雀の手箱

折々の記録と墨彩画

心のなかの棘

2013年07月23日 | すずめの百踊り

 

      どうしても取れない棘、抜けば、抜いたで傷が痛みだすかもしれません。長く生きてくれば、誰しも一本や2本の棘を抱えているはずとは思うのですが。

 齢を重ねて、人生に区切りをつける日もそんなに遠くはないのに、一向に悟れない自分を見つめています。開き直って、あるいは諦めてこのまま行くしかなさそうです。時々絵にしてみるのです。



  時にはいやこのままでと肯定してしまうのですが。

 大好きな謡曲「山姥」のクセより

 「邪正一如と見るときは、色則是空そのままに、仏法あれば世法あり、煩悩あれば菩提あり、仏あれば衆生あり、衆生あれば山姥もあり、柳は緑、花は紅の色々。」

 まさしくシテの山姥と同様の姿形に、その思いまでも同化して、最後は自己肯定です。


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2 コメント

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流行歌に学ぶ ()
2013-07-25 22:55:57
医学の進歩で血管にはカテーテルが、消化器には内視鏡が挿入できますが、心の部位はその位置が定かでないので困ります。心療内科のドクターでも処方箋なし。 

棘の一本や二本 心の中に仮にあったとしても no-problem。サボテンのように棘が外についていると
傍迷惑でしょうが。

森進一の歌詞にありました。”自分を苛めてはいけない”・・て。
CMにも良い言葉がありますね、
”いつまでも自分らしさを持ちましょう・・”と。オシメを付けたご隠居さんに。

と言う次第で、愚痴や内省に陥る時は 林語堂の名著”生活の発見”を覗かれる事をお勧めしたく。
題名を”人生をいかに生きるか”と変えて 講談社学術文庫で出版されています。但し 絶版。
万葉集の ”・・・この世なるまは 楽しくをあらな”の 31文字の方がベターかな?

分をわきまえず 屁理屈を記すのも 年寄りの特権かな? 御免。
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元気をもらって (ふくら雀)
2013-07-26 05:54:16
渚さんの一喝は、思いやりがあって元気がでます。そうですよね。先が見えてる人生。「楽しくあらな」あきまへんね。

それにしても、英語の達人は守備範囲もひろい、今回は中国ですか。懐かしい名前が登場しました。本箱で探してみます。

確か「物事を完成させるという尊い考え方とともに、手を付けずに放っておくという尊い考え方もある」という名言もありましたよね。
都合のいいことだけは思い出せます。生来の楽天家ですから、気分の転換も早いのが取柄です。
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