋釜の里”もあります。

藁馬は祖父に教わっていて、多分今も作ることができると思います。藁を砧で打って、三つ編で頭を作るのが最初です。素朴ですが仰るとおりで、子どもの無事な成長への祈りがこめられたものです。
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ひと息‥ (雪月花)
2009-09-29 15:40:01
ふくら雀さま、こんにちは。
琳派や芭蕉、萩に秋桜‥と、ご無沙汰しておりました間の貴記事にたくさんの共通項を見つけて、うれしいやら、悲しいやら‥です。主人の伯父の四十九日を来月下旬に控えておりますものの、ようやくわが家はひと息つけました。でも、ある程度忙しいくらいのほうが、余計なことを考えませんし、時間の使いかたも上手になって、よいのかもしれません。

萩は、鎌倉の鏑木清方美術館の庭でみごとな白萩に出合いました。秋草の風情は清方の絵にとてもふさわしくおもえます。せわしい日々の中、秋の草花たちにずいぶんなぐさめられたような気がします。

ご主人さまの目のお具合はいかがですか。信頼できるお医者さまがいらっしゃるというのは、心強いですね。わたしの母は左目の斜視がすすんでいて、まだひとり歩きは十分できますものの、ひどくなったらどうなることかと心配です。

この週末は、おふたりでどちらかへお出かけですか? 天気予報はいまごろ秋霖の気配を伝えていますが、お月さまが見られるとよいですね。実りの秋を存分にお楽しみくださいませ。

わたしは今朝からお彼岸につくれなかったおはぎをつくり、さきほどまで近所に住む友人たちを久しぶりに家に招いてみんなでほおばりました。ようやく、気持ちにも秋が来たようです ^^

長々とお邪魔いたしました。またうかがいます。
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思うに任せぬことばかり (ふくら雀)
2009-09-30 06:44:18
雪月花さんもお母様の目のご心配を抱えておいでなのですね。大事に労わっておあげください。
自分が元気な間は想像はできても切実には感じられなかった人様の不調も、いまは共感できます。あちこちと不具合が生じてくると、心細く、マイナス思考になりがちです。

昔人間の主人は不調を殆ど口にしませんが、目薬を欠かさず携行しています。ご心配ありがとうございます。

お友達との”おはぎ”パーティの和やかな風景、美味しいものを口にした喜びの声が聞こえてきそうです。
俳画の秋櫻も、秋茜も、腕を上げられましたね。
私のほうは思い入れが先走って、秋草の風情が出せずに焦っています。
その上、処方される薬の数ばかりが増える日々です。今までの健康への過信が災いして、どうしてもっと早く受診しなかったのかと叱られています。いずれも加齢による整形外科的な不具合ですが、これは致し方のない文字通り”痛い”ものです。筆がもてなくなったらどうしましょう。

揺れる薄に思案を語りかけています。お月見はどこですることになりますか。
雪月花さんも秋を存分にお楽しみください。
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